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Spring Has Come

Spring Has Come

絵画制作の手順

では、制作において使用するものや描き方について具体的に述べていきます。

1.使用するもの

   ・色鉛筆・・・12~24色のものと決められています。
    私が講習会初日に持って行った色鉛筆は発色が悪く(作品2・鬼ごっこ1)、後日三菱色鉛筆24色に買い換えました。
    では、クーピーペンシルはどうでしょうか?
    発色がよさそうな気がしますが、実を言うとクーピーはお薦めしません。
    ツルツルした材質の ケント紙とは相性が悪く、発色が悪いのです。スタンダードな「色鉛筆」が良いです。

   ・鉛筆またはシャープペンシル・・・ HB~2B
    言うまでもなく、鉛筆なら複数。削り器も良いのですが、削っている時間が無駄です。
    シャープペンシルなら替芯もお忘れなく。

   ・消しゴム・・・スタンダードなものを用意しましょう。
    どなたかのブログに「練り消しゴムが使いやすくて良い」と書いてありました。
    私は試しませんでしたが、消しカスが出なくて確かに良いかも知れませんね。

   ・ケント紙(練習用に)・・・スケッチブック等が手元にあったとしても、練習用に1セットは必ず買いましょう。
    理由はもちろん、本番当日はケント紙に描かなくてはならないからです。
    スケッチブック等の材質とケント紙とでは、色の出方が変わってきます。ぶっちゃけ、ケント紙の方が多少ツルツルしていて、
    描きにくいと思います。
    普段から慣れておきましょう。
    ・・・とは言ったものの、私の経験ですが、練習用に買ったケント紙と試験会場で配布されたケント紙、
    手触りが少し違う気がしました。
    こういう可能性もあるということしか言えません。すみません。

   ・腕時計I(試験当日)・・・必須です。会場によっては背後に時計がある所もあります。
    余談ですが、試験官は残り時間をカウントしてくれるとは限りません。(私の時はそうでした)
    手元の腕時計でしっかり時間を確認しながら、「気が付いたらあと5分だった!!」と焦ることがないようにして下さい。
    また、腕時計は腕に着けたままにしておくよりも机に置いた方が見やすいです。

   ・その他、色鉛筆用トレイの類があるとベターかも知れません。
    机の上に置けて、鉛筆が取り出しやすいものでしたら、トレイでも鉛筆立てでも使いやすいものでいいでしょう。
    一応、試験官には使っていいか一度尋ねておくと無難でしょう。

2.描き方

    ※専門的なことではなく、講習会で学んだことをふまえた意見です。あくまでも参考までに・・・

   ・まずは与えられたテーマからイメージが沸かないと、何も始まりません。
    私の場合は末っ子が前年まで保育園に通っており、園生活をイメージするのは容易かったです。
    特に重宝したのは園から買った行事写真でした。試験に出されたテーマ「お店屋さん」も、末っ子がクラスで参加した
    ごっこ遊びをヒントにしています。

    まだ保育園現場に立ったことのない方は、図書館で、保育園生活をテーマにした絵本や、
    子供が登場して色々なポーズをとっている絵本を借りてくるといいでしょう。
    私が講習会で勧められた絵本の一つに、ほいくえんのいちにちというものがあります。
    タイトル通り、朝、園児たちが登園してから、夜に最後まで残った保育士が帰るまでの様子を生き生きと描いています。
    難点は、沢山の子供たちが1ページに出てくるので、一人一人の身体が小さいところでしょうか。
    身体のデッサンの参考とするには、他の絵本を選ぶほうがいいかと思います。

   ・練習でのテーマが決まったら、早速紙に鉛筆で下書きをしていきます。
    まずは人物の数を決め、配置していきます。
    いきなりではちょっと自信がない、という方は、人物の大雑把なポーズを描く練習から始めて下さい。
    最初は棒人間でいいと思います。次にその上に肉付けをしていき、細かい部分は最後に回してください。

