テーマ:食べ物あれこれ(49591)
カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
ルピナス(葉団扇 はうちわ)って、これまでは野原で咲いている青い花しか知らなかった。フジの花が逆さまになって地面からあちこり突き出ているような(すごい無茶な表現)花。
緑肥に使われるということは聞いたことがあった。 BFの姉の孫は、私が焼くライ麦サワー種とスペルト麦粉のドイツパンしか食べないので、母親を困らせていた。 最近、「やっとマチルダも食べてくれるパンを見つけた」と彼女が教えてくれた。 ルピナスパン(ルピネンブロート)として売られていたのだそう。 「え、ルピナスって花でしょう?それがパンになるわけ?」と思って、エコスーパーで探したら、あった、あった、ルピナスの豆の粉が。 ルピナスという植物はアメリカ原産で、アメリカや地中海沿岸地域に分布する植物なのだそうで、ルピナスビーンズ(ルパンビーンズ、葉団扇豆)の塩ゆではおつまみにもなるんだって。 ルピナスの豆を挽いた粉は大豆の代わりにも使われるらしい。きな粉の匂いが嫌いな人や大豆アレルギーの人に便利とか。 タンパク質成分が50%近く、脂肪分は大豆よりも少なく、グルテんやデンプンを含まず、カロチン、ヴィタミンE、カリウム、マグネシウム、鉄などが含まれているので、健康に良くてヴェジタリアンやヴィーガンの食品の原料にもなるそう。 でもね、ルピナスの粉は高い。1kgで3000円近く。こんなの入れたら、わたしのパンは高級パンじゃあないの。 それで、インターネットで探したら、アマゾンでも高い。 もっと探したら、ある製粉所が安めに売っていた。 豆の粗挽きと粉の両方を買ってみた。 ルピナス豆の粉と粗挽き posted by (C)solar08 粉の袋には、「パンの材料に入れる場合は、粉の1割以下にすること」と書かれていた。 ホッ、安心。 いつものライ麦サワー種、スペルト麦粉の生地に混ぜた。 ライ麦サワー種にルピナス豆粉(黄色っぽい)を混ぜる posted by (C)solar08 できあがりはこんな感じ、いつもと代わりがないけれど、ちょっと黄色っぽいかな、写真じゃわからないけど。 ルピナス粉入りライ麦サワー種+スペルト麦粉のパン posted by (C)solar08 違いは、パンがいつもより膨らんで、ちょっとモチモチというか弾力感があること。 味? ちょっときな粉のような風味がある(きな粉入りのパンは好きじゃあないの)のと、ドイツパンとしては少々柔らかいのが気になるけれど、言われなければわからないかも。 実際、BFのお姉さんは今までのパンとの違いに気がつかなかったようだ。喜ぶべきか、悲しむべきか(せっかく苦労して手に入れたのにと)。 次にルピナスの実の粗挽きを混ぜて焼いてみた。 こちらはおいしかった。味が濃いパンのような気がする。 次にもう一度、ルピナスの粉を少なめにして焼いてみた。フラックスシードやヒマワリ種やオートミールも混ぜた。 ルピナス粉入りライ麦サワー種+スペルト麦粉+フラックスシード+ヒマワリ種のパン posted by (C)solar08 今回も型に入れてからの発酵が速くて、ルピナスを入れない場合よりも膨らんだ。 他の混ぜ物のおかげかも知れないけれど、おいしく感じた。 健康に悪くはないらしいから、買った2kgを使い切るまではパンに入れよっと。 近頃はバゲット用にはオーガニックのゲルプヴァイツェン(つまり黄色の小麦)の粉を使っている。 カロチンなどが含まれていて(だから粉が黄色)、アンチオキシダントでアンチフリーラディカルなんだそうだ。 イエロー小麦粉のバゲット(ホップ種で) posted by (C)solar08こうやって切って、冷ましてから冷凍保存している。 そういうことはともかく、吸水が良くて、味わいもふつーの小麦よりも深いような「気がする」ので、この粉一本やり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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