テーマ:食べ物あれこれ(49628)
カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
前回の長いクリスマイヴのあと、まだ食べ足りなくて?27日に7人を呼んで、ディナーをふるまった。
前菜は要望に答えて、去年と同じく春巻き(エビ、タケノコ缶詰、椎茸、マッシュルーム、キクラゲその他野菜、ショウガ、そしてチーズのフィリング)とサラダ。 メインはノロジカ(ふつうのシカよりもずっと小さくて角がない。オオカミがいなくなったために増えて、モミなどの食害を及ぼすので猟期にハンターによって殺され、地元の肉屋で売られる)のモモ肉(2、5kg)のオーヴン蒸し焼き。 デザートはいつものフルーツサラダとパンナコッタのラズベリーソースかけ、シュトレンの残り。 7人のドイツ人客(ってすべてがBFの身内)を観察していて、ドイツ人の食事の趣味がわかって面白い。 誰もがおいしがるのが、春巻き。 18本、かなり大きめのを作って、半本だけが残った。 わたしは1本だけ食べたので、残りの16、5本を7人が食べたことになる(その後に肉の塊が出るのがわかっていて!)。 よっぽど好きなんだな。自家製チリソースも受けた。 メインのノロジカの肉は、日本人の好みには絶対に合わないと思う。 レシピどおり、赤ワインや香味野菜などのソースにつけて3時間、オーヴンで低温で蒸し焼きにしたのでとても柔らかくなったけれど、まったく脂っ気がなくて、いわばパサパサ。 ちょっとレバーを食べたときのような食感、うーん、子ども時代に母が時々作ってくれてとっても嫌だったカツオの煮物にも似ている。 高い値段を払って買ったのにー、このお金でラムか鴨(アヒル)を買ったら、ずっとおいしいのにーと内心、ブツブツと後悔したのだけれど、みんな食べる、食べる。 こういう味がおいしいんだそうな。 霜降りの和牛も最近はドイツでもものすごい値段で売られ、高級レストランでも出されているそうで、こちらも評価されているだけに、不思議。 デザートのおまけに出した、前々回に書いた栗入りシュトレンについては意見が分かれた。 マロン入りでおいしい、と言ったのは、日本食がかなり好きな姪(BFの)。 彼女は寒天に餡子をかけたもの(あんみつもどき)が気に入るほど、和食がわかる人間だから、うなづける。 あとの人々は、マロンが入ると、もはやシュトレンの味からはずっと離れると言った。 そういえば、娘の長男(4才半)からは電話で、「パパの作ったシュトレンとみね子のシュトレンの両方を食べたよ。みね子のはマロンが入ってた。マロンはボクにはおいしくない」とはっきり指摘されてしまった。 うー、もう来年はシュトレンは焼かないぞ。 残って乾いたシュトレンのスライスにブランデーを水で薄めたものをかけておいた。 そしたら、しっとりしたお菓子になった(当然)。 そしたら、BFは「これこそがおいしいよ」とのたもうた。 ウー、来年はシュトレンなんか焼かないで、最初からブランデーケーキを焼くぞ。 で、12月30日の今日はパンとケーキを焼いた。パンを焼くときには、エネルギーのカスケード利用のためにケーキも焼くことが多い。 まずは、230度(これ以上は熱くならないボッシュのスチームオーヴン)でバゲットを焼き、 ホップ種のバゲット(黄色い小麦で) posted by (C)solar08 次に最初は230度のままで、定番のライ麦サワー種のスペルト麦その他もろもろの朝食用パンを焼き、 ライ麦サワー種+スペルト麦+ルピナス粗挽きなどが入ったドイツパン posted by (C)solar08 これを焼いている間に温度を10〜20分ごとに10度ずつ下げて、 一時間後にパンを出してから、190度にして、なんとだいそれたことに、シュークリームの皮を焼いた(最後は180度、その後も余熱利用でしばらくオーヴン内に置く)。 今回はめずらしくも、生地をちゃんと絞り出したのに、結果はおどろおどろしい形にふくれあがった。 奇怪な形にふくれたシュー posted by (C)solar08 ま、今回はシューがしぼまなかっただけでも喜ばなければいけないけれど、もうシュークリームも作らないぞ。 フィリング用には、生クリームと卵黄でカスタードクリームを作り(牛乳を買う習慣がないので、生クリーム一本やり。200mlで60円と激安だからできること)、別の生クリームをホイップしてミックスした。 形は悪いけど、味はまあまあ。 カスタードクリームで使った卵の卵白はココナッツファインと砂糖と混ぜて、ココナッツマカロンに。 シューを焼いたあとのオーヴンの温度を130度まで下げて、30分ぐらいゆっくり焼いた。 ココナッツのマカロン posted by (C)solar08 カリカリ、フワフワになってくれた。結局、このオマケが一番うまくいったかも。 朝、10時に開始した焼き納め活動は、午後5時にやっと終了した。 明日の大晦日の晩はBFの姉妹、つまりババ2人といっしょにコールドミール(ハムやチーズなどの冷たい食事)で祝う。 零時に町中、国じゅう、あらゆる街角で打ち上げられる花火を見て、それでお祝いはおしまい。 今年一年、個人的にはなんら危機的なことが起こることもなく過ぎたことに感謝。 難民(ドイツには100万人入ったそう。来年も同じぐらいが予想される)の方々の境遇を読んだり、テレビで見たりすると、我が身の幸運に感謝せざるを得ない。 こうやってノホホンとパンを焼いていられる幸せに感謝。 生活にも社会にも役立たない、愚痴やひとり言を読んでくださった方々、一年間ありがとうございました。 来年? さあ、どうなるかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[料理・パン焼き・菓子・食材] カテゴリの最新記事
|
|