ベトナム旅行記 -ホーチミンの喧騒-
シェムリアップからホーチミンに着くと、その人の多さとバイクの多さに目を奪われます。フランス植民地時代に建てられた西洋を思わせる街並みを、クラクションを響かせ走るバイク、未来に目を輝かせた人々のエネルギーが溢れる、それがホーチミン。
ベトナムは南北統一後、驚くべき経済発展を遂げました。輝かしい事実の一方、戦争や地雷で負った傷跡が残り、ところどころでハッとさせられます。悲しい歴史を乗り越え、新しく生まれ変わったベトナムパワーを全身に感じる旅となりました。
(写真右→) 移動はベトナム航空で。今まで体験した中で一番狭かった。でも安かったからOK。
空港ロビー。募金入れのオブジェ。 君はパンダですか?
(写真右→) ★ 旧大統領力官邸 アメリカに亡命した旧サイゴン大統領官邸。 壷の絵付けのセンスが素晴らしくて思わず1枚。
(写真下↓) おみやげ屋さんに並ぶオブジェ。 この愛らしさがベトナム雑貨の魅力。
(写真右→) ★ 中央郵便局 フランス植民地時代の建物。ベトナム人は筆まめとかで、今でもよく手紙を書く人が多いそうです。
(写真右→) ★ サイゴン大教会 「感謝聖母」 今ではアルファベットのみの表記ですが、30年前にはベトナムでも漢字が使われていたそうです。教会内部は東洋の文化が混在していました。
結婚式の撮影をしているカップルを発見。ベトナムでは結婚式前に婚礼写真を撮る習慣があります。
結婚式自体は3日間連続で行われます。招く側も招かれる側も体力がいりますね!
(写真↓→) ★ 道路を渡るのが一苦労。 ホーチミンのトレードマークとも言えるバイクの大群。 信号がないので道路の横断は一苦労です。ゆっくりゆっくり渡って行くとバイクが避けてくれるのですが、慣れるまでは怖くてたまらなかった!
(写真右→) レストランにあった猫のオブジェ。口元に小さな穴が開いているのでお香入れと推測。煙が出ているところが見たかったな~
(写真上↑) ★ 伝統料理「フォー」 ベトナムと言えば「フォー」 すっきりした鶏がらのスープにお米で作った麺、ビーフorチキンと野菜がのっています。 あっさりしていて思わず2杯食べたくなってしまうおいしさ。
(写真右→) ★ クチ・トンネル ホーチミンから北に向かって車で1時間。クチに行きました。
ベトナム戦争当時、ベトナムはこの地域に戦線の拠点を置き、地下にトンネルを掘ってゲリラ戦を続けました。総距離250キロにも及ぶ手掘りのトンネルは現在も残り、中を見学することができます。3階構造のトンネルは、会議室や食堂も所有していますが、通路は大柄なアメリカ人にはとても通れない狭さ。腰をかがめて進みます。中は狭くて暑くて暗くて長くて・・・。私は恐怖に勝てず、すぐに出てしまいました。
アメリカ軍は大量の空爆と枯葉剤を投下し、この地を攻略しようとしましたが、ベトナムの巧妙な戦略には勝てませんでした。
敷地内にはライフルの射撃場があり、これも試してみました・・・。引き金を引くと、耳をつんざく轟音と、手に伝わる衝撃。自分で発射しときながら絶叫。ベトナム人のおじさんに笑われながら半泣きで帰りました。
(写真下↓) ベトナム兵が履いていたサンダル。古いサイヤを切り刻んでリサイクルしています。兵士から農民から一体になって臨んだ戦線。物資のない中、国を守ろうというプライドでモチベーションを保ったのでしょうか。
おみやげ
ベトナムにしか売っていないという”雪の花茶”
肝臓をいたわる成分が入っているそうで、お酒をよく飲む人に最適とか。 いっぱい買って帰りました(笑)
ホーチミン滞在中には、クチ・トンネルの他に戦争記念館にも行きました。映画ではない生々しい事実を語った写真の数々に、感極まって泣いてしまいました。
私たちは平和の大切さを思い知り、決して忘れてはいけません。
私がクチを訪れたこの日、日本も終戦記念日を迎えました。世界に向けて戦争の無意味さを訴える。それが私たち日本人に課せられた使命だとあらためて感じています。
2007年8月10日~
カンボジア旅行記 -幻のアンコール朝-
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