    さて順番がずれましたが、ある程度人物のポーズは出来ているかな、という方は、
    最初から20センチ×20センチ、つまり試験課題のサイズの用紙に描いていった方がいいでしょう。
    理由はもちろん、本番に向けてのシミュレーションです。
  • 作品5・絵本の読み聞かせ1

    上の作品は、下書きの時点で人物の大きさと位置で失敗した例です。
    「床に座ってお話を聞く園児」を先にイメージしたことで
    私の視線も下中心となってしまい
、結果、人物全員が画面の下側に、
    そして奥の方は寂しい背景が見えるのみ。
    作品の解説でも書きましたが、人物を手前にばかり配置してしまうと、背景にも凝らないといけなくなります。
    限られた時間の中で小物や植物、他の建物などなど・・・考えて描くのは大変です。
    主役はあくまでも園児と保育士です。
    どどーんと人物を「大きく」「なるべく手前から奥まで」配置しましょう。

    今度は、同じテーマで上記の点に注意して描いた作品です。

  • 作品9・絵本の読み聞かせ3

    保育士を取り囲む複数の園児をイメージし、まずは大きく手前に保育士と一人の園児、
    次いでその後ろ、そしてそのまた後ろの方と配置しました。

   ・次に基底線を決めます。
    まずは悪い見本。記念すべき(?)第一弾。

  • 作品1・積み木1

    背景の壁を描くため・・・というつもりではなかったですが、基底線をかなり下にしています。
    更に悪いことに、基底線のみならず、積み木など、直線は全て定規を使って描いています。
    試験本番では、鉛筆・消しゴム・色鉛筆・受験票・時計・(場合によっては)鉛筆立かトレイ
    これらのものしか机に置くのは認められていませんので。
ハンカチでさえ、置いていいか許可が必要です。
    次の作品も基底線が下気味で背景は殺風景。床に対するタンスの位置もクレイジーです(笑)
  • 作品7・お着替え1

    基底線の位置に関してだけ言えば、下の作品ぐらいが理想的な気がしますが、どうでしょうか。
    窓も大きめに描き、ごまかしています(笑)
  • 作品16・新聞紙遊び

    こうして見ると、今更ながら背景が下手だな~と我ながら思います。
    しかし、むしろ色々なモノを描くのが苦手な方は、なおさら「人物の大きさ」と「基底線の位置」を意識するようにしましょう。


・次は、小物の類を描いていきます。
  • 作品18・ボール遊び

    上の作品のように、テーマが「ボール遊び」のようなものなら話は簡単です。ですが、
  • 作品4・給食

    あるいは
  • 作品17・七夕

  • 作品25・紙ヒコーキ遊び(模擬試験課題)

    ・・・以上のようなテーマとなると、日頃からのデッサン練習の有無に左右されます。
    私の場合、自分で練習用にテーマを考えておきながら、「竹」と「笹」の形が思い出せず四苦八苦しました。
    では、小物や背景を描く練習はどうすればいいかと言うと、

    1.お子さんをお持ちの方なら、幼稚園・保育園時代の園のスナップ写真を観察し直してみる
    2.図書館で保育園のシーンが描かれた絵本や写真集などを借り、頭にインプットする

    背景のものは、何度も描くうちに自分なりのパターンが決まってきてしまいます。
    私の場合は、壁に貼られた、やたら大きなお花の飾り。(笑)
    スペースを潰すには丁度いい大きさでした。
    あとは、大きな窓。ただし窓の外にも何か描いた方がいいでしょう。
    私は「木」でごまかしていましたが。
    また、園児たちの作品を貼るのも保育所らしくていいと思いますが、
    一つ一つに「園児の絵」を書き込むのは時間がかかるので、余裕がある場合にお勧めです。

    「絵が下手で・・・」と自認している人だって、練習を重ねれば少なくとも「何の絵なのか」レベルまでは絶対に上達します。
    本番前日までの1,2週間だけでもいい。練習、練習です!

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