テーマ:パイプたばこを吸おう(1805)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今年最初のパイプ煙草レポートは、以前に予告しておりました通り、ラールセンの「エディション2017」です。毎年恒例の限定煙草で、毎年変わるセンスの良い缶デザインが特に有名です。今年の缶も、なかなかオシャレです。さっそく吸ってみましょう。 開封時の香りは、バニラがメインで、これに桃っぽいフルーツ系の香りが混ざります。カットは、様々な大きさと色のラフカットの混合で、湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、予想していたよりも薄いバニラ系の香りと、これまた少し薄いですが、ショートケーキのイチゴ+クリームのような甘さが来ました。バニラと少しのフルーツという着香パターンは、着香パイプ煙草の中では比較的オーソドックスなもので、今回の「エディション2017」もその範疇にあります。どういう訳か、ラールセンの着香物にしては薄味なのですが、味も香りも非常にバランスが良く、整っている感じになっています。このバランスの良さは、流石ラールセンです。 火付きと火持ちに問題はありません。燃えにくい訳でもなく、燃え過ぎる感じでもありません。要求される喫煙テクニックとしては、かなりイージーな部類に入るかと思います。 喫煙中盤まで来ると、香りや甘味の薄さの原因が、バーレー葉の渋味にあるのではないかと感じられるようになりました。渋味の中にあるコクが、この段階で見えてきたからです。コクのある渋味によって、バニラ系の香りと、砂糖系&果物系の甘さが適度に抑えられ、全体として何だかフルーツ入りの紅茶に一杯だけ砂糖を入れて飲んでいるような雰囲気になっています。割りと複雑な構成です。 喫煙終盤で、渋味の中のコクが強まってきて、ちょっとドッシリした喫味になってきました。バニラ系の香りも、砂糖+フルーツな味も、基本的には継続しているのですが、コクのある渋味が強い主張をしていて、割りと重みのある落ち着いた喫味です。バーレーの渋味が主張してくると、大抵の煙草では、渋さばかりが目立つ喫味になりがちなのですが、そこは着香の上手いラールセンだけあって、香りや甘味との整ったバランスが非常に上手く継続しています。 という事で喫煙終了。後味は渋味のある砂糖&フルーツで、残り香はバニラ系でした。 全体的に見て、バニラの香りと、砂糖&フルーツの甘さ、それにコクのある渋味が非常に上手くバランスして整えられていて、単に甘いだけ、もしくは渋いだけの喫味にならない良く出来た着香煙草だったと思います。ラールセンのレギュラー品各銘柄に比べると、渋味が強く出てきていますが、その渋味の使い方も上手く、流石ラールセンといった感じです。また、味や香りの方向性としては、ちょっと平凡ではあるものの、纏まりの良さは傑出しています。こういう着香煙草であれば、甘いばかりの煙草が好きではない人でも、きっと好感を持つのではないでしょうか。 今年のラールセンのイヤー煙草「エディション2017」は良い出来でした。今年一年のスタートにピッタリです。 [今年も煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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お洒落で素敵な缶ですね。
私は煙草を嗜みませんが、バニラの香りに桃のようなフルーツ系の香りがするというのが気になりました。 また着火すると、バニラと苺クリームの香りというのも美味しそうで気になります。(*^_^*) (2017.01.05 21:42:43)
明けましておめでとうございます
今年もブログの記事を楽しみに拝見させていただきます、よろしくお願いします 記事を読んで、ラールセンのエディションシリーズに俄然興味が湧いてきました 是非、挑戦してみたいです 着香に、ベリー系は多いですが、イチゴの想起がくるものは少ないですよね、面白いです でも、ラールセンをやると、いつも思うのは、バランスからくる厚みでしょうか? そこは、さすが王室御用達なんでしょうか、複雑だけどうるさくない感じですね と言っても、私はマスターブレンドと色リボン達の計5種しか、やったことが無いですが、、、 赤リボンも、たまに思い出して吸いたくなります 上手に吸えると、まるでハチミツです、純露という飴みたいに 自分がミツバチになったみたいな心地です 良いお年でありますように お邪魔致しました (2017.01.06 21:18:22)
daiさん
今年もよろしくお願いいたします。m(__)m ラールセンは着香が非常に上手いブランドだと思います。レギュラー品の缶物=「シグネチャー」や「1864」とかも美味しいですから、一度試してみて下さい。 (2017.01.08 14:37:31) |
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