3 美しい社会?寂光・・・美しい社会?暖かな(暑すぎる?)天候のためか、最近は、すこおし体調が良い。 そこで、ヤフー動画のホラー・ドラマなんて観ているのだが・・・。 「罪深き私には・・・贖(あがな)いが必要・・・」 なんて主人公・女子中学生の台詞があると・・・ドキッとしてしまう。 人間の原罪(げんざい)は、キリストさんが磔(はりつけ)になって・・・ ・・・無くなったんじゃなかったのか? この主人公は高々12~3歳までの間に、何かトンでもなく悪いことをしてしまったのだろうか? ・・・そんなストーリーでも無いし。 結局・・・キリスト教を捩(もじ)った下らない台本のせいなのだろう。 人はホントに罪深いモノなのだろうか? 原始時代。 「狩猟社会」では皆が平等だった。 農耕が持ち込まれ、 食糧に余剰が生じると・・・ 貧富の差が発生し、「王(おう)」が誕生した。 なんて、私は中学生の頃に習った覚えがある。 漠然と何の疑いも持たずに生きてきたが・・・。 本当なのか? 「狩猟社会」では。 獣(けもの)を獲得しなければ生きていけない。 そのために。 皆で獲物(えもの)を分け合って生きていた・・・のは事実だろう。 でも。 多くの獲物を獲得した者と、 何時も全く獲物を捕ることが出来ない者。 本当に平等だったのか? ブラック・アフリカと呼ばれる地域には、 今でも狩猟(しゅりょう)を糧(かて)にする部族が住む。 そこに酋長は居るし・・・。 獲物を分配する時に、 その獲物を獲得した者が、 「最初に最も重要な部位を取る」と聞いたような気がする。 ・・・心臓だったか肝臓だったか。 確かに「平等」なのだろう。 ・・・獲物が捕れる者たちの間では。 でも。 何時も獲物が捕れない者は、 その村を去るしかないんじゃないのか。 そうして初めて、 不定期で不足しがちな食糧事情でも、 村は存続していける。 そして農耕が導入されると・・・。 余剰の食糧が生じる。 そこで初めて領主や王が誕生するんだろう・・・確かに。 でも。 「何時も獲物が捕れなかった者」なんかを「王」にするのだろうか? 「強い者=何時も多くの獲物を捕っていた者」が王になる。 これが「自然な流れ」じゃないか。 「狩猟社会」から「農耕社会」に移行して、 人口は爆発的に拡大していく。 でも。 生き残ることができるようになったのは、 強い者なんかじゃない筈だ。 強い者なら狩猟社会でも充分に生きていけるもの。 結局、増加したのは、 「弱い者=何時も獲物が捕れなかった者やその子孫」じゃなかったのか。 ここで、 強い者しか生き残れなかった社会が崩壊して、 それまで、 強い者のものだけだった遺伝子に、 「元来生き延びることが出来なかった者たち」の遺伝子が組み込まれてしまう。 「やさしさ」に価値があるのか如何か・・・は知らないが、 少なくとも「生物」として遺伝の観点からすれば、 『大きな間違い』なのだろう。 それまでの農村では。 命一杯に農作地が耕されても、 長男(跡取り)しか嫁が採れなかった。 そうして。 「農耕社会」の適正人口が保たれていた。 次男以下は奴(やっこ)なんて呼ばれ奴隷の様に扱(こき)使われていたのだ。 ・・・一生、妻帯もできずに。 そして我が国は。 「文明開化」の流行り文句と一緒に工業化の波に洗われる。 工業化なんて・・・。 農村の余剰人口を都市が吸収して拡大していったんだろ? こうして。 再び人口が爆発的に増加することになる。 「元来生き延びることが許されなかった者たち」の遺伝子が、また、組み込まれていく。 この「狩猟社会」、「農耕社会」、「工業化社会」の変遷を可能にしたのが、 『罪深き人』なんて・・・「キー・ワード」なんじゃないのか。 本来。 「弱い者」なんかを讃える人なんていない。 でも。 元々人間は『罪』を背負って産まれてきたのだ。 だから。 「快楽」を抑えなさい。 「節約」しなさい。 「隣人」を愛しなさい。 ・・・「弱者救済キャンペーン」じゃないか。 そうして。 「狡猾(こうかつ)」や「奸智(かんち)」。 なんて・・・皆が忌諱(きい)する言葉になった。 「謀略(ぼうりゃく)」なんて・・・。 「大量殺人」を避けるための、 「戦略上」の最たるものじゃないのか? 「強者の論理」 「強い者」や「奸智(かんち)に長(た)けた者」が成功する。 「成功者」は好き勝手な快楽に耽(ふけ)る。 ・・・何処がいけないんだ? 「農耕社会」以降の、 「弱者の論理」が世界を覆う。 本来「生き残ることが出来なかった者たち」の遺伝子が、 馬鹿馬鹿しい世の中を形作っている。 「狩猟社会」じゃ「快楽至上主義」だろう? 生物本来の生き方じゃないか。 「うつ」で社会の底辺を彷徨(さまよ)う私が断言する。 「罪深き人」や「贖罪(しょくざい)」なんて・・・ 「弱者の世迷い言」である。 そろそろ。 生物本来の考え方に戻ったら如何か。 「強者」が高笑いし、 「弱者」は俯(うつむ)く・・・。 ・・・自然で美しい社会に。 |