|
カテゴリ:北朝鮮の話し
北朝鮮には地質的に多くの地層が形成されており、地殻変動の影響で多様な鉱物が分布している。北朝鮮に埋蔵されている有用鉱物の中で経済的に開発価値がある鉱物は約40種類あるが、この中でマグネサイト、重石、クロム・モリブデン、黒鉛、バライト、金、雲母、蛍石などの8種類は、世界10位圏内の埋蔵量を誇っている。また、鉄、銀、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、コバルトなども世界的な規模の埋蔵量がある。 鉄鉱石は咸鏡(ハムギョン)北道茂山(ムサン)郡を中心に、黄海南道殷?(ウンユル)郡と載?(チェリョン)郡一帯、咸鏡南道虚川(ホチォン)郡、徳城(ドクソン)郡、北青(プクチョン)郡及び江原(カンウォン)道唱道(チャンド)郡などに多量に埋蔵されている。金銀鉱山は平安(ピョンアン)北道雲山(ウンサン)郡、宣川(ソンチョン)郡、及び黄海北道延山(ヨンサン)郡、咸鏡南道虚川(ホチョン)郡をはじめ、北朝鮮全域に広く分布している。銅鉱は両江(ヤンガン)道恵山(ヘサン)市を中心に、咸鏡南境道虚川郡及び慈江(ジャガン)道和平(ファピョン)郡などに埋蔵されている。 特に北朝鮮の主要輸出品である亜鉛鉱は、咸鏡南道端川(タンチョン)市、平安(ピョンアン)南道宣川(ソンチョン)郡、黄海北道銀波(ウンパ)郡などの40カ所の鉱山に分布している。特に咸鏡道端川郡の検徳(コムドク)鉱山が規模の面では有名である。マグネサイト鉱は北朝鮮地域に全世界の埋蔵量の約50%が埋蔵されており、特に咸鏡南道端川郡一帯には露天炭鉱が数多く散在している。 北朝鮮の最も重要なエネルギー源である石炭も、平安南道、平安北道、咸鏡北道など北朝鮮全域に豊かに埋蔵している。 一方、原油は埋蔵の可能性はあるが、経済的可能性があるかどうかは不明である。これまで、北朝鮮の西部沿岸にある大陸棚に対する試験的な探査作業が、スウェーデン、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの外国石油企業によって一部試みられたが、良い成果をおさめることができなかった。 北朝鮮は20万分の1、5万分の1の地質地図を完成して地質探査事業を強化するなど、新しい地下資源の発掘を熱心に進めている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月19日 10時28分54秒
コメント(0) | コメントを書く
[北朝鮮の話し] カテゴリの最新記事
|
|