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sasama_tea

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2007.01.07
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カテゴリ:植物礼賛
さて、万両、千両、百両と続いて、本日は十両の別名を有するヤブコウジの登場です。


マンリョウとカラタチバナがヤブコウジ科ヤブコウジ属に属することは隅々までご覧になればお気づきと思いますが、その大元となっている植物がこのヤブコウジなのですね。

歴史的に見ますと、江戸時代になって初めて登場するマンリョウから比べれば、ヤブコウジは『万葉集』(7~8世紀)にもヤマタチバナの名前で登場するほど古くから知られていた植物なのだそうです。

下からのアングルの写真をご覧になっていただければお分かりのように、低木に分類されるこのヤブコウジも、僅か15cm程度の高さしかありません。

事情をご存じない方から見れば、芽生えからさほど時間の経たない幼い木しか見えないでしょうね。





ヤブコウジ
この小さなヤブコウジは、地表付近を這うほふく茎で子株を殖やしていきますので、しばしば右の写真のような叢生した姿で見つかります。
(ヤブコウジの左側に、ある植物が写っていますが、さて、何の植物かお分かりになりますかな?)

生育に適した条件下では、地表を覆い尽くさんばかりに繁殖していることもあります。
その性質を利用して、現代のガーデニングでは、白い覆輪などの斑入りのヤブコウジをグラウンドカバーとして扱うこともあるようです。


古典園芸植物としても『紫金牛』(⇒「こうじ」と読む)の名前で知られ、家一軒の価格で取引される品種も存在したようです。
バブリーな話ですよねぇ。

度々登場する古典園芸植物なるものが何かということが気になる方がいらっしゃいましたら、以下のページをご覧になってみてください。
ヤブコウジに限らず、万年青(オモト)や富貴蘭(風蘭のこと)などの写真がつけられていますので、
何となくその概要がご理解出来ると思います。

  ティータイム 02年11月


さらに、楽天市場からも幾つかご紹介しておきます。

苔玉斑入り 980円斑入り 245円斑入り 210円

これらはほんのごく一部で、
趣味家の集まる場所には、もっと高価な品種が数多く存在しますので、
はまらないように気をつけてください。

植物は、ある意味危険ですから。






ヤブコウジのいろいろな姿です。
ヤブコウジ
自然状態では、実のつき方はあまり多くはないようです。
実がついている株を探すのも骨の折れる作業でした。

1月3日の状態で実の状況を確認したところ、既に全ての株の実が無くなっていました。
鳥によって食べ尽くされてしまったのでしょう。
背も低く、ちょうどスズメ大くらいの鳥には、赤い実はよく目立つのでしょうね。

暗がりに生えるヤブコウジの存在は、人に気兼ねすることなく食事にありつける、
野鳥にとっては有難い植物なのでしょう。


ところで、上の写真の右端にヤブコウジの若い果実の写真がありますが、
こうして大きくして見てみると、なんだかリンゴのようにも見えてしまいます。

ただ名前のほうは、葉の形がミカン類、つまりコウジ(柑子)に似ていることからきています。
実があまりにも小さ過ぎたために、こちらには目が行かなかったのでしょうね。

ですから、近くにヤブコウジの仲間の実がありましたら、少し近寄って見てください。
新たな発見があるかもしれませんよ。




最後に、少しだけ付け加えておきます。

万両から十両までの植物を挙げてきましたが、
さらに一両の名を冠する植物も実は存在します。

これまでの植物とは少々趣が異なり、所属する科がアカネ科となります。
その植物はアリドオシといい、千葉県にも自生するようですが、見つけられませんでした。
やはり赤い実をつけます。
名前の由来は、「枝から突き出た鋭いトゲが蟻をも突き通す」の意味からきているそうです。

アリドオシに近いツルアリドオシでしたら、
どこにでも生えていて代用に出来ると赤い実を捜してみましたが、
ひとつも見つけられませんでした。
残念。

参考までに、楽天市場から。
アリドオシ


このアリドオシに関して、もうひとつ。

正月の縁起物の究極の形として
 『千両、万両、ありどおし』
の意味で、上記の3種を寄席植えして飾るのだそうです。

お分かりですか? つまり
 『お金がいつもいっぱいありますように』
と願をかけるということです。

縁起物も、ここまで来ると可哀相に見えてしまいますか?

縁起の樹 11,111両 9,800円


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(応援のクリックをいただき、ありがとうございます。
 少し、人目に触れるようになって来たようです。)



☆★マンリョウやセンリョウなどの名前の由来に関する
情報を集めた頁はこちらです。
★☆
興味深い資料ですので、是非ご覧ください。





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最終更新日  2007.01.08 17:58:11
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