5 あおい・ばら?どん底・・・あおい・ばら?世の中に不可能と云われていたものがある。 風邪の治療薬、水虫の薬・・・ そして恋の病の特効薬。 ♪・・・お医者様でも 草津の湯でも 恋の病は (コリャ) 治りゃせぬよ (チョイナチョイナ)・・・♪ 最近、特に世事に疎いので、もうトックに発明されているのかも知れないが・・・ 私の大事なお友達『壁』の「C.HER.RY」は教えてくれない。 そんな中に『青いバラ』なんてもんがあった。 世界中が『青いバラ』を作ろうと一所懸命に品種改良に励んできたのだ。 最近、バイオテクノロジーの進歩により、『バラ』自信に青い色素がないことが判ってきた。 そこで、パンジーかなんかの遺伝子を持ってきて、遺伝子操作によって、サントリーが『青いバラ』を作ることに成功したらしい。 そろそろ販売もされる? でも『バラ』以外から遺伝子を持ってきたモノなんて、ホントに『バラ』なんだろうか? 隣国ソウル大学黄教授の『論文ねつ造事件』など、『万能細胞(胚性幹細胞:ES細胞)』を使ったクローン技術に関しての研究は酷く過激な様相を見せている。 十年ほど前には、同じく大韓民国の研究者が『人間のクローン作製』に成功したと吹聴し、世界中から非難を浴びた。 『羊』や『牛』、『犬』のクローン作製には既に成功している。 クローン人間を作製することが可能なため、ヒトクローンES細胞の作製は、世界中で禁止されているらしい・・・今の処は。 こんな話が、 鄙びた田舎の私の部屋まで伝わってくるのだから・・・ キット既に『クローン人間』なんて造られてんだろうな。 脳の寿命は140年だとか180年だとか。 『脳』だけなら、少なくとも今の平均余命の倍近くは行き続けるらしい。 だったら世界中の『大富豪』が黙っている筈がない。 『内緒』で、幾つも自分の『クローン』を造って置いて、腎臓が悪くなれば腎臓を、心臓が悪くなれば心臓を・・・って移植する。 自分と全く同じ組成の臓器なんだから、多分、免疫不適合もないんだろうし。 そうすれば、180年?でも生きられる計算になる。 王様や国家元首は駄目だろうけど・・・ 選挙で選ばれるんなら、誰も絶対に『死なない人』なんかには投票しないし、 独裁者や専制君主って云えども、確実にクーデターかレジスタンスなんかで追い出されることだろう。 誰も『死なない人』の言う事を聞いて生活なんかしたくない。 でも・・・ 笹川良一氏、池田大作氏・・・ アッ。 笹川さんは、もう死んじゃったっけ? 我が国では、このアタリが怪しいとにらんでいる。 180年くらい生き続けて・・・ そして『脳』も駄目になったら、『クローン』の『脳』を移植する。 なんて馬鹿なことをしてくれると少し嬉しい。 『脳』を移植するんじゃなくて、『脳』に外の身体全部が乗っ取られるのだから・・・ 『天命』なんて言葉がある。 その人が或ることを成すために天が命を与える。 だから早世した人は、既に、その人が成すべき事を終えてしまったんだろう。 無駄に長生きしている人は未だチットモ終わらない・・・ってか? だから・・・ 私は『大金持ち』が『クローン』を造って長生きすることにチットも反対する気はない。 ・・・倫理的な面はこの際置いといてだが。 そこまで、金を稼いで、出世して、 そして、『生』に執着して・・・ どーぞ頑張って長生きしてくださいって応援したいくらいだ。 少し『憐れ』な気もするが。 それが『彼』にとっての『天命』なのだろうから。 今の私は、『生きている』んじゃなくて『生かされている』って感じがする。 『神様』が、私の『天命』が終わったって事に未だ気が付いていないらしい。 仕方ないが、今暫くは未だ一所懸命に生きなければいけないんだろう。 でも、『クローン』なんて真っ平御免。 自分本来の寿命を全うすれば充分だ。 私は私。 私じゃないものを持ってきて私を繕いたくはない。 それは臓器でも思想でも同じこと。 『ばら』は青くなんてなくて良いんだ。 ウエッジウッドに『青いバラ』が描かれたシリーズがある。 それは『ICE ROSE』と呼ばれる。 『青いバラ』の意味する処は、 『氷のバラ』、『冷たいバラ』・・・ きっと『既に死んでいるバラ』なんだろう。 |