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アル・スピークマンの日記 [全18件]
![]() お店◆タロット占いと天然石 Pure Crystal◆ お話◆店主◆ 今回のブログは、銀座2丁目の路地にある タロット占いと天然石の店 「Pure Crystal」の店主にお話を伺いました。 この店の「石」の告知には次にように書いてあります。 「あなたをサポートしてくれる石を選び、運気の上がるデザインで作ってくれるブレスレットが人気。石の説明書付で石のメンテナンスも最後までしてくれるので安心できます。価格(平均15,000円より)は、使用する石によって変わりますが、予算にあわせて作ってくれます。なお、ピュアクリスタルオリジナルプレスやアクセサリーは1,200円より」 * ――いつお店を出されたんですか?1年前に開店しました。 お客様には「よき銀座のおもかげ漂う小みちでオープンしました」とご案内しています。近くには昭和5年築の民家など、古色豊かな感じのものがいくつもあって、この場所やご近所の人情も気に入っています。 天然石のアクセサリーとタロットカードでリーディングをしています。 店名にもなっている水晶は、古代から魔除けや浄化、願望をかなえる石として珍重されてきました。 お店には品質のよい石だけを置いています。石以外には香りや塩など、心が休まる品物を置いています。 タロットカードのリーディングでは、目の前にあるハードルをどう越えるかなどの方法をアドバイスしています。どんな努力をして、どう弱点を克服していくか、ということです。お陰さまで有名女性雑誌の取材も受けました。 最近、リピーターの方が多くご来店されます。 男性も多いですよ。お医者さんや経営者、女性の方はOLさんをはじめ主婦の方など。 年齢層も二十代から六十代まで、幅が広いですね。 恋愛はもちろん、仕事、対人関係、引越しの時期など様々なご相談に応じています。 銀座ですか? 銀座はパワーのある町ですね。 いい意味でのプライドがあるし、愛とやさしさがある。 新旧が上手にバランスを取りながら共存していて、住み心地がいい。 個人オーナーさんの個性的なお店もいっぱいあって、木挽町と言われたこの辺は、ある意味銀座4丁目よりもズーっと面白いと思いますよ。 * * ◆天然石と占い Pure Crystal◆東京都中央区銀座2-16-3 電話:03-5550-6003 占いは要予約 30分6,300円 ◆営業時間◆12時から20時 ◆定休日◆日曜・祝祭日 ◆スタッフ◆店主・アシスタントスタッフ ◆銀座歴◆1年 ■後書 銀座は2丁目の、ビルとビルの間の路地に、周囲とは少し違う風情の、さわやかな感じの店があります。それがPure Crystalです。 この周囲は、戦争でも焼けなかった昭和初期の建物がいくつも残っていて、風変わりな店が並んでいます。風変わり、という言葉は、それほどはずれていないと思いますから、一度ここらへんに来られてはいかがでしょうか。 <このブログは10万円代の自費出版、3万円代での絶版本の復刊、在庫本のリンク、 一般商品の販売を行うハイブリッド書店スピークマン -hybrid bookstore speakman- がおおくりしています>
![]() お店◆甲冑 刀剣 刀装具 古美術一般 「福隆美術工芸」◆ お話◆綱取譲一さん◆ 今回のブログは、銀座二丁目の昭和通り沿いにある 「福隆美術工芸」の綱取さんにお話を伺いました。 * * ――いつからここで刀剣を扱っていらっしゃるんですか? ここは昭和40年代に、父が創業した店です。父は15年間やっていましたが、僕の代になってもう、26、7年くらい。昭和通りの拡張工事が終わったのは、昭和の初期のようですから、場所も変わらずずっとここです。 父が借りたこの店舗自体は昭和20年に建てられたもので、和菓子屋から麻雀クラブになり、それからうちになった、という経緯があります。 ――刀剣や古美術のご商売は、皆さんどういうふうに始められるんでしょう。 多くの人は仲買から出発していると思いますよ。その中で在庫商品に自信のある者が店舗を持つ。 