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テーマ:映画館に行こう!!(371)
カテゴリ:映画レビュー(☆☆★★★)
ヤングマガジンで連載中の人気コミックを映画化。ちなみに、読み方は「ひがんとう」ではなく「ひがんじま」。カウンターで言い間違えると、店員に半笑いで訂正されるので注意。 さて、例によって原作は未読なので、本作との差異は存じ上げないが、「バイオハザードの劣化コピーだね」というのが、正直な感想。 表向きは存在しないはずの島「彼岸島」で繰り広げられる、吸血鬼軍団との壮絶バトル!!なんて言えば聞こえはいいが、アクションもストーリーも、目に映る全ての要素が、他所から適当に拾ってくっ付けてみましたーみたいな、どっかで観た事あるようなないようなで、お世辞にもオリジナリティ溢れるとは言い難い。 肝心の吸血鬼は、普通にゾンビみたいに集団で襲ってくるならまだしも、中途半端に知能があるため怖さが半減。おまけにサイボーグや化け物じみたヤツまで登場するので、リアリティもヘッタクレもあったもんじゃない。 白々しい血飛沫も迫力がなく、剣術や忍者アクション等、いろんな要素を取り入れすぎて何もかもがチグハグ、バラバラになってしまっている。 また、登場人物に関しても、行動理念がいまいち不透明だったり、立ち位置が分かりにくかったりする部分が多いのも、大きなマイナスポイント。 主人公と行動を共にする仲間達には、弓道部員や科学部員がいたにも関わらず、結局はただただギャーギャー逃げ回っているか捕まるかで、まるで設定が生かされていない。吸血鬼と戦うレジスタンス達も、ダイナマイト等の豊富な武器を所有していたのに、なぜ本拠地に乗り込んで、早々に一網打尽に爆破しなかったのか、甚だ疑問。 戦時中の日本兵が使っていた銃があり、火薬も確保できるなら、弾の一つも作れないはずはなく、ましてろくに陣形も組まず、ポン刀担いでバラバラに立ち向かうなど、もはや勇敢を通り越して、ちょっと頭悪いんちゃう?としか言いようがない。 そもそも、人間と同等の知能を持つはずの吸血鬼達が、自由に島内外を行き来できる船を放置しているのが既におかしいし、存在しないはずの島から、堂々と本国に渡って婿を連れて帰れるのも、またおかしい。大体、そんな恐ろしい吸血鬼を封印しておくなら、神社ごとコンクリ詰めにしてしまえばよかったのに、わざわざ鍵などかけて解けやすくしたのか、さっぱり意味が分からない。 そんな事言ったら物語として成り立たなくなる、と思うかもしれないが、物語である以上、最低限の「納得」がなければ、それは単なるエピソードの羅列になってしまう。出演陣が身体を張ってアクションを担当したのは評価するとしても、それで客にサディスファクションを提供できなければ「だからなに?」で終わってしまう事を、そろそろ理解していただきたい。 原作ファンには悪いが、「ビール片手にゴロ寝でDVD」が妥当の出来。ヒロインの滝本美織ちゃんが可愛かった、とか、弓削くんが相変わらず男前だった、とか、いい年して生尻出すか?山本耕史よ、とか、見所といえるのはそのくらい。 なんというか、最近はちょっと人気が出た漫画を、ポンポンと簡単に映像化しすぎのように思う。客が何を求めているか、それに本当に金を払ってもらう価値があるか、もっと真剣に考えて、取り組んでいただきたい。 そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、 ☆☆★★★ 少なくとも、新年から観る映画じゃないよな(笑)、星2つ半!! 【ポイント5倍×全商品】★送料無料★【770ポイント付】彼岸島 1-30巻 漫画全巻セット 連載中 ユニオンクリエティブ LABEL 彼岸島(1BOX)【2010年1月予約】 火山高 【23%OFF!】100シーンの恋 ~石黒英雄編~(DVD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 14, 2010 09:14:44 PM
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