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カテゴリ:カードゲーム
those pesky, box art.jpg

those pesky, zennkei.jpg
(BoardGameGeekより転載)

ノームとは、老人のような顔をした小人のこと。
おとぎ話なんかにたまに出てくる、あのひとたちです。
家先にもなんだか似たような置物があったりして、庭を飾っていたりしますよね。

今回紹介するのは、そんなノームが活躍(?)する、一風変わったトリックテイキング「庭のいじわるノーム」です。


「まずトリックテイキングとはなんぞや?」と言われる方もいるでしょう。
トリックテイキングには様々なものがあって一様に区別しにくいのですが、基本的には

○何種類かのマーク(これをスートと呼ぶ)があり、

○「リードプレイヤーが出したマークに合わせなければならない」というマストフォローと呼ばれるルールがある。そのスートが手札にない場合にのみ、好きなスートのカードを出してもよい。しかし勝つことはない。

○全員がルールに従い一枚ずつ出したら、一番強いカードを出したプレイヤーがそのトリック(出されたカード)を取る。

○トリックを取ったプレイヤーが次のリードを行う。

が基本的な原則です。
つまりトランプで例えるなら、リードプレイヤーがハートを出していたならその後に出すプレイヤーもハートを出さなければなりません。
大富豪で用いられる「縛り」と一緒ですね。
また、切り札(リードの色より強いスート)が採用されるトリックテイクもたくさんありますが、多くのトリックテイキングでは例え切り札のスートが手札にあったとしても、かならずマストフォローです。切り札がスペードでも、リード色がダイヤなら必ずダイヤを出さなければならないのです。手札にリードのスートがない場合に初めて好きな手札を出すことができる、というのが基本的なルールです。


ただしこれらはあくまで原則なので、もちろん例外もあります。
この"例外"がそのゲームを面白くする調味料だったりするのです。


さらにトリックテイキングには、「ビッド」と呼ばれるシステムが用いられることが多くあります。
これは、自分が何トリック取るかを予想し、プレイ前にしておく宣言のことを言います。
「インシディアス7」や「ロウボート」など、ぴったり当てないと点数が入らなかったり罰符をくらうゲームもあるのです(!)
これらのゲームの紹介は後々。


さて、数あるトリックテイキングの中で、今回の「庭のいじわるノーム」では、そんなに変わったルールはありません。

スートは4種類で、

緑が5枚(1~5)
黄色が10枚(1~10)
青が15枚(1~15)
赤が20枚(1~20)

の50枚で構成されています。スートによって枚数が違います。「フォッペン」みたい。
面白い点として、数字の分だけのノームがカードに描かれています。赤は20までありますから、それはもうカードが大変なことにw
このカードでトリックテイキングを行っていくわけですね。
そしてこのカードの一部には、それぞれのスートの3のカードに-3点、5のカードに+5点、7のカードに-7点…というようにプラス点とマイナス点が記されています。

またそれとは別に、ゴールカードと補正チップ(葉っぱの形をしたトークン)をランダムに引きます。
このゴールカードが、目標とする点数なのです。
このカードには、0点や-10点などの目標カードや、赤のカードを10枚獲得、青と黄色のカードを合わせて10枚獲得、などといった目標カード、はたまた獲得した枚数分点数になるものなど、計10枚のゴールカードがあります。
補正チップは自分の得点を補正するためのものです。
たとえば、0点のゴールカードに+8の補正チップを受け取ったなら、「自分の得点+8点」がラウンド終了時に0点になることを目標とします。

要するに、"ゴールカードが勝手にビッドしてくれる"のですね。優しいのかいじわるなのか。


そしてこのゲーム、目標の点数と自分が獲得した点数の差のぶんだけ失点となってボード上の自分のコマを動かします。最初は庭にいるのですが、進めるにつれて段々と穴へと向かっていくのです。30を超えるとゲームオーバー。
そう、つまり、なるべく目標に近いスコアでラウンドを終えないと、段々ゲームオーバーに近づいていくのです!
ただ単にトリックを取りまくればいいというものではないわけですね。
ちなみに、たくさんトリックを取りすぎてしまったという方のために、1ラウンドでの失点は10点まで、という救済措置が設けてあります。3ラウンドはせめてプレイしてね、という愛の表れでしょう。
さらに10点、20点を超えたプレイヤーがいれば、ゴールカードや補正チップを追加で引いて選んでよいというルールまで。まるで運動会で最後尾で走る子を応援するかのような優しさ。感動です。


こうしてプレイヤーに10枚を配り、あとは普通にトリックテイキングしていくだけです。補正チップは一斉にオープンし、2番目に補正の値が大きかったプレイヤーが切り札のスートを決定することができます。普通にトリックテイクするのがこれまた悩ましい。

誰かが30点に到達したときに一番失点が少ないプレイヤーの勝利です。



those, play.jpg

この日は熊本ドイツゲームの会の定例会。なしかさんのインストでうめさん、なしかさん、僕、ぺんの4人プレイ。

あーだこーだ言いつつプレイし、僕の最初のゴールカードは「赤のカードを10枚獲得」、しかし意味を履き違え赤のトリックをまったく取らなかった僕が10点失点。 他のみなさんは順調にプレイ。僕もトリックテイク好きの実力(そんなものはない)を見せつけるために奮闘。次の「青と黄色を合わせて10枚獲得」で8枚獲得、失点を2に抑える。
ゴールカードは伏せているので誰が何のカードかは予想しにくいが、なしかさんはバレバレすぎたw 「赤のカードを10枚でしょう」と指摘すると、むやみやたらにオープンしている補正チップをわざとらしく凝視w 赤のカードは取らせず、なしかさん大量失点!うめさんにも赤の19を差し込むことで+19を与え、計画を大きく狂わせる。
4ラウンドか5ラウンドプレイして、うめさんとなしかさんが失点30に仲良くゴールイン。上手く立ち回ったぺんでしたが、僕が1点差で勝利!なんと嬉しかったか。


トリックテイキングにはひねくれた作品が多くありますが、この「庭のいじわるノーム」はシンプルでかつ悩ましく、絵もかわいいのでとっても好きな作品になりました。
トリックテイキングは初めて、という方でも十分遊べる良いゲームだと思います。
現在ゲームフィールドさんにて好評発売中!


「庭のいじわるノーム」:ゲームフィールド






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最終更新日  2013年10月08日 17時47分49秒
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