ひがんばな
「ひがんばな」ひがんばなは 訴える 訴えるような 赤いいろ空までも焼き尽くす 炎のいろ幼子から噴き出る 血潮のいろ終わらない 慟哭のいろひがんばなは 訴える何気なく通り過ぎてゆくこの季節にはるか遠く憎しみのいろに染められた 争いの果てやがて訪れた 豊かな実りの時代を重ね合わせてひがんばなは 訴える悲劇のいろをとどめたままで昨日、祖母が他界しました。母親の代わりに、小さい頃からお守りをしてくれていたおばあちゃんでした。最後の最後まで、意地っ張りでした。医療ミスかと少し揉めてたのですが、血圧を下げるために点滴を6本も打ったのが、老体には耐えられなかったようです。もともと、心臓の弱かった人なので。。。。ちょうど、祖母が亡くなった時間帯、私は洗濯物を取り込んでました。そのとき、急に、胸が苦しくなり、普段こんなことありえないのに、心筋梗塞にでもなったのかなと思ってました。その前の夜も、ずっと息苦しかった。普段では、ありえない苦しさ。今から思えば、予兆だったのかもしれない。おばあちゃんからのメッセージは何だろう?「ちゃんと、やるべきことはきちんとやりなさい」って感じかなぁ。これからの進路、最終決断をしたら、最後までやりぬくことを誓います。詩に関してですが、おばあちゃんは戦争を潜り抜けてきた人でした。私が秋に見かけた、ヒガンバナ。その姿、色。太平洋戦争という凄惨な人間の歴史の一部が、ふと頭に蘇りました。実際に、経験したわけでもないけど、そういうインスピレーションが働いたのです。