父の場合は、もともと絵描きを目指していたこともあり、絵を見る目を持っていて、兄弟弟子の絵を売り歩いていたそうです。 兄弟弟子の同時代の絵を見る一方、江戸時代の古い絵も持っていました。 昔の骨董屋はジャンルが広かった。どちらかというと広く浅く、扱っていたようです。でも、骨董品のブームがあり、それをきっかけに得意なジャンルに専門化していきました。父は、刀剣と書画に専門化し、僕の代で甲冑が増えた。20代前半から甲冑をやっていましたから、知識もだいぶ増えました。 22歳で父の仕事を継ぎましたが、もともと家に古美術がたくさんあったので、そういったものが刷り込まれましたね。学生をやめて1年半だけ、父と一緒に仕事ができました。短い時間でしたが、それからもう26、27年です。 一方、お客さんの求めるものはいろいろで、「時代のあるもの」すなわち、室町など古い時代に作られたものを望む人、高くてもいいから工芸性のあるものを、と望む人、といろいろな方がいますが、そういう人の数は少なくなってきています。 もっと女性でも若い人でも歓迎しなくてはいけない、と思っています。 ![]() ――苦しかったことや楽しかったことはありますか? 苦しかったのは20代ですね。 ふつうの20代は楽しい思い出でいっぱいでしょう。 僕の場合は、偽物にはまってみたり、ベテラン業者の技にはまったり。 誰でも不良在庫を持っているので、それがはけたらうれしいでしょう。昔は業界に入りたての若いのに、まがい物を渡していく、みたいなところがあったかもしれない。 積み重なった知識がどこかでリンクするとき、無駄じゃなかったと思うときが、たしかに楽しい。 大切だと思うことは、若いお客さんに来てもらうことです。 刀剣や甲冑を見に来てくれる人はいますが、二度三度と来てくれる人はぐっと少なくなる。 そんな中、骨董も価格が下がってきていますが、業者が新しい客を開発しなかったことも一因です。若い人を育てなくては、と思っています。若い人が何度も来てくれたときが、うれしいですね。 ――銀座は綱取さんにとってどんな町ですか? 銀座の端、どちらかというと行動範囲が新富に寄っていますが、こっちだけのことで言えば、レトロなものがあって、非常に散歩に適した町、ですね。 ◆甲冑 刀剣 刀装具 古美術一般 「福隆美術工芸」◆ 東京都中央区銀座2-11-4 電話03-3541-8209◆ ◆綱取譲一さん◆「福隆美術工芸」の店主 ◆銀座歴◆27年 ■後書 最初に伺ったときには、外人さんが来ていて、あれこれと商談をしている現場でした。この店舗自体が年代物といえると思いますが、その筋を伝っていくと、必ず一度はやって来る店。そんな感じがしました。 にしても「時代のあるもの」が「室町時代」ですよ。私たちに親しみのある時代は明治・江戸まででしょう。それ以前、戦国・応仁の乱の前、となると、銭形平次も遠山の金さんもいない。信長より二百年以上も前。 骨董の価格が下がってきたとおっしゃいますが、その時代の武士が持っていた代物は、世界に散逸するんじゃないか、という懸念の方が先立ちますが…。 <このブログは10万円代の自費出版、3万円代での絶版本の復刊、在庫本のリンク、 一般商品の販売を行うハイブリッド書店スピークマン -hybrid bookstore speakman-(http://www.speakman.co.jp/)がおおくりしています>
![]() お店 ◆自転車velostyleTicket◆ お話 ◆田中さん、高井さん◆ (「velostyle Ticket」オリジナルの自転車) 平成21(2009)年5月末日に伺ったのは、銀座1丁目「velostyle Ticket」のお二人です。 ――この店のコンセプトは何ですか? スポーツやマウンテンバイクで山を、ロードバイクでサイクリングを、というだけでなく、街の移動手段として使える自転車をご用意しています。キャリア(昔でいえば自転車のカゴ)をつけて、普段着で街を走る、そんなコンセプトです。マウンテンバイクなんだけど、街乗りもできる、みたいな自転車を扱っていますね。 通勤に使う人も多いですよ。雨の日は、乗らなかったり、カッパを着て乗ったり、皆さん様々です。 ――どんなメーカーの自転車ですか? ヨーロッパやアメリカの自転車を輸入したり、またうちで作ったりもします。 一からのご注文にも応じますが、ロードバイクやマウンテンバイクは例えばフレームだけの販売もしていますから、それを取り付けたり、またこちらで作る場合も、S、M、Lでベースを決めて、バーツをサイズの中から選ぶことが多いです。 メーカーものは、ヨーロッパであればジオスやモールトン、アメリカであればサーリーやサルサ、KHSですかね。 ![]() ――ご自分で作ったり、問屋から選んだりするときの基準はありますか? レース用の軽量のものではなく、乗り心地重視で、長持ちするようなものを選んでいます。 たとえば素材はカーボンやアルミ、チタンではなく、長持ちする鉄がメインのものをチョイスします。価格は6、7万円から40万円くらいですね。 銀座でなきゃいけない、というとくに強いこだわりはありません。 ◆自転車 velostyle Ticket 東京都中央区銀座1-27-12 電話:03-3562-5503 ◆田中さん、高井さん◆ ◆銀座歴◆1年 <このブログはハイブリッド書店スピークマン(hybrid booksotre speakman)がおおくりしています>
![]() (左から、鴨のコンフィ、田舎風のパテ、子羊のロースト) お店◆フランス料理 厨房 Zeniya◆ お話◆銭谷勉さん◆ 平成21(2009)年4月。 今回のブログは、銀座3丁目「Zeniya」の銭谷さんにお話を伺いました。この店を紹介してくださったのは、紺屋廣瀬の奥様です。 ――「ビストロ」とおっしゃっている通り、1500円のランチもあるんですね。 「ビストロ」は、いわゆる「レストラン」より庶民的なランクですから、もっと気楽に来てほしいですね。当店の一番の人気のメニューはコース料理です。 Aコース:4500円 前菜、魚または肉料理、本日のデザート1種、コーヒー Bコース:5500円 前菜、スープ、魚または肉料理、本日のデザート2種、コーヒー Cコース:7000円 前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー ワインは、テーブルワイン(グラス1杯840円)からお高いのまで、各種ありますよ。 ――フランス料理はやはり修業されたんですか? 見習い先が帝国ホテルの村上料理長の兄弟子のところだったので、大使館での職やフランスの修行に村上さんの紹介で行けました。 18でこの世界に入って、23才のときにフランス大使館に行き、25才で南仏に修行に行きました。 昔は見習いにも給料をくれたんですよ。給料をくれるから、会話もちゃんとできなくちゃならないし、フランス人の要求に応えなくちゃならない。いまはみんな無給でやっているらしいけど、それだと口をきかなくてもよくなってしまうから、ちょっとね。 28才で日本に戻ってきて、伊豆高原のふつうのフランスレストランで4年間働きました。観光地のレストランだったので、安くはなかったですね。 そこで32歳まで働いて、それから東京に出てきて、34歳で恵比寿に自分の店をオープンさせました。駒沢通り、代官山の近くの「Le Plaisir」という店でした。 これは19年間続けました。調理場に3人、表に2人の店で順調でした。 でも再開発で若者の町になりましたね。以前は恵比寿もサッポロビールがあっただけでした。それが若者向けの店が多くなって、住む人も変わり、むかしほど面白い街ではなくなった。もちろん奥に入れば、面白いところもあるんでしょうけど。 そんなこんなで、7年前の2002年5月25日に、この店をオープンしました。 ――モットーはあるんですか? 「気楽にフランス料理を」、ですかね。 フランス料理というと高いというイメージがありますよね。 でもピンからキリまである。 「ビストロ」というイメージは、本来レストランの下のランクだから、もっと気楽に来て、フランス料理ってこんなに気楽に食べられるんだ、と思っていただければいいですね。 「気楽に」を実現しようとすると、家賃や内装が高くては難しくなります。その分、料理の値段に反映されてしまいますから。しかも個人の資金では、派手なところにはたてられない。