昨日投稿した秋田市・繁田園の印刷物同様に襖の下張りとして使われていたモノです、大河内傳次郎主演の上映は2月22日特別上映となっており映画は本荘町・鶴城日活館となっています(現在の秋田県・本荘市)。同時に発見された映画のチラシには昭和6年4月11日のスタンプが押されたものがあり同時期のモノと思われます、映画について調べてみたら無声映画からトーキー映画に移行したのは1932年(昭和7年)に五所平之助監督の「マダムと女房」が初とされている様です。一年前で満州事変の始まった頃の映画は無声映画で活動写真といわれた頃の作品と思われます、鶴城日活館については別のチラシに羽後本荘村岡館改めと印刷され「皆様へ―当館は経営上の事で同業の某氏等が非常な悪宣伝をして居る由御地のファン諸氏から度々御注意をいただきました。御親切を御禮申上げます。当館は名実共に日活撮影所の後援によって小生が経営を致します限り永遠に堅実で御座います。益々完全な常設映画殿堂といたしますために懸命に努力して居りますから何卒御安心下さいまして御同情と御声援を御希ひ申上げます。」京都市上京区大将軍鷹司町壱番地 鶴城日活館主 小林正典 と印刷された貴重な資料も同時に襖の下張りから発見されている。
映画史の貴重な資料ではないでしょうか