惑星撮影用カメラとしての Qcam Pro 4000このブログの先頭に戻る惑星撮影用カメラとしての Qcam Pro 4000 のレビュー惑星を撮影するなら高価な一眼レフや天体用カメラはいらない。 大量の画像をコンポジットする方法が推奨されています。 しかしながら数あるPC用Webカメラの中で、どの機種が天体用に適しているのでしょうか?その条件は1つでSONYのCCDであるICX098BQを搭載している事です。ICX098BQは、低照度(<1lux)に強いカラーCCDですが、1/4インチとチップサイズが小さく非常に短焦点のレンズが必要になります。 ICX098BQを搭載しているWebカメラは、PHILIPS ToUcam Proシリーズ、Creative NX ULTRA、Logitech Qcam Pro 4000(注:異なるCCDの場合がある)の3機種となります。このうちPHILIPS ToUcam Proは、オークションで平行輸入品が国内でも一部流通していますが正規販売ではなく、Creative NX ULTRAの国内流通量は少ない為、Logitech Qcam Pro 4000が最も入手しやすい製品と言えます。しかしながら、Logitech Qcam Pro 4000の前期バージョンは、ICX098BQを搭載していません。そこで、ICX098BQ搭載のLogitech Qcam Pro 4000の見分け方を紹介します。 特徴1.SONY ICX098BQ CCD搭載(異なるCCDの製品もあるので注意)により最低照度は<1lux:Webカメラのシャッタースピードは1/5秒程度までしか低速になりません。惑星は比較的明るいとは言え、大口径の天体望遠鏡でもない限り、低照度に強いCCDが推奨されます。 2.31.7のアイピースサイズノのアダアプタを比較的取り付けやすい。Logitech Qcam Pro 4000の筺体は球形をしている為、アダプタ類がフィットしやすい。 3.軽いので望遠鏡装着時も鏡筒バランスがくずれない。一眼レフの様に鏡筒バランスくずれません。 Webカメラの受光素子はCCDからCMOSに移り変わりつつあります。また、Logitech Qcam Pro 4000は既に製造中止され、新品の正規販売店での市場在庫は極めて少ないものと思われます。しかしながら、新品や中古品は大量にネットオークションで流通しています。ネットオークションでの落札状況は、オークファンより、"Qcam Pro 4000"で検索すると把握できます。Qcam Pro 4000は、各社のメッセンジャーとの相性もよく、天体用途でなくとも、非常に人気があり、出品数が多い割には、中古品でも高額落札(新品価格の7~8割以上)されています。"Logitech Qcam Pro 4000"のレビュー分解や改造は故障の原因となるばかりでなく、メーカーの一切の保証を受けられなくなります。分解や改造は自己責任で行って下さい。 惑星撮影用カメラとしては、この様にCCDを取り外す必要はありませんが、写真と同じSONYのICX098BQが搭載されているLogitech Qcam Pro 4000が必要です。SONYのICX098BQの最低照度は<1luxです。このタイプの製Qcam Pro 4000の型番はQV-4000Rです。型番の最後のRが識別方法になります。QV-4000HS、QV-4000WH、QV-4000WHSもほぼ同時期の製品なので、ICX098BQと思われますが、確認していません。 同時期に発売されていたノートPC用のQV-700N、QV-700NWH、QV-700NHS、QV-700NWHSもICX098BQの可能性が高いと思われますが確認していません。 分解や改造は故障の原因となるばかりでなく、メーカーの一切の保証を受けられなくなります。分解や改造は自己責任で行って下さい。 同じQcam Pro 4000であっても異なるCCDが搭載されている場合があります。 このCCDはSHARPのLZ24BPで、最低照度は25luxです。この製品の型番はQV-4000です。型番の後にはRの記号がないタイプです。 型番が不明であってもQcam Pro 4000がSONYのICX098BQを搭載しているか外見によって判断できます。(例外があるかもしれません)、Qcam Pro 4000の脚に注意して下さい。 脚の前面がラウンドしている方がSONYのICX098BQ搭載Webカメラです。 後ろから見ても判ります。脚が3角錐に近い形状をしている製品には入札してはいけません。SHARPのCCDが利用されています。 包装状態では、図の丸で囲った型番と脚の形状で判断できます。 分解や改造は故障の原因となるばかりでなく、メーカーの一切の保証を受けられなくなります。分解や改造は自己責任で行って下さい。 SONY-ICX098BQ搭載Qcam Pro 4000が入手できれば、カメラの側方のネジをゆるめて分解し、光学レンズを取り去ります。分解や改造は故障の原因となるばかりでなく、メーカーの一切の保証を受けられなくなります。分解や改造は自己責任で行って下さい。 私の場合、31.7mmのアダプタ をボンドで接着しました。Qcam Pro 4000で実際にとった写真です。望遠鏡は口径114mmのニュートンです。 フリーウェアのRegistaxでコンポジットとウェーブレット復元処理を行っています。 大阪府豊中市の光害の環境でも、なんとか木星の縞が見えます。これ以上望むには、大口径望遠鏡が必要と思われます。 同じくQcam Pro 4000で実際にとった写真です。望遠鏡は口径114mmのニュートンです。 フリーウェアのRegistaxでコンポジットとウェーブレット復元処理を行っています。 大阪府豊中市の光害の環境でも、なんとかカッシーニの間隙が見えます。これ以上望むには、大口径望遠鏡が必要と思われます。 このブログの先頭に戻る ジャンル別一覧
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