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葡萄の美酒…夜光の杯…

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2012.01.16
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カテゴリ:気になること
もう、かれこれ2週間ほど前になるが、韓国のハンギョレ新聞で、こんな恐るべき記事を発見した。
疲労が重なって気力が萎えていたため、今頃になって勝手に翻訳してみた。
いつものように、仕事でないと見直しをしないので、支離滅裂な文章もあるかも?w


ハンギョレ新聞1月2日付け(1月3日に修正)
『アメリカがISDで敗訴しない理由』
アメリカの鼻息の強さに仲裁人は振り回される
ISDの独立・中立性は口だけ

外交通商部は、韓米自由貿易協定(FTA)の投資者-国家訴訟制(ISD)はアメリカに進出した韓国企業のために必要な制度であると主張するが、実際に外国の投資者がアメリカ政府を相手に国際仲裁を提起し、勝訴した事例は無い。
これまで15件の訴訟を起こしたが、アメリカ政府は6件で勝訴し、残りは係留中である。
特に1994年の北米自由貿易協定(NAFTA)を締結してから、カナダなどの投資者が相次いでアメリカ政府に挑戦したが、一度も成功できなかった。

アメリカ政府が敗訴しない理由は何か。カナダのトロント大学ロースクールのデービッド・シュナイダーマン教授は、『国際仲裁人は、アメリカ政府が負けると激しい論争に火がつき、投資者-国家訴訟制そのものが危機を迎えると見て、アメリカ政府に責任を問う決定を下すことを躊躇する』と説明した。
一種の「自主検閲」である。

その上、アメリカ政府は仲裁人に、直接的な圧力を行使することもある。
カナダの葬儀業者がアメリカの州裁判所の評決に挑戦したローアン(ローワン?)事件が代表的である。
アメリカ法務省は、アメリカの官僚出身の仲裁人を訪ね、『アメリカ政府が敗訴すると北米自由貿易協定を維持できないだろう』と圧迫した。
当時、ローアンはこのような事実を全く知り得ず、かえってカナダ外交官出身の仲裁人に対し、アメリカ政府が中立性の問題を提起し、彼を交替させるまでした。
マイアミ大学ロースクールのジェーン・ポールソン教授は『アメリカ政府の偽善が嘆かわしい』と語った。

結局2003年、仲裁判定部は、内容的には『(米裁判所の)陪審員の評決は明らかに不当であり、国際慣習法に照らし合わせて適合すると見られない。』と認めながらも、『ローアンが破産した後、アメリカの会社として再び設立され、アメリカ国内の司法的な手続きは終わらなかった』とし、手続き上の問題を取り上げ、アメリカ国内が勝ちの判定を下した。
シュナイダーマン教授は『危機を感じた仲裁人たちは、戦略的に原告の請求を棄却したものと見られる』と分析した。

その起源から、仲裁人は独立性を確保することは難しい。仲裁は伝統的に、商業的な取引関係、特に契約関係を扱う私的紛争の解決手段であるため、仲裁判定部を構成する3人の仲裁人は裁判官のような「公的な身分」ではないためである。
多国籍企業の弁護士を勤めながら、その企業が当事者である仲裁審判の仲裁人に指名されもするし、親しい法律家同士で多国籍企業の弁護士と仲裁人をローテーションで指名してあげたりもする。
国際司法裁判所の裁判官トーマス・バーゲンソール氏は、これを「回転ドア人事」と指摘する。

その上、制度的にも、双方の当事者が一方的に仲裁人を1人ずつ指名するため、中立性を守るのも難しいのが現実である。
最近の国際仲裁の統計によると、仲裁審判定府が多数意見と少数意見に別れたとき、少数意見を主張した仲裁人の95%が、敗訴した当事者が指名したケースだった。
アメリカ政府のような影響力の大きい当事者から、仲裁人は大きな影響を受けざるを得ない。

その結果、当事者によって仲裁審判が違ってくる事態も発生する。
1999年、米カリフォルニア州政府が人体に有害であるとして自動車燃料添加剤(MTBE)販売禁止措置を取ったため、
カナダのメタノール供給企業メタネックスは投資者-国家訴訟を起こすと、仲裁判定部は正当な公共政策という判定を下した。
しかし1997年、カナダ政府がパーキンソン病を誘発する可能性があるとして揮発油添加剤(MMT)の輸入を制限する法律を制定したとき、アメリカの業者であるエティルは国際仲裁を請求してカナダ政府が危機に追い込まれ、示談金1300万ドルを支給することになった。

※人名や企業名はほとんど確認してないので、日本語表記は不正確かも。





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最終更新日  2012.01.16 19:54:30
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