機械式時計と煙草でブログ！

　クソ暑い日々が続いておりますが、暦の上では既に秋になっているという事で、今回はかなり以前に買っておいたサミュエル・ガーウィズ（以下「SG」）の「スコッティッシュオータム・フレイク」を吸います。SGの季節のフレイク４銘柄の内の一つですが、他の三つの銘柄については既にレポート済みです。

　開封時の香りは、かなり酸っぱい漬物系に少し未熟な果物を混ぜたような感じです。微妙にナッツ系の香りもあるでしょうか。フレイクは上の写真の通り、殆ど崩れかけた状態になっていて、大きさも枚数も良く分かりません。湿気はフレイクとしては普通でしょうか。

　これを適当な量だけ取り出して、火皿内径20mmのパイプに折り畳んで詰めます。そして着火しますと、比較的浅い熟成のバージニア葉らしい軽い甘味と酸味が来ました。紅茶とか砂糖黍とかのような軽快さを感じさせる甘味に、ちょっと果物っぽい酸味が加わり、なかなか美味しいです。情報筋によりますと、葉組みはストレートのバージニア葉だそうで、なるほどそういう味です。香りは、バージニア種の煙草葉らしい、酸味を伴ったちょっとスモーキーな焚火系です。

　火付きと火持ちは、この手のフレイクにしては良い方だと思います。着火も火種の維持も、特に問題はありません。

　少し吸い進んで来ると、ちょっと舌を刺す刺激が出て来ました。バージニア系の煙草で良くあるアルカリ性の刺激だと思います。この刺激は、比較的糖度の高いバージニア葉で出やすいというイメージを私は持っていますが、確かにこの煙草には喫煙序盤から甘味を明確に感じる程の糖度がありました。使っている葉のグレードはなかなか高そうです。
　舌への刺激以外の部分の喫味は、喫煙序盤と変化なく中盤へ進んでいきます。

　舌への刺激は、ドロー＆ブローを弱めて火種を抑えると弱まります。そうしていって喫煙終盤になると慣れも手伝って舌への刺激は気にならなくなります。その喫煙終盤でも、刺激の部分以外の喫味は変化しません。

　という事で喫煙終了。後味は紅茶＆砂糖黍系統の甘さと微妙な酸味が残り、残り香は酸味付きの焚火系でした。
　全体的に見て、オーソドックスで吸いやすい良質のバージニア・ストレートのフレイクでした。特に癖らしい癖もなく、年間通じて常喫できる美味しいフレイクだと思います。ただ逆に言えば、これの何処がスコッティッシュでオータムなのかという疑問はあります。

　美味しくて吸いやすいフレイクとして年中こればかり吸っても良さそうな常喫系のフレイクだと思います。季節に拘らず、一度試してみて下さい。


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