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テーマ:つ ぶ や き(291)
カテゴリ:建築・都市・建築家
日経新聞によれば、
九州大学の太田俊昭名誉教授(構造工学)をはじめ、 京都大学、宮崎大学など国内の7大学から、 建設?建築学、海洋生物学の研究者が集まり、 海上に蜂の巣状に浮かべた六角形のコンクリート構造物 の上に、従来の2倍以上の風力を得る 直径100mの風車を設置する構想を6、7年で技術確立するという。 送電線は使わず、得られた電力で海水を電気分解して水素をつくり その水素は船で陸に輸送して、水素発電や燃料電池に使うという。 高強度の炭素繊維などを用い、耐用年数は100年以上とし、 発電コストは原発の半分以下に抑えられる。 発電機の制作以外に化石燃料や化石資源を使わず、 運転段階では、太陽エネルギーの動力による 水と大気の大循環を直接利用してエネルギーを手に入れる訳であるから 効率さえ上がれば、 太陽エネルギーの負のエントロピーを風としてとりこみ、 利用可能なエネルギーをフローとして入手するわけであり、 ランニング?コスト段階レベルでは、 地球環境に優しい発電機となるであろう。 問題は、 1)イニシャル?コスト段階で発生する正のエントロピーが どの程度であるか。 2)地球温暖化の進展の中で、赤道直下に気候がちかづき、 できたときはよくとも、100年も同じ効率を獲得できるか。 3)風力発電機の設置で、付近の微気候に大きな影響を 与えないか。 4)景観上の美学的問題が生じないか。 5)船舶の運航に支障はないか。 6)漁業補償は解決できても、 発電機の騒音問題は解決できるか。 など、いくつか存在すると思われるが、 何とか解決してほしいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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