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2007.05.17
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5月16日 日本代表千葉キャンプ最終日

日本代表 2-0 流通経済大学
(30分×4ピリオッド)


 千葉に召集された選手たちは数日前にJの第11節を消化したばかりだが、数日後には早くも第12節が待っている。ACLを闘う浦和レッズの3人、そして川崎フロンターレの4人だけでなく、たび重なるゲームによる疲労感は、彼らのほぼ全員が等しく抱える邪魔モノだった。
 新たに初召集された横浜F・マリノスの小宮山尊信は、今回合流したチームでは最年少である。やはりニューフェイスの近藤直也、杉本恵太、黒津勝ばかりではなく、そこに年齢はキャリアは関係ない。限りなく門戸を広げてくれる監督に対して、自分の存在をアピールしたい。できるだけ強い印象を残したいと願うのは当然だろう。しかし同時に、たかが大学生とのトレーニングマッチでケガはしたくないという気持ちも混在する。プロとしての矜持と不安、そして抗しがたい疲労感が加わったなかでのサバイバルマッチでもあった。


──やっぱり疲労は残ってた?
鈴木啓太 ただオシムさんも、そこはうまく考慮してくれてます。試合時間も短くしてくれたし。その意味では、もっとメリハリをもってやらなければいけなかったかなと思いますが。
──この3日間の収穫は?
啓太 お互いのコミュニケーションをとるということでは食事中でもできますし、その部分では意義のある合宿だったんじゃないかな。だけど自分でこうしたい、相手にこうしてもらいたいっていう点で、まだお互いに伝わりきってないですね。選手個々の特徴……、たとえばこう動いたら、こういうふうにボールを受けたいなどの点でスレ違いが多かったというか。足もとに欲しかったのが裏だったりして、逆の選択になってしまう場面が多かったと思います。相互意志という点でうまくいってなかったんじゃないですかね。逆の意味では、それがわかったことが収穫だったのかもしれないですけど。
──何が必要でしたか。
啓太 自分がしたいことを、もっと主張すべきだと思いますね。自分の生かし方、生かされ方をもっとアピールしていく必要があるのかなと。オシムという監督のもとでやるサッカーには大きな意味があると思いますけど、それ以上に、お互いが個人個人の特徴をもっとアピールしていかないと。監督と選手とのあいだではなくてね。
──4-3-3システムではサイドに活発さが求められると思いますが。
啓太 今のサッカーにおいてサイドはやっぱり重要なポジションなんですが、ただ、うまくサイドを使っていかないと。固定されたポジションにいて勝負しても、なかなか崩せませんからね。まぁ、バルセロナみたいにメッシだとかロナウジーニョがいれば別なんですけど(笑)。もうちょっと縦の関係、それから斜めの関係のなかでポジション・チェンジをしていくことが必要なのかな。だけど、ボクはそこまで深く考えてません。ポジションって、じつはそれほど重要じゃないんじゃないかって思いますから。
 相手の弱点をゲームのなかでいかに早く見極めて、サイドなのか、それとも中央なのか、それを早く考えていくことのほうが重要なのじゃないのかって思いますから。今日のゲームに関しても、サイドバックが早く上がりすぎたのかなっていう感じがあるし。でも、それによって中央が空いてくるっていうこともあるんで、その場に応じて対応していかないと。ただサイドからボールが入ったときに、バン(=播戸竜二)ちゃんや寿人(=佐藤)の裏へダイレクトにボールが出てたシーンもありました。一度真ん中に寄せてからサイドに振るとか、そういうのをうまく使い分けていくことが必要なんじゃないでしょうか。


