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テーマ:植物・キノコについて(674)
カテゴリ:植物礼賛
思いがけずに新たな自生地を見つけたために、
画像資料が増えて、整理に手間取ってしまいました。 うれしい悲鳴です。 その分、見ていただける方々には、 カンアオイの秘めた底力を伝えることが出来ると思います。 さて、初めにカンアオイの自生の状態を眺めていただきましょう。 基本的に暗めの場所を好むようで、スギやヒノキの植林に適した北向きの斜面で(現在はごく僅かに)見られます。 今回新たに見つけたこの場所も杉植林の中で、その落ち葉がそれなりに積もる状況下です。 全く期待せずに探索していた場所には、ある秘密が隠されているようで、杉の落ち葉が降り積もる中でもカンアオイは生きていけるように感じました。 盗掘者へのヒントにもなってしまいますので、『秘密』は秘密のままにしておきます。ご了承ください。 カンアオイの仲間には、地味な風貌の割に遺伝的に変異を起こしやすいらしく、 古くから『古典園芸植物』として、珍重されてきた側面も持っているのです。 ちなみに、古典園芸ではカンアオイを『細辛』と呼んでいます。 (この細辛は、ウスバサイシンから産する生薬名でもあります。) 能書きはさて置き、実物をご覧ください。 百聞は一見にしかず、ということですね。 集めた写真の中から、比較的汚れの少ないものを選んでみました。 全ては、別個体由来のものです。 しかも、住宅地の公園よりも狭い自生地で見られる変異の数々、いかがなものでしょうか。 個別にいろいろと説明したいところですが、 時間の制約と、文字数が多くないほうが読みやすいと思いますので、 ざっくりと簡単な説明にさせていただきます。 日陰ということもあり、日光の当たり具合などで若干の色味の違いは出てしまいましたが、 大体葉の緑色の感じは全ての個体で差異はありません。 ですが、見ていただくだけでお分かりのように、 葉に表れる模様 全体の形・長さ 表面に生える毛の有無 等々、敢えて説明する必要もないほどに千差万別です。 白い雲のような模様は『雲状紋』、亀の甲羅のような模様は『亀甲斑』と呼ばれます。 『細辛』と呼ばれるような個体の場合は、もっと葉の模様も派手ですよ。 葉の表面は基本的に殆どツルツルの状態で、光が当たれば普通に反射しますが、 上の写真の上の段の右端の葉の場合は、表面にビロード状に毛が生えているため、 光を反射しない艶消しの状態になっていました。 はい、こうした「珍しいもの」は、大抵の場合、興味の対象として高値で取引されます。 「カンアオイ」や「細辛」で検索していたたければ、そういった類の結果が結構現れてきます。 私が何を伝えたいかについては、はっきりと言明しないことにします。 ここまで3回分の日記を読んでいただいた方々には、きっと伝わっていることと信じています。 たかが日陰の地味な植物といえども、それなりの生き様はあるということですね。 土に埋もれた花に輝きは見出せないかもしれませんが、房総の地に確かに咲いていました。 寒空に 黙して語らず 寒葵 最後に、花にもかなりの個体ごとの変異が見られますので、 フォト蔵という外部サイトに画像を置いてきましたので、 興味のある方は、そちらもご覧になってくださいませ。 カンアオイ (C)sasama_tea ばたばたと駆け足で書いてしまいましたので、おそらく穴だらけだと思います。 また何か気づいたときには、別の場で補足します。 念のため、明言しておきますが、 撮影の場所に関する質問には一切お答えしませんので、そのつもりでお願いします。 ブログランキングに参加しています。応援のクリックはこちらからお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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