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2008/11/07
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『灰羽連盟』の第5話を観ました。

グリの街が箱庭のような場所である、という印象を強くする第5話。

一点目は、図書館で働いているスミカさんが、昔は外の世界を知りたかったという点。
今は今の生活が幸せでそんなことは考えられないと彼女は言います。
おそらくは、街の人たちはそうやって、
一時は外の世界への興味を抱いても、結局は興味で終わるのではないかと思わせます。

二点目は、ラッカの考える「世界のはじまり」という物語。
もともと創世記的なものが途中まで与えられている中、ラッカが考えたのは
グリの街が「大地でも海でも空でもない場所に、今もぽっかりと浮かんでいる」という結末。
閉ざされた世界という要素が強調されます。

また、いくつか印象的なシーンがあります。

一つはラッカの独白シーン。
ラッカは灰羽として生を受けるより前に、
どこか他の場所で生活していた自分が記憶にあると言います。
そして、その自分が「もう一人の自分」であり、
二人の自分がいる状況に違和感を感じていることを示します。
灰羽が外の世界では人間として生活していて、
何らかの理由でグリの街で灰羽として生を受けたという世界観が想起されます。

もう一つはスクーターを受け取りに行くレキに対する
ラッカとネムの表情の違いです。
ネムはレキの過去のことを知っていて、それゆえに心配しています。
単純にスクーターを受け取りに行っていただけだと知り、安心しているのが特に印象的です。
ラッカは単純に「レキはどこに行くんだろう」と不思議に思っていて、その対比がいいのです。

第2話から第5話あたりは灰羽と街の人の生活を描いていて、
その中で世界観が暗に示されます。
魅力的な灰羽たちと街の人たちが提示される中、
癒し系という印象を受けるのとはまた別に、
脚本の安倍さんの構築する世界観が興味深い形で広がる感覚が良いのです。





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Last updated  2008/11/07 11:35:21 PM
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