守るべきもの
ちらちらとホタル舞う季節になった。 まっくらにした部屋で しばし静かなひととき。 家の周りを流れる小川に沿って ホタルがかぼそい光を放っている。 「ホタルは9時には寝るとよ! 早く行かんと寝てしまう。」 子ども達にせかされ 下駄の音を響かせながら 夕飯後のさんぽ。 夏のはじまる匂いがする。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ 先週末 地域のホタル祭りが開催された。 カキ氷を食べたり 焼そばを食べたり 子ども達が作ったくじで商品をあてたり 地元の人達が出す出店は大盛況。 そのひとつの出店(スポーツ少年団)で 忙しく働く親のそばが基地となり 忙しく遊ぶ子ども達。 どど~ん。 太鼓の音とともに 今日のメインイベント「愛郷の舞」の初おひろめ。 代々6年生に引き継がれる地域の踊り。 みなぎっ子なら誰もが知るこの踊り。 力強い太鼓の音とともに からだいっぱいで踊る6年生達。 この姿にあこがれながら みな6年生になる日を待ちわびる。 はっぴをきた6年生の背中は 照れくさそうでちょっぴり誇らしそうだった。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ 変わって、翌日曜日は参観日。 この地域では代々「すもう大会」が行われる。 どこの小学校にもりっぱな土俵がある。 「まわし」をつける3年生以上のの男の子達。 すこし照れくさそうなおしり。 月日の経つはやさを感じるのはこんなとき。 ついこの間まで ちいさい一年生だったわが子が まわしをつけて、相撲をとっている。 久しぶりに見る女の子達は おませな少女に変身していてびっくりした。 「すもう大会ってなんであるの?」 広島から来た私には なじみのない風習だったため 母に聞いてみたことがある。 「さあ。私達が小さい頃からあるけん、なんでかはわからん。」 伝統行事。 この地にいると、そういった行事によくでくわす。 おくんち。さぎっちょ。もぐら打ち。 このほたる舞う「きれいな小川」も 地域の人たちがみなでつくる「ホタル祭り」も 6年生が踊る「愛郷の舞」も 子どもの成長が楽しみな「すもう大会」も 大切に大切に守りながら、次へとつなげなきゃなあ。 …たてつづけに舞い降りてきた行事に ついつい思いをよせた週末だった。 来週末頃は 黒川というまだまだ山奥の地域で 「山いっぱいのほたる」が出迎えてくれることだろう。 幻想的で神秘的なこの景色に 今年もまた出逢えることに感謝して。 いつも応援ありがとうございます。 ←one click,please. 人気blogランキングへ ←one more,please! 想創舎ホームページ