臨床講義で、喚語困難に対する機能障害レベルの訓練について考えています。
SLTAの呼称の正答率は80%、自由会話では喚語困難が目立ち発話が止まる場面が多い。
呼称の高い正答率に比べて、日常会話での喚語能力が低下しているとのこと。
また、迂言がほとんどなく、日常場面では喚語に関して困難さを生じている。
本を調べていると、「ヒントを段階的に提示し、ヒントを徐々に減らしていく訓練」がありました。
例えば、呼称を行い、喚語困難で正答できなかったものに対し、まずは、第1ヒントとして意味ヒントの提示、第2ヒントとしてモーラ数の提示、第3ヒントとして語頭音の提示と出していきます。もし、第3ヒントで正答したら、次回の訓練では第2ヒント以下で正答できるようにするというものです。
ここで、疑問なのは、喚語能力の向上と、学習効果の関係です。
この訓練によって、それまで誤答であった呼称が、正答になった場合、それは、喚語能力の向上でしょうか? それとも、呼称の学習効果でしょうか?
また、本を読んで調べます。