 30分の4ピリオッドで行なわれたミニゲームで、清水エスパルスGKの西部洋平を除き、召集メンバーのほぼ全員が使われた。しかしプレーや判断の遅れが目立ち、チームとしてまったく噛み合ってないことを露呈した。もっとも各クラブからの寄せ集めにすぎない代表に対して、流通経済大学は昨季のカレッジ・チャンピオンだ。彼らもまた4月から始まった関東大学リーグの前期戦を闘っているが、一昨年はJFLへの参入を決め、その年にプレーした杉本恵太が今代表に初召集された。「たかが大学生」とはいえ、チームとしてのまとまりを考えれば決してあなどれない相手だった。事実、五輪代表GKの林彰洋には、代表攻撃陣が撃ったシュートを何本もセーブされている。フィニッシュに至るまでのプレーでいくつかの食い違いがあるため、スムーズな攻撃のリズムを作れず、流経大の守備をラクにさせたのだった。たとえばガンバの司令塔である遠藤保仁には本来のキレがなく、フロンターレの森勇介は大学生相手の試合でもイエローカードをもらい、記者席の失笑を買っていた。

──試合前にはどんな指示が出ていたんでしょうか。
橋本英郎 まず真剣にやろうということですね。それからケガをしないこと。真剣にやれば、自然とケガもしなくてすむからと言われました。相手もそこそこ強かったんですけど、共通理解がまだ行き届いていないこともあって……。たとえばFWの3人目の動きが出なかったり、あと落としのタイミングでダイレクトなフォローに入れなかったりと。最後だけはテンポよくポジションに入っていけたんで点も奪れたし、ボールもうまく回せるようになったと思いますけどね。


 約2週間後に行なわれる「キリンカップ」の歴史は古く、「ジャパンカップ」と称された78年、日本初の本格的な国際サッカー大会としてスタートを切った。イングランドからはコベントリー・シティやミドルス・ブラ、エバートンが、ブラジルからはパルメイラスやボタフォゴ、インテルナシオナル、そのほかアルヘンティノス・ジュニアーズ、インテル、フィオレンティーナ、レバークーゼンなども来日している。代表チームだけの招聘となったのは92年からで、その年にはアルゼンチン代表が来日をはたした。28回目となる今年は、まったくベールに包まれるモンテネグロ代表、そしてコロンビア代表を迎え撃つ。同大会は、まだ見ぬ強豪たちを日本に呼ぶことで、代表チームの強化にかなりの貢献をしてきたことになる。
 だがしょせんは企業名の喧伝材料として使われる親善試合にすぎない。しかも来日チームの多くは、戦力的にいえばほぼ2軍である。
 たとえば95年から活動を始めた加茂ジャパンは、「キリンカップ」に3大会連続出場してエクアドル、ユーゴスラビア、メキシコ、クロアチア、トルコといった面々に勝利、スコットランドに引き分けるという表面的には好成績を残した。メディアは騒ぎ、「日本は強い」と世間に錯覚を起こしもした。だが、日本人指揮官の行く末はどうなっただろうか。97年10月、ワールドカップのアジア最終予選でアルマトイに乗り込んだ彼は、スタンドからペットボトルを投げつけられたあげく、辞任に追い込まれている。
 逆に心あるジャーナリストたちをさんざん心配させておきながら、メディア報道によって真実をひた隠しにされたのがジーコ・ジャパンだった。「神様」と謳われた指揮官の4年間にわたる「キリンカップ」戦績は、じつに目を覆いたくなるようなものだった。この国内試合で勝利をあげたのは、スロバキアとセルビア・モンテネグロとのゲームだけだ。アルゼンチン、ペルー、ブルガリアに敗れ、パラグアイ、スコットランドにはドロー、あげくはアジアのライバルであるUAEにも不覚をとった。それでもドイツ大会を控えた昨春、メディアは「すくなくとも1勝1敗1分」と、まったく根拠のないそろばん勘定を弾いて世間を勘違いさせたのだった。

 今年も再び「キリンカップ」の春がやってきた。
 だがそこに意義を見い出すとすれば、欧州組と国内組の融合をどれだけはかれ、7月9日に開幕するガチンコ大会「アジア杯」に向けての準備ができるかだろう。もちろんその先には、来年から始まるワールド杯アジア予選を突破するという目標があることはいうまでもない。しかし「勝利」よりも「融合」、それが「キリンカップ」観戦者たちの心構えである。したがってもし敗れたとしても、それをもってオシム・ジャパンを叩こうとするメディアは、いささか筋違いということになる。





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最終更新日  2007.05.17 22:51:00
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