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July 19, 2008
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カテゴリ:そのほか
楽器は演奏者が自分の楽器を運んで現場に持ってくる。
ヴァイオリン、トランペット、フルート、、、
などなどの携帯可能な楽器は勿論だが、
飛行機ではチケットを演奏者の他に余計に必要とする様な楽器
チェロやコントラバス、トロンボーンなど、、
大型楽器に至っても演奏者の管理の下にある。

管理責任は演奏者が負うものとしても、
何故移動しなければならないか?
その理由の如何によって、航空券等や車など
楽器の移動にかかる経費をどう扱うか、、?
これは主催者と演奏者との間での互いの意思確認の上で、
事務的な処理が大変重要になってくる。

が、、、
演奏会場や練習場に多人数で搬入する必要のある楽器、、
これをどう考えるか?
しかし、ティンパニとチェンバロやオルガンを
その構造上の特性から同等に考える事は出来ない。
耐え得る物理的な衝撃の強さや質には全く大きな違いがある。
(電気楽器と生音の楽器の差は今は置いておく。)

チェンバロやオルガンを演奏会で使用する場合、
大抵は輸送にかかる経費を主催者が別枠で計上し業者に委ねる。
業者とはチェンバロやオルガンといった古楽の鍵盤楽器を専門に貸し出す業者。
ここが調律も行ってくれる場合もあるが、
調律を演奏者が行う場合もある。
また、業者としてもう一つ。
製作者が自分の楽器を貸し出す場合は調律の他に、
この輸送の作業を兼ねる場合がある。
赤帽や日通など、、運送会社にチェンバロやオルガンの運搬技術を持っているのかどうか、、
良く知らないし、聞いた事は無いが、、運送会社にピアノやハープの運搬の話は聞いた事があるが、、
チェンバロやオルガンの運搬を依頼する事はまず考えられない。。

ただし、何れの場合も人手は複数必要になるので、
主催者が楽器の扱いに心もとなく、
その管理責任をプロに全て委ねたい場合は、
その人手の手配もチェンバロやオルガンの専門業者に依頼し、
その日当も主催者が支払う。


このニュース
の場合どういった約束が互いになされていたか、
詳細は読み取れないが、
被告側の主催者であるアマチュアオーケストラが原告側に演奏依頼をしている。
被告主催者側の団員が直接楽器を運搬している。
にもかかわらず「同情はするが責任は無い」
と、このオケの代表者の談話がある。
もしも事実が報道の文面の通りだとすれば、、
元々、チェンバロを扱うプログラムを演奏する様な、、
否、音楽をする団体の管理責任能力が皆無では無いか、、
そう思わざるを得ない。

ましてアマチュア、amateur、amator、、、愛するもの、、
音楽を愛するもの、、
その「愛」のかけらも感じられない。。

享楽に身を委ねたら、、後はしらんぷり、、
が、アマチュアなのか、、、?
とも受け止められるニュースの内容だ。

どうか、より良い着地点へ辿り着けます様に、、。

いずれにせよ、、
音楽だけを語っていては音楽は現実に存在出来ない。
音楽がそこにあるために必要な音楽以外の数多の事がある、。

ということを改めて心に刻みました。。


<追記>
この事件は他人事では無い。
むしろ、製作者の提訴というボランタリーともとれる大変な決断に
同じ音楽に携わるものとして感謝すべき事ではないか、、と、思い至った。。
音楽の制作現場では水面下での事務処理や責任の所在の整理などの作業が多くある。
時間や経費に供出出来るコストの現実的なリミットにぶちあたると、
これらに関して曖昧に処理する事例が多いのが実情。
これらのコストの多くをプロの音楽関係者が、
音楽で生計をたてるプロであるが故に、、
「善意」で背負い込む事があまりにも多い。
こういった裁判でより多くの人の目に留まる事となり、
きちんとしたビジネスとしての側面での一般の認識がなされるきっかけになる様、
応援しても良い事だと思う。





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Last updated  July 19, 2008 03:31:06 PM
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