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カテゴリ:徒然日記
先日のNHKスペシャルで、長寿遺伝子の最新の研究に関する特集をやっていた。 再放送もあり、NHKへの問い合わせもかなり多かったようだ。 これからの人類の文化にも大きく影響を与える非常に興味深い、大きな問題だと思った。 番組の中で、長寿遺伝子を研究している研究者が、平均寿命100歳越えの時代を予測しており、研究者は真剣にそう考えているようだ。 番組を見なかった方のために、番組の要旨を思い出してみます。 そもそも、老化の原因は、 1)ミトコンドリア遺伝子に変異が蓄積し、ミトコンドリアからの活性酸素の漏出が増大。 細胞機能に悪影響を与える事が大きな原因といわれる。 ⇒ しわや、しみもこうして作られる 2)免疫細胞が自分を見分ける能力が低下し、自分を攻撃し始める。 これが血管の壁に入り込み、血管の壁を厚くしてしまう。 ⇒ 脳梗塞や、心筋梗塞の原因になる などといわれる これに対し、普段眠っている長寿遺伝子のスイッチがオンになると、様々な老化の原因になる要因を抑制する酵素が作られるという。 例えば ミトコンドリアを増やす ミトコンドリアでできる活性酸素を消す物質が作られる 免疫細胞が自分の細胞を攻撃することを抑制する : : 100種類を超える老化の原因を抑制するという では、どうしたら、長寿遺伝子(サーチュイン)のスイッチをONにできるか? それは、カロリー制限を行って、軽い飢餓状態を作ることだという。 番組の中では、4人のテスターに、それぞれの一日の必要カロリー量を測定したうえで、その25%を削減した食事をとってもらう実験を行っていた。 わずか3週間ほどで、サーチュインが作り出す酵素が増大し、ミトコンドリアが増大するのが観察された。 なぜ、カロリー制限が、長寿遺伝子のスイッチをオンにするのか? それは、生物の進化の歴史に密接にかかわっているという。 現在の人類のように、安定して食料を食べられるということはまれで(もっとも先進国だけかもしれないが・・・)、気候変動などで、絶えず飢餓と闘ってきたのが生物の進化の歴史だという。 飢餓が起こった時に、生き延びられた生物だけが、進化の木を登ってきたのだ。 飢餓の時に、スイッチがオンになり、生存能力が高まる遺伝子を持った生物に進化してきたというわけだ。 それならば、飢餓の時だけでなく、つねに長寿遺伝子がオンになる生物のほうがいいのでは?という疑問がわくがそうでもなさそうである。 ここからは、番組ではなく、私の予想だが、飢餓が終わっても生存能力が強まり、長寿であり続けると、爆発的にその生物の個体数が増えてしまう。 そうすると、若い世代の層の比率が減り、種の新陳代謝が行われなくなると同時に、地球上の生態系がくずれ、結局滅びてしまうのではないか? だから、飢餓の時にだけ生存能力が高まり、食料がいきわたっている時は、ほどほどに老化していく遺伝子を持った生物が生き残ってきたのではないかと考えられる 実際、腹8分目で我慢し続けられれば、長寿が得られるのだろうか? 番組の中で出てきた元気な100歳以上の年齢の人は皆、腹8分目の生活習慣を続けてきた人たちだったという事実もこれを裏付けているし、アメリカにはカロリー制限協会という協会があり、30%のカロリー制限を続けているそうだ。いろいろな数値を取ると実際年齢よりかなり若いそうだ。 サルを20年以上も飼育しての実験では、パット見た目であきらかに違いが分かった。25%のカロリー制限を行ったサルのほうがあきらかに若いのだ。(同じ内容の食事で量だけ減らしただけである) バラエティー豊かな栄養素を取ったうえで、カロリー制限を行えば、長寿の確率は増すことは間違いなさそうだが、このカロリー制限をやめて通常の生活(必要カロリー量を適切に取り出す)に戻るとすぐ、遺伝子のスイッチはオフになってしまうという。 普通の人には、続けるのは、かなりむずかしいだろう。 そこで登場するのが、レスベラトロールという薬(実際にはまだまだ認可がおりる状態ではなく、未認可のサプリメントという位置づけ)だ。 赤ブドウの皮などに微量に含まれる物質で、サーチュイン遺伝子が出す酵素の働きを強める(通常は遺伝子の修復が1回しかできないところを何回も行うことができるようにするらしい)という。 アメリカでは、薬としての認可が下りるのが待ちきれず、レスベラトロールのサプリメントが人気になっているらしい。 100種類以上もあって、年間30億以上に市場規模になっているそうだ。 まだ、薬としての効果が保証されているわけでもなく、あやしいものもたくさんあると思う。 いずれにせよ、赤ブドウは、ポリフェノール効果も大きいといわれ、体に良いことは間違いないのだろう。 先ほどの平均寿命、100歳越えの予測は、こうした長寿遺伝子の働きを活性化させる決定的な薬の登場を予測していることに他ならない。 こうした薬が登場すれば、カロリー制限を行わずに、長寿遺伝子を働かせることができるわけだ。 だがそれでいいのだろうか? という疑問もでてくる。 常時、長寿遺伝子をオンにさせるといういわば、進化のタブーをおかすことになるのだから。 こうした超々高齢化社会が実現したらどういう事になるだろうか? 定年はいったい何歳になるのだろうか? 社会保障は? 番組の再放送の中で、ディレクターは、あえてこの問題には触れずみんなに考えてもらいたいという趣旨で番組を作ったといっていました。 いろいろ考えさせられる番組でした。 この番組の影響で、楽天市場の中に、レスべラトロールで検索できるサプリメントが激増している。
といった具合である。 玉石混交ということを認識したうえでためしてみるのもいいかもしれない。 私は、とりあえず、赤ワインを飲む習慣を復活させました。 ▼ 楽天 検索キーワード ▼ 「レスベラトロール」 ↓ 検索はこちらから ▼ ステーショナリーファインダーTOP ▼ ステーショナリーファインダーホームページへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.30 23:00:51
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