昭和通りの向こう側(銀座の西側)は家賃が高くて、料理が高くなってしまう。それでこっちの東銀座の方にやってきました。 ―― 一番楽しかったことは何ですか? 一番楽しかったこと? う~ん、作り続けているイメージしかないな~。 仕事をやって、お客さんと話して、おいしかったと言われるとうれしいですね。 ソースを重視しているので、出したあとに、「おいしい」と言われるとやっぱりうれしいですよ。 それからもちろん、「こう作れ」という上からの指示に反発してきましたから、自分の店を持てたことはとてもいいですね。自分の作りたい料理を作れるのは大きい。 ―― 一番残念だったことは? 作ってお客さんが来ないときだね。天気や景気が悪いときにね、いまでもけっこうある。 ――おすすめは何ですか? おすすめは、さっきのコースにそのときの「チョイス」をプリフィックスするタイプですね。その中でも目玉は、前菜では「鴨のコンフィ」、「田舎風のパテ」、魚は季節によって変わるから、肉は「子羊のロースト」。 あとは季節物ですね。いまならホワイトアスパラガスと、日本にわずかしかない天然の編み笠茸(あみがさだけ、モリーユ)。今シーズンはほら、あと7、8本しかない。日本ではうちにしかないですよ。フランスでも乾燥物しかない。この前来ていたフランス人が「フランスでも食ったことがない」って。 今年は桜の開花宣言のあと寒かったので、かなり低温にやられてしまった。取れた数自体、かなり少ないんです。 ――これからもモットー通り、やっていかれるんですか? そうですね。ご覧の通り、10人ちょっとしか入れない店ですが、気軽に楽しめるフランス料理を出していきたいですね。 ――銀座ってどんな街ですか? やっぱり銀座のイメージはほかとは違う。代官山より青山より特別な響きがありますね。 むかしは代官山も面白かったけど。 ◆フランス料理 厨房 Zeniya 東京都中央区銀座3-13-4 シンコウビル1F 電話:03-5565-0650 ◆銭谷さん◆「Zeniya」のご主人 ◆銀座歴◆7年 ■後書 数軒先の紺屋廣瀬の奥様が、息子さんの誕生日に「お母さんお疲れ様会」をZeniyaさんで開くんだと、とても張り切っておられました。Zniyaは地元の人に愛される「ビストロ」。「気楽に料理を」は、モットーではなく、もはやZeniyaの形でしょう。 <このブログは、10万円代の自費出版本、3万円代での絶版本の復刊、在庫本のリンク、一般商品の「販売」を行うインターネット上のハイブリッド書店スピークマンがおおくりしています>
![]() お店◆靴と鞄の工房 クレマチス◆ 価格◆鞄:38万8千500円から (金具:真鍮、銀) 靴(左)16万3千円から 靴(右)17万3千250円から◆ お話◆小松直幸さん(鞄職人)と 高野圭太郎さん(靴職人)◆ 今回のブログは、銀座は一番京橋寄りにある1丁目「CLEMATIS」の職人のお二人、小松さんと高野さんにお話を伺いました。 ――いつ店を出されたんですか? 去年(08年)11月15日です。 私たち二人は、小学校時代からの友達で、小松がカバン(鞄)を、高野がクツ(靴)を作っています。この工房「CLEMATIS(クレマチス)」はショップも兼ねていて、ショップ名は「クレマチス銀座」です。 二人とも国内で修行しました。小松は、藤井幸弘さんに弟子入りし、高野は関信義さんのところに入門しました。入門したときの皮革産業は、いまのような大きなものではありませんでしたね。 小松は8年間、藤井さんと一緒に作っていましたが、高野は、関さんのところを出たあと、金沢のKOKON靴店の卸しを始めました。そこで靴屋からの注文に応じて、注文靴をつくっていました。 ――クレマチスの特徴は何ですか? ここの特徴は、鞄も靴も、すべての工程を一人でやることです。 クツでいえば、接客、アッパー(外側の革)、底付の3つの「工程」を一人でこなすということで、それは業界では珍しいですね。靴も鞄も普通は分業制でやっています。 でも、だからこそ、最後のニュアンスの違いまで注文に応じられる、ということです。仕上げ・販売までのすべての工程を一人でやりますから。 ただやはり、作れる数には限りがあって、クツは一ヶ月に5、6足、カバンは2個か3個のペースで作っています。 