外為市場のメインストリーム

以前、私はアナリストとして働く傍ら、たまにお客さんの投資相談にのっていた。当時の記憶で一番鮮明に残っているのは、主婦の方から受けた電話。あっちのスーパーのトマトが安いとか、トイレットペーパーが高いという主婦的な感覚で一方的に為替の質問をされたのがとても印象的だった。ポン円も魅力的だし、ドル円も気になるしという内容だったと思う。ただ、がつがつした女性ではなく、少し儲かったら主婦仲間と温泉旅行に行きたいという程度で、あくまで小遣い稼ぎが目的だったようだが、驚いたのは主婦層に為替取引が浸透していたことと主婦間情報ネットワークの凄さ。当時の私が知らない他者の情報などを事細かに教えてもらったりした。

世間では熟年離婚の待機組みがいると言われている。将来的に離婚後は為替で稼いで生計を立てるようなツワモノが主婦層から台頭してくるかもしれないと思うのは私だけだろうか。