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テーマ:ワイン大好き!(30343)
カテゴリ:建築・都市・建築家
日経新聞によれば、 TDKと太陽誘電は、それぞれ太陽電池に参入するという。 シリコンを使わず、有機色素を原料に使う新方式を採用し、 2010年の製品化を目指すという。 シリコンを原料とする現行方式に比べ、発電効率は低いが、 材料費が安く製造コスト(発電量比?)を 半分以下に抑えられると見ているという。 両社が開発を進めるのは「色素増感型」と呼ばれる 太陽電池である。 顔料などの有機色素が一部の波長の光を吸収して 電子を放つ性質を利用して電気を起こすと言う。 現在主流であるシリコンを使う方式に比べ、 直射日光下の発電効率は半分程度であるが、 光の弱い場所でも安定して発電できるといい、 悪天候時や日陰での効率は従来より高いという。 太陽電池や半導体の材料として使われる シリコンは世界的に需給が逼迫しており、 安定調達にも懸念がでているという。 色素増感型は材料が豊富であり、 今後バイオ系の有機素材に転換してゆく 可能性もある。 また、生産工程も簡素なため、 製造コストを大幅に削減出来るという。 プラスチッック(これもバイオ系に転換可能) を基板に使えるため折り曲げられ、 半透明で光を透すので建物の壁に付け 熱戦反射膜と兼用にすることも考えられ、 自動車の窓に取り付けるということも考えられる。 TDKと太陽誘電は、それぞれ、光ディスクや 電子部品で培った色素技術や製造技術を 転用することで、新規参入が可能と判断したという。 両社とも試作品を既に製作しており、 今後、発電効率や寿命を改善して 商品化を目指すという。 色素増感型の太陽電池を巡っては、 スイス連邦工科大学の技術者が保有する 製造上の基本特許が今年中に切れるため、 シャープや、桐蔭横浜大とペクセル・テクノロジーズ も開発中であり、後者は、 2009年には窓のブラインド型として 2~3万円程度で発売する方針であるという。 太陽電池の世界市場は2006年で前年比4割 増大しており、近い将来に市場は10倍に拡大するという。 原料のシリコン不足のため、シャープや三洋は シリコン使用量を従来の1/100にできる「薄膜型」 の量産化を進めており、 ホンダや昭和シェルは、シリコンを使わず、 銅等の薄膜を形成して作る「化合物型」で 本格参入したという。 今後長期的視点としては、 化石資源系ではなく、バイオ系に転換できる可能性のある 「色素増感型太陽電池」が本命と成る可能性が高い と考えられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 6, 2008 07:39:52 PM
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