運動障害性構音障害の患者さんを担当させて頂いています。
ほとんど、構音は明瞭な方で、時折、呂律の回らない不明瞭な発話がみられる程度です。不明瞭な発話があっても、文脈から考えるとわかることが多く、聞き直せば完全に分かります。
発話明瞭度は、通常は1~5の5段階、AMSDでは1.5、2.5、3.5、4.5を加えた9段階となっています。
発話明瞭度1は、「全てわかる」ですが、「ほとんどわかる」というのは、発話明瞭度1なのでしょうか。一見、発話明瞭度1なら、訓練適応とならないとも考えられるのですが。
健常者は、全て発話明瞭度1となるでしょうか?
加齢の影響や、おしゃべりが不得意な人(早口言葉が超苦手な人)は?
今のところの自分なりの結論は、
「全てわかる」には、「ほとんどわかる」も含まれ、軽度構音障害もありうる。
つまり、評価の段階で、「発話明瞭度1」と評価しても、訓練の適応が無いというわけではなく、患者さんのニーズによっては、訓練が適応となる。