テーマ:パイプたばこを吸おう(1805)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回のパイプ煙草レポートは、スリービーの「イングリッシュ・ミクスチャー」です。スリービーと言えば、パイプ本体のブランドとしては往年の英国の老舗ではありますが、現在は資本も移って、かなり地味で目立たない存在になっています。今のスリービーのパイプ煙草も、製造はドイツのコールハス社が行っているそうで、既に殆ど名前だけのブランドになっています。衰退著しい最近の煙草業界では、こういうのって多いですよね。 で、今回の煙草が昔のままのレシピで作られているのかどうか分かりませんが、まぁ、とにかく吸ってみましょう。 開封時の香りは、かなりドライでサッパリした系統のラタキア臭で、むしろ非ラタキアのオリエント葉の方が強いのではないかと感じます。この出汁系の匂いの中に、微かにナッツ系の匂いも感じられます。カットは、やや細かいリボンカットがメインで、それに細かいラフカットが混ざります。湿気は普通です。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、軽いけれどもベタッとしたラタキア臭と、やはり軽いけれども硬質なコクのある出汁味が来ました。匂いや味の方向性としては随分とベタなラタキア物なのですが、全体的に軽いと言うか薄いと言うか、何か軽石でも持ち上げた時の様な肩透かし感があります。ラタキア初心者にとっては、かなり取っ付きやすい部類だと思います。情報によると、この煙草にはバージニア葉、ラタキア、オリエント葉の他にバーレー葉がフレンドされているそうで、そのバーレー葉が全体を軽い味わいにしているのかも知れません。 火付きと火持ちは良好です。何の問題もなく普通に吸えます。 喫煙中盤も軽いラタキアの喫味が続きます。取っ付きやすい常喫系の味わいとも言えますし、あまり強い拘りのない現代的な味わいとも言えるかも知れません。確かにラタキア物の味わいではあるのですが、重量感とか奥行きといったようなフレーズは浮かんでこない喫味です。 喫煙終盤も同じ喫味が続き、それで喫煙終了。後味は非常に軽い出汁系のラタキア味で、残り香も軽いラタキア臭でした。 全体的に見て、硬質で非常に軽いラタキア物だったと思います。味そのものの内容は普通のラタキア物なのですが、非常に軽い上に硬質なので、気楽に吸える煙草に仕上がっています。こういう煙草であれば、ラタキア初心者でも取っ付きやすいかと思いますが、逆にラタキア好きからの評価は期待できないかも知れません。或いは、ラタキア好きでも気を抜いて吸う時には向いていると考える事も出来そうです。 「イングリッシュ・ミクスチャー」という名前なので、そういう本格的で重厚な味を期待してしまうと外す事になりますが、そんな大仰に構えずに気楽に接すれば楽しめる煙草だと思います。 [取っ付きやすい煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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