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2004.11.02
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先日、友人と飲んでいてダイエーの話からネーミングと色彩の話になり、司馬遼太郎さんのエッセイを思い出しながら話がはずんだ。

司馬遼太郎さんの風塵抄(中央公論社)に「都市色彩のなかの赤」という一文がある長くなるが一部引用すると。

 戦前、町や村では、赤い色は多用されなかった。
 わずかに消防車があった。一般の自動車に赤を塗装することは、消防車とまぎらわしくなるという理由からか、たしか禁じられていたはずである。

 ついで、特別なものとして赤い球形の街灯があった。それらは、医院、病院、それに交番に限ってつけられていた。いずれも、ひとびとの身に危険が生じた場合、めざすべき機関である。赤が危険に関するアラームの色であることは、これでわかる。

 赤は刺激の色でもある。----------ーーー略。

 ところで、赤提灯は、戦前にもあった。---ーーー略。

 私は戦前に恋しさをもたないにんげんだが、----略。

 なにしろいまは住宅街にまで赤が及んでいるのである。銀行の看板まで赤いのがある。自動販売機がなぜ赤でなければ
ならないか。ともかく色彩の騒音のようななかにいると、なんとか穏やかに暮らせないものかと思ってしまう。

 もっとも、赤の多用は都市格差とも関係がある。--略。

 私の住んでいる町に、チカゴロすし屋が店舗を白木づくりのイメージで改装した。せっかくの白木づくりであるのに、その看板がーちょっと信じがたいことだがー赤地に白ぬき文字だった。すしのイメージは伝統と新鮮それに清らかさなのである。すしが、危険と刺激と警告を意味する赤が適わないということを、感覚をうるはずの改装業者が、依頼主に助言してやるべきだった。というより、そろそろみなで都市色彩のことを考えるべき時期にきているにではないか。(1986年5月8日)

1.色彩「赤色」のもつ商売のイメージについて話した。
  目立つ・安売り・・・・・要するに刺激的=品性が?
2.話題の企業の看板の色には共通点がある。
  ダイエー・西友・三菱自動車・・あれれ皆「赤色・赤字」


 飲み終わり看板の色を見ながら歩いた。
UFJ銀行の看板が赤色の地色で見事に目立ち輝いている。そばには飲み屋の赤提灯が輝いている。風俗の看板には赤が実によく似合う。

 思い出したダイエーや西友は高度成長のはしりの金不足・物不足の時代にできたディスカウントストアーだった。
創業以来のイメージ「昔の名前ででています」ということは今の時代に合ってない。

 では、再生するには最重要なCIを行う。「看板の色をかえる・名前をかえる」ではないか。日本人の特徴は「悪いことはすぐに忘れる」国民が、結論だった。








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Last updated  2004.11.02 12:57:16
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