Stellabeer's Swing

大西洋、モロッコの西にぽつんと浮かぶ島があります。ポルトガル領「マディラ島」。大きさは奄美大島くらいの小さな島。ここでつくられる酒精強化ワインが「マディラ」と呼ばれています。
ポルトガルのポート･ワインは甘口に仕上げるのに対して、マディラは酸味が強かったりドライなものもあり、シェリーのように食前・食中・食後と好みで飲むことが可能です。

そのマディラが飲めるお店を発見しました（嬉）

一見普通のＢＡＲなのですが、メニューを綴るとポルト・マディラのラインナップの多さに驚きます。グラス１杯何千円のヴィンテージから、千円以下のリーズナブルなものまでいろいろ。初心者にも嬉しい品揃え。ドレッドヘアのバーテンダーさんは、質問するとちょっと怖い顔（失礼！）をにっこりと緩め、とても丁寧に回答してくださいました。


←　マディラ　左「マルヴァジア」　右「テランテス」


←　ポートワイン

「DOW'S VINTAGE PORT 1983」
「GRAHAM'S 20 TAWNY PORT」





２００５年の終わりにまた１つ好奇心をそそられるものに出会え、今年も幸せな１年でした。
来年もよい年にしましょう。


■ＭＥＭＯ＜マディラの葡萄品種＞

・セルシアル（辛）　　　　　　　
・ヴェルデーリョ（中辛）　　　　
・ブアル（中甘）　　　　　　　　
・マルヴァジア（甘口）　　
・ティンタ・ネグラ・モーレ　収穫量の最も多い品種。他の高貴品種とブレンドして使う。
・テランテス　現存する最古のブドウ品種。
　希少性が高く、ヴィンテージがつくられたのは１９６４年の一度きりらしい。

酒精強化後、高温で熟成させるため、独特の上質な老酒のような甘いワインになる。