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アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0)

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2006年11月19日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
・平和の抑止力としての軍備とミリタリスト。
・民主主義の基盤である世論形成とジャーナリスト。
・商品売上げ拡大のための広告と広告代理店。


前者が目的追求であり、後者が専らとするのが手段追求であると指摘している。
目的追求は合理であり誠実であるが、手段追求は退廃であり、物欲しげであり、自己都合である。そして、その最大の瑕は、目的追求であることを喧伝しているにも関わらず、目的が目的のまま温存されること。つまり、目的が達成されぬことを望むからだ。

・ミリタリストの処世のために軍備が拡張される。
・民意をないがしろにして、ジャーナリストが自分の意見を述べる。
・広告制作を通じて、メディアだけが利益を貪っていく。クライアントとエージェントの立場が逆転する。




さて、これが音楽についてもいえるので、先週の「のだめカンタービレ」をアナリーゼ(解釈)することで、説明することにする。


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玉木宏演じるチアキは、幼少時から天才といわれ、バイオリン・ピアノに才能を認められていた。だが、彼の営巣は、楽譜通りに演奏することであり、テクニックに頼ったものだった。それを好意的に解釈すとしても、せいぜい「作曲家の気持ちをなぞること」である。

音楽の本質は、「歌うこと(カンタービレ):自分の感情を音楽を通じて他者に伝えること」である。

竹中直人演じるシュトレーゼマン教授は、チアキにラフマニノフのピアノ協奏曲第二番を課題として与える。
この曲は、男女の愛情を感じさせる感情的・感傷的な曲想を持っている。
リハーサルにおいて、シュトレーゼマン教授は、「もっと感じて、感じて」と、チアキに指導する。
だが、感情的になることへの羞恥心がチアキを縛る。だが、彼とて、のだめとうい才能と出会い、自らの心に忠実に奔放に演奏することの価値を認め始めている。

だが、彼の中の感情の縛りはきつく、なかなか目覚めることができぬ。きっとそれは、飛行機事故のトラウマが影響しているのだろう。

演奏を直前に控えたリハーサルで、シュトレーゼマンはチアキに、「このコンサートを最後に日本を後にする」と告げる。すると、チアキの心の中に、さまざまな思いが浮かび上がってくる。
女好きで自堕落な生活をする男に見習うところはない。だが、さまざまな摩擦を経たうえではあるが、大指揮者であるシュトレーゼマンから音楽を学んできたことは紛れもない事実だ。
何故、彼は世界の聴衆から愛され続けているのか…。チアキは、まだまだ彼から学びたい自分がいることを思い知る。だが、それはシュトレーゼマンの離日で幻に終わる。師への思いと過ぎ去っていく今を大切に思うチアキの心が、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番に乗り移っていく。

学園祭のコンサート会場を埋めた観客たちは、シュトレーゼマン指揮によるチアキのピアノ演奏に大きな拍手をする。チアキは、譜面主義の演奏から解き放たれ、演奏家として新たな境地を拓くことができたのだ。


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ここで気がつかなければならないのは、ラフマニノフが伝えたかった気持ちと、演奏家であるチアキが伝えたかった気持ち、そして、観客たちが演奏から受け取った気持ちの中身が必ずしも同じあることは必要がないということである。
そして、より重要なことは、作品に感情としての昂まりがあれば、音楽は感動を呼ぶ。だが、その感情がつくりものであったら感動を呼ばない。真実であるかどうか。切実であるかどうか。それが感動の源泉なのである。






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Last updated  2006年11月22日 15時13分43秒



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