カテゴリ:小さな旅
8/14、群馬県甘楽郡南牧村で行われた「火とぼし」を観にいってきた。
「火とぼし」という祭りがあること自体は数年前から知っていた。要するに、橋の上に立った人が、縄のついた藁束に火をつけて振り回したり、それを観たりして楽しむという祭りである。戦国時代、地元武将と武田軍が戦闘状態になった際、タイマツを使った陽動作戦によって戦いを勝利に導いた、という故事によるらしい。 「火とぼし」について(インターネットタウンページおすすめ観光navi) 去年行った人のレポート(群馬県民リポーター) 観てきてから知ったのだが、昨年は希望すれば誰でも振り回せたらしいw 地域づくりインターンに参加した人のレポート(国土交通省 都市・地方整備局) 車で南牧村に入ったのは午後6時過ぎだった。会場近辺は、村役場、農協、中学校などがあり、いわば村の中心地である。会場の大日向橋近くに来てみると、片側車線が駐車レーンになっていたw<交通整理の警官何も言わないみたいだったけど、まずいと思うんだがなぁ 近くにある公共施設の駐車場は殆ど祭りの来客用に開放されていたが、どこもいっぱいで停める場所が無い…結局、更に先に行ったところにある中学校の駐車場(だと思う)に1台空きスペースを見つけて車を突っ込み、会場に向かった。 途中、高台から役場裏手のグラウンドを見てみると、校庭に出店やらステージやらがしつらえてあった。火とぼしにあわせて村祭りをやるらしい。もう随分人があつまっていた。 10分ほど歩くと、会場の橋が見えてきた。午後6時30分、すでに始まっちゃってる。 撮影ポイントは ・川の上流側から見て左側(寺があるほう)の橋近く (橋上を横側から見やすい。一番近くで見られる) ・上流側からみて右側の県道から河原に下りるための取り付け道路付近 (やや遠目なので4倍程度のズームだときついかも) ・河原に下りる (下から橋を見上げるかたち) といったところ。スチルカメラやらヴィデオカメラをすでに三脚に据え付け、準備万端な方が多い。こんな感じ。 皆さんグルグルやっております。 廻す 仲良く廻す シンクロして廻す 河原でも廻す お子様も廻す 花火大会のように決まった進行シナリオというのは無いように思えた。参加者各々が自分の思うようにタイマツを振り廻しているような感じだった。 観る前までは、「どうやってぶん回したタイマツを安全に『着地』させているんだろ?」と思っていたのだが、杞憂だった。上手い人は、廻し終える寸前に回転の軌道を微妙にずらしてタイマツをタイミングよく橋の上に(いや、もちろん人がいない場所にだけどw)ポン、と着地させているし、下手な人は…欄干にぶつけて橋の下にタイマツごと落としてましたねぇw まぁ、いずれにしろ結構派手なパフォーマンス+多分初めてやった人もいた+子供もやっていた 割には負傷者などは出なかったようで、ようございました。 プロやハイアマチュアが撮った写真だと、タイマツが綺麗に円を描いているのがわかるのだが、(広報資料なんかに載っているのは大体そんな感じ)シロウトがデジカメで撮るんじゃこれが限界ですた… 要は、シャッタースピードを遅く、絞りをきつくすればいいわけだが、どう設定したらいいのかわからない、というかそもそも手持ちのデジカメではそんな高度なことできないんじゃないかと…少なくともデジ一眼が要るですねぇ… 橋の横側にアプローチすることができたため、廻しているところを横から撮ることも可能だった。 見てのとおり、そんなに広い橋ではない。車は通れないし、人が3、4人並ぶと結構窮屈に感じる。 このくらいの距離にアプローチすると、タイマツの「熱」を多少なりとも感じる。もっと近づけば灰だの火の粉だのをあびることになるし、これ以上近づくのはちょっと…などといいつつ、寺から県道側に抜けるために皆が廻していないところを見計らってダッシュで橋を渡った人は漏れだけでは無いと思うw そういえば、タイマツをぶん回している最中に、廻している人の後ろを浴衣姿のねーちゃんが通っていったが、大丈夫だろうかとヒトゴトながら心配になる。 7時半ごろ、橋上から明かりが消え、川に火の粉が落ちてゆく…後片付けを始めたようだ。河原にいた見物客も三々五々帰りだし、それに乗じるように、漏れも河原を後にした。 帰りは、通り道によっては(県道の対岸を通ると)足元が真っ暗になるところもあるので、懐中電灯があったほうがいい。車の中にいれてあったのに、持ってくることに思い至らなかった…三脚使用のカメラマン諸氏は皆懐中電灯持ちだった。慣れてますなぁ。 役場裏手近くを通ると、村祭りは佳境を迎えていた。佳境=歌謡ショーであるw 写真を撮ろうかと思ったが、高台から村祭りを眺めている人が結構いたので、撮らずに車に戻った。 車で下仁田方面に下ってゆくと、会場の橋の近くで消防車に出会った。ああ、火種が残ってないかの確認か。こういった裏方の活動があるから、安心して祭りが楽しめるんだなぁ、と実感。関係者の皆さん、乙でした。 今年初めて火とぼしを観たが、参加する側に回ればもっと楽しめるんだろうなぁ、と思った。漏れが廻すと、周囲に(文字通り)災いを及ぼしそうな気がするので怖いのだがw 来年また行けることを期待しつつ… 会場近くの寺(安養寺)門近くの地蔵菩薩群 ※8/15もやるらしい。(村祭りは8/14のみのようだが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.15 01:31:06
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