お客さんは、マニアっぽい方もいます。ビジネス用がメインですが、クツが平均20万円、カバンが平均40万円になりますから。 ――靴や鞄作りのテーマはなんですか?クツの高野のテーマは、その人のスタイルに合わせることです。その人が何風か、太っているか、やせているか、も含めてお客さんの意見を聞きながら作っていきます。主役はお客さんですから。 カバンの小松のテーマは、長く使えて、使えば使うほど味が出てくる、ということです。 お客さんに合わせるのが流儀ですが、うちの「テイスト」というものはあって、言ってみれば靴も鞄も「無国籍クラシカル」ですね。 ――難しいのはどこですか? クツでいえば、味をよく出すことです。形ではなく、きれいなものじゃなくて、味のあるもの。 しかも、カバンでもサラッとしていなくてはだめなんです。いかにも手縫いというのはダメ。 だから、量産できません。このデザインなら、これならたくさんの人が買ってくれる、という鞄や靴ができても、それを量産すると、ダメなんです。味が出ない。 ――嬉しいときって、どんなときですか? 鞄も靴も、自分でいいものができたな、と思ったときのタバコの一服です。 それはお客さんからの評価というよりは、自分の満足ですけど。 これからは、高野はうまくなるための刺激がほしいと思っていますし、小松は、とにかく作りたい形がいっぱいあるので、それを表現していきたいと思っています。 銀座をひと言で言うと、ですか? 物や人であふれていて刺激になるし、職人にとって面白い街ですね。 お客さんの目もこえているし、世界中から注目されているので、 勝負できる街、でもあります。 ◆靴と鞄の工房 クレマチス 東京都中央区銀座1-27-12銀座渡辺ビル2F 電話:03-3563-8200 ◆小松さん、高野さん◆「クレマチス」の職人 兼 店主 ◆銀座歴◆4ヶ月 ■後書 味を出すのが大変、というのは分かるような気がしました。たとえばイラストレーターでも、その人の味が出てくるまでに、とてもたくさんの絵を描くようですし、たくさんやっていく中で、作家特有の「味」がかもし出されてくるのでしょう。しかも、それをサラッと表現しなくてはならない。クレマチスを紹介してくれた六義の大久保さんのときもそう思いましたが、手作り、畏るべし。 <このブログは、10万円代の自費出版本、3万円代での絶版本の復刊、在庫本のリンク、一般商品の「販売」を行うハイブリッド書店スピークマンがおおくりしています>
![]() お店◆印度料理専門店 ナイルレストラン◆ 価格◆ムルギーランチ1500円◆ お話◆G・M・ナイルさん◆ 今回のブログは、銀座は昭和通りに面して建っている「印度料理専門店 ナイルレストラン」のご主人、G・M・ナイルさんにお話を伺いました。 * * ――インドのどちらからいらっしゃったんですか? 私は、生まれは日本です。インドの南の方にある、トリヴァンドラムというところの出身の父と日本人の母の間に生まれました。 戦後、両親が銀座のここに「ナイルレストラン」をたててから、今年(2009年)の11月で60年になります。 私自身は筑波大付属大塚小学校の出身ですが、大学の頃からこの店を手伝ったりしてきましたから、私のレストラン歴も長いですよ。ナイルレストランの跡取りだという気持ちで、就職先もここだと最初から思っていました。 ――前々回の「銀のキャラバン」で、文化堂レコードの笹本社長から、「インド人で河東節(かとうぶし)をやっている人がいる」とご紹介を受けたのですが。 要するに、歌舞伎の地方(じかた、バックの演奏)で、清元とか長唄とか、常磐津(ときわず)とかあって、その中に河東節があるんです。 でも、河東節は團十郎(成田屋)の助六でしか演奏されません。だから河東節だけやっている人は少ない。 私も清元を長いことやっていて、河東節もやっている、ということです。 母親が芝居好きで、気がついたときには歌舞伎が周りにあり、その地方を聞いていた、という感じです。 ここら辺のお見せは、全部歌舞伎座を中心に回ってきたところがあります。 ――歌舞伎座が建て替えられるそうですが。 歌舞伎座が建て替えられるのは、仕方がない、という気持ちです。