前回のＸ１７バラクロンに続いてＸ４７の製品テスターを行ったので、ここで紹介します。

Ｘ４７は、ドイツの新進メーカーの独創的なシステム手帳だ。



http://www.x47.com/jp/home/

まだ日本では、なじみが薄いけれども、オリジナルの全く新しいコンセプトを貫きながら、使いやすさと素材に徹底的にこだわる姿勢は、非常に好感がもてます。


今回、テストを行った手帳は、

「Ｘ４７スリムラインＡ６　ベーシック　ナッパ革　ブラック」

リフィルは、

・2010年後期分ウィークリーカレンダー（バーチカル）
・ノートリフィル（方眼）



このＸ４７の最大の特徴は、リングのないリフィル装填の方式だ。

この新しい発想が、圧倒的な薄さと使いやすさを実現している。

厚さは、一般的なモレスキンの約 2/3 だ。




今回、１週間ほど使ってみての感想は、一言でいえば、とても気に入ったということ。

製品の隅々にまでこだわりを感じる。



しおりのひもが２つつていること

これは、小さいことかもしえないけれど、私はここに意味を感じた。

システム手帳は、いろいろリフィルがつけられて便利なのだが、記入するページ間を行き来するたびに該当ページを開く手間がわずらわしく、たくさんリフィルをいれても結局、使いこなせなかったりする。

一方、モレスキンなど時系列に書いていく手帳は、テーマ毎のアイデア帳としては最高だが、これだけでは、仕事のToDo管理には向かない。


ふたつのしおり紐で、スケジュール＋大項目のＴｏＤｏリストのページと　時系列のメモのページとを行き来すれば、ストレスを感じずに手帳に求められるベーシックな部分を使いこなすことができる。


日々、この見開き４ページ分で対応するというのは非常にシンプルで、ゆえに心地よく、長続きするのではないかと思う。


私は、この１週間このように使ってみた。


１つ目のリフィルをスケジュールに利用し、赤のしおり紐を使った。
時間帯の欄の下は、左を、仕事のＴｏＤｏ、右をプライベートのやることリストに使った

こうすると仕事のＴｏＤｏ欄は１２行なので、本当に重要なタスクに絞らないといけない。

自然とタスクの優先順位を考えないとならないのだ。




一方、細かなＴｏＤｏや大事なことのメモは、２つ目のリフィルの方眼メモを使い、灰色のしおり紐を使った。

この２つのしおり紐で、記入する要件が発生した時に、一瞬で記入ページにとべるのである。

記入するタスクが発生した時には、頭はそちらに向かっているので、一瞬で記入ページにとべるのは重要だ。


その時の思考は、週間の重要タスクであれば、赤のしおり紐へ、細かな実施タスクであれば、灰色のひもへといった具合でふたつにひとつのシンプルなルールにすることができる

タスク発生時に、優先順位を考えるというのは、非常に重要なことで、その点でもいいと思う




この薄い手帳で、日々のタスク系チェックは十分こなせると思うので、私だったら、日々のタスクチェック系をこの1冊に統合したいと思う。


一方、手帳ヘビーユーザーには、この薄い手帳ですべて処理をするのは、無理がある。

方眼メモのリフィルは３０枚、一日２枚書いたら、１か月で使い切ることになる。


会議の議事録や、日々のおぼえがき、アイデア走り書きなどは、ノートを使って、スペースを気にせず、１日何枚も書いていくのがいいだろう。


また、移動中のテーマごとのアイデア整理はモレスキンを使うなどの使い分けはしたいと思う


もっとも、少し厚くなるるが、３つリフィルのついたタイプならアイデア整理も統合できるかもしれない。





リフィルの取り換えは、上の写真のように、バネ仕掛けの金属の細いパイプに挟み込む形で簡単に取り換えができる

このおかげで、リングなしのシステム手帳が実現できているのだ。

スケジュールのリフィルは、見開きのページ面をフルに利用できるメリットを生かして使いやすいページ構成になっていた。

このサイズで、１週間のスケジュールを見開き２ページで無理なく書き込め、かつToDo欄も十分に確保できているのには、リングなしのメリットを十分にいかしていると思う。




リフィルの留め金は、このような、さすがドイツ製と思わせる精巧な作りになっている



最後に、ひとつ難点を言えば、スケジュールが日本仕様になっていないのだ。

日本の祭日に対応していない。


曜日も、ドイツ語、英語、スペイン語、オランダ語で書いてある。

欧米仕様になっているのだ。

日本の祭日を記入するのは、購入時、１０分もあれば記入できるので、この点の問題は小さな問題かもしれない。

購入ターゲット層から考えて、わざとヨーロッパ仕様のままできているように思う。

ディズニーランドが日本化せずに成功したように･･･


これからの日本のビジネスは、グローバル思考でいかないと、世界からおいて行かれるので、こういうのもいいのではないかと思う。


楽天ショップでも購入ができるので、検索リストを張り付けておきます。

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