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2014年10月26日
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カテゴリ:嚥下・口腔ケア

福村直毅ほか「重度嚥下障害患者に対する完全側臥位法による嚥下リハビリテーション-完全側臥位法の導入が回復期病棟退院時の嚥下機能とADLに及ぼす効果-」
総合リハ・40巻10号・1335~1343・2012年10月
を読みました。


完全側臥位群9名、対象群14名で比較すると、藤島の嚥下グレードとFIM利得について、完全側臥位群が高かったとの報告。
(詳細は文献を参照して下さい)


<完全側臥位法を試みるのは>
偽性球麻痺で、
◆咽頭の知覚障害により嚥下反射が遅れ嚥下前誤嚥がみられる症例
◆咽頭収縮力の障害のために中下咽頭残留を来し嚥下後誤嚥がみられる症例

<完全側臥位法の利点>
◆直接訓練をより早期に開始でき、誤嚥リスクが小さいことで順調に訓練が進みやすい。
◆咽頭側壁を底面とする空間に食塊を貯留できる。この空間は誤嚥を防ぐ貯留スペースとなる。
◆貯留スペースは、座位の約3倍の容量がある(健常成人男性のMRIから作成したモデル)。
◆嚥下前誤嚥でも、嚥下後誤嚥でも、気道に流入しにくく容量の大きい貯留スペースがあることで誤嚥を防止することができる。

<完全側臥位法の運用>
◆経口摂取が可能な全身状態であれば、完全側臥位法が絶対禁忌となる症例はない。
◆完全側臥位における貯留スペースは、咽頭の解剖学的構造に重力が働くことで出現する空間である。そのために患者の頚部や咽喉頭の筋肉の協調運動の巧緻性や、介助者の慣れの程度にかかわらず、再現性が高いと考えられる。


2014年9月の第20回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会でも、完全側臥位法の発表がいくつか見られました。

これだけ、はっきり書かれてあると、対象となる患者さんがいたら、試したくなります。
ただ、当院で開始する時には、まず、VFで確認してからになるでしょう。
今まで、臥位(側臥位)でVF検査を実施したことがないのですが。

 






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最終更新日  2014年10月26日 18時42分33秒
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