テーマ:パイプたばこを吸おう(1806)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
ピーターソンの毎年恒例の限定煙草「ホリデーシーズン」の2015年版が入荷したので、早速吸ってみます。この煙草はクリスマスシーズン向けなので、それをこの時期に吸うのは少し気が早いのですが、他社からも同様の限定煙草が出てくる時期なので、発売されて直ぐに吸ってしまわないと追いつかなくなる可能性があります。 開封時の香りは、ビターなチョコレートをベースに、それに蜂蜜とバニラ、更にはトロピカルな果物系の香りを混ぜた非常に派手な香りです。派手過ぎて少し臭みも感じられます。カットは、細かいリボンカットとラフカットの混合で、手巻きでも大丈夫そうな細かさです。湿気はやや強めでしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時よりも更に派手な香りが来ました。トロピカルな果物を中心にして、バニラと蜂蜜、そして各種シロップの甘さと柑橘類の酸味を加えてジュースにしたような喫味です。こういう香りが非常に強く漂うので、それが行き過ぎてちょっとした臭みが鼻を過ぎる瞬間がある程です。例えば、糞尿の匂い成分として有名な「スカトール」は、濃度が低いと柑橘類の香りに感じるそうなのですが、今回の煙草は、まさにそのような要素があるように感じます。つまり、良い香りが強過ぎて、ちょっとウ○コ臭く感じる場合があるのです。 一方味だけを抜き出すと、程よく酸味が利いていて、甘過ぎない軽い味に仕上がっています。 火付きと火持ちは良好です。ちょっと湿気を強めに感じた割りには良く燃えます。しかも燃え過ぎるという雰囲気もありませんので、かなり吸いやすい類だと思います。 喫煙中盤になってくると、着香分がやや薄れてきてベースの煙草の味が少し見えてきます。この部分では、糖分はそれほど強くなく、かと言ってそんなに渋い訳でもなく、まぁ、程々といった所でしょうか。着香分の香りがそれほど甘ったるい類ではないので、それには良くフィットしていると思います。 喫煙終盤で着香分がなくなってくると予想していたのですが、意外にもそうではなく、かなり強く残り、最後までトロピカル系の香りを楽しめます。言い方を変えると、喫煙中盤からは大きな喫味の変化がなくなるという訳です。どうもこの煙草の着香はかなり深いようです。それで喫煙終了。後味は、割りと甘味の少ないトロピカル系で、残り香も華やかなものでした。 全体的に見て、トロピカルな果物系の味と香りで非常に華やかな雰囲気の喫煙となりました。こういう喫味は確かにクリスマスのお祭り気分に非常にマッチしていますし、気持ちを明るくしてくれます。クリスマスシーズン限定の煙草としては非常に成功している好例ではないでしょうか。 缶のデザインの色調が少し落ち着いた雰囲気なので、厳かなイメージを持たれる方も多いかも知れませんが、この煙草の実際の喫味は華やかで楽しいものです。クリスマスを楽しく過ごすには丁度良いので、そういう文脈の中で吸ってみて下さい。 [良くフィットしている煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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