新歌舞伎座でスタートすることはすばらしいこと。 築地移転も、国家百年の大計からすれば、致し方ない。ただ、代替地がうまくいけば、ということですが。 グレート銀座という見地からすれば、新歌舞伎座も築地移転も仕方がない。 清元ですが、四丁五枚といって、人間国宝もいる三味線4人と唄いの私の5人で、三越劇場や新橋演舞場、歌舞伎座での地方を務めることもあります。 清元は清元榮奈魯(えいない)ことG・M・ナイル、河東節は十寸見東印(ますみとういん)ことG・M・ナイルという名前で通っています。 名取になって丸4年たちますが、四丁五枚などはその前からやっています。 今後、舞台にたくさんの人が来てくれるとうれしいですね。演舞場でも歌舞伎座でも。 ――音楽はどんなジャンルが好きなんですか? ジャンルにとらわれることなく好きです。クラシックも好き。とくにドボルザークあたりが。オペラも好きだし、演歌も大好き。カラオケは演歌専門です。清元や河東節を含めた邦楽も大好きだし、(インドの)シタールも好きです。でも、耳はこれだけしかないから、全部同時に聞くことはできませんね。 そのほかに、大学の教員もしています。食品流通学と刑事訴訟法の講義ですね。訴訟法は警察法第2条を中心に、警察の学校で教えています。国家の安寧と国民の生命財産を守ることが警察の責務ですが、その中で倫理と理論を教えています。 ――銀座はどういう街ですか? 銀座は日本の銀座ではなく、世界の銀座ですね。 飲食店の店主としての自慢ですが、アメリカのブロードウェイ、ロンドンのピカデリー、パリのシャンゼリゼといったところのどこに行こうが、この東京こそが、世界中の食材に会うことができる街です。こんなに世界中のものがあるところは、世界にない。味も最高にいいです。 それから、銀座は店主がプライドを持っている。店主は住んでいないのに、銀座に対する愛着がすごい。住んでいる人以上に愛している。伝統なくして銀座なし、伝統を重んじています。 ――このお店をどんな風にしていきたいですか? この60年間、同じ商店から食材を仕入れてきました。そういう風に、せがれの代も、ずっと続いていってほしいと思っています。 ◆銀座の印度料理ナイルレストラン ◆カレーを中心としたインド料理専門店 東京都中央区銀座4-10-7 電話:03-3541-8246 ◆ナイルさん◆「印度料理専門店 ナイルレストラン」の店主 ◆銀座歴◆65年 ■後書 ナイルさんの着ているシャツは、オレンジ地に紫色の花柄。イタリア製だと聞きましたが、ふだんはもっと派手なものを着ているとか。自慢もせず淡々とお話しになるのに、そういうものが似合うというのは、不思議な感じもしました。 <このブログは10万円代の自費出版、3万円代での絶版本の復刊、在庫本のリンク、 一般商品の販売を行うスピークマン書店がおおくりしています>
![]() お店◆銀座の手焼せんべい 銀座田子作◆ 価格◆バレンタイン煎餅1枚150円 6枚800円(税別)◆ 今回の「銀のキャラバン」では、以前取材させていただいた銀座の手焼せんべい「銀座田子作」(たごさく)さんの、バレンタイン煎餅のご紹介です。もちろんハート型。 * * ハート型バレンタイン煎餅を出すのは、今年で3年目になるそうです。 出店していたデパートから言われたのがきっかけだとか。 でも、ひびが入ったり、割れやすかったり、 また焼いたあとにねじれたりと、 煎餅でハート型を作るのはけっこう大変だそうです。 写真は、焼く前の生地の状態です。実際に焼いて店頭に出すのは、2月上旬から14日まで。 チョコレートに飽き足らなくなったみなさん、あるいはチョコとはまた違った気持ちを伝えたい方、パリッとした煎餅で、表現してみませんか。 * * ◆銀座の手焼せんべい・銀座田子作◆せんべい屋 東京都中央区銀座1-22-10 銀座ストークビル1階 電話:03-3561-2341 <このブログは、10万円代の自費出版本、3万円代での絶版本の復刊、在庫本のリンク、一般商品の「販売」を行うハイブリッド書店スピークマンがおおくりしています> |一覧|おすすめアイテム
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