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「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

23 あぽくりふぁ。

寂光・・・あぽくりふぁ。

 今日は、「うつ」のお医者さんに行った。
 片道1時間ほどのドライブ中は。
 最近、ズッとCDを聴いている
 お気に入りは。
 「Filippa Giordano」
 もう何年も前に、ドッかの車のCMで。
 彼女が歌う「Habanera(Carmen)」流れてた・・らしい
 
 彼女「4オクターブから5オクターブに及ぶ、透き通った声」と、
 オペラ歌手だった母親の影響から「『正確な音程』や『難しい曲』を難なく歌いこなす技術」持つと云う。
 そんな彼女は。
 「アリア」「ポップス」として歌う

 「Habanera(Carmen)」は。
 彼女楽団が、口喧嘩(くちげんか)しているようで。
 とても可愛らしく、面白い
 にも。
 「Vissi d'Arte(Tosca)」「un bel di vedremo(Madama Butterfly)」
 お気に入りで、
 パソコンに落として、毎日のよう聴いている

 そーして。
 本物のオペラ(アリア)って、どーいうものなのか
 非常に興味が沸いたので。
 「Maria Callas」「Tosca」買った

 わくわくしながら、
 アリア「Vissi d'Arte」聴く
 ・・オバサンくさっ!

 「1953年公演の録音」ってこともあるのだけれど
 「ミラノ・スカラ座管弦楽団」の演奏は、
 「Filippa Giordano」よりも、遥かに味わい深く、心地良い
 だから。
 「録音状態が悪い」のを差し引いても。
 「Maria Callas」は・・「オバサン声」なのだろう

 「勿体無い」から「Tosca」全編聴いてみた
 すると、不思議なことに。
 「『Maria Callas』の声以外には在り得ない」って合点がいった
 ・・「透き通った声」では、重厚な「オペラ」には耐えられないよーだ。

 でも。
 「映像DVD」なら兎も角、「音楽CD」で。
 毎日毎日、判りもしない「伊語のオペラ」を聴く
 なんて「荒行」には。
 とてもじゃないが・・耐えられない
 泣く泣く・・仕舞い込んでいる

 「松任谷由美」も同じ
 「メロディー・ライン」は、非常に好きなのだけど、
 彼女の「鼻にかかった、ねちっこい声」が、余り好きではない
 だから。
 ノー天気に、英語で歌う「A・S・A・P」
 仏語が可愛らしい「キャロル・セラ」なんて
 「カバー・バージョン」
気に入っている

 如何も私は。
 「本物か如何か」より「自分が好きか如何か」優先してしまうらしい。

 先日
 某「エホバの証人」の勧誘員やってきた
 暇にまかせて、すこおし「お話」を聞く・・と
 「私たちの聖書だけが、唯一正確に訳された「聖書」なのです。」
 なんて・・もの凄いコト言う

 思わず。
 「『死海写本』なんて原初聖書の断片が、続々発見されてるけど、如何してるの?」
 と聞くと「全部、私たちの『聖書』には反映されてます」って答え・・が
 ・・・はぁ

 「カソリック教会」なんてトコじゃ。
 「聖書」には、「Canon(正典)」「Apocrypha(外典:がいてん)」は有っても、
 「偽書(にせもの)」なんてない
 1千数百年に渡って「キリスト教社会」は、「欧州中の頭脳」を集め、「聖書」について討論し続けてきた
 「偽書」なんてモンは、とっくの昔葬られてる

 現在に繋がる「Canon」が、「16世紀のトリエント公会議」まで定まらなかったのは、
 ズッと「サル山のボス争い」が続いた為に、その時々の「ボス猿気に入らないモノ」が、
 「Apocrypha」として排除され続けた所為(せい)なのだろう。
 だから。
 「聖書としてあるもの」を、「Canon」とするか「Apocrypha」とするか
 その「分類」が、キリスト教正典化の歴史なのである。

 そして。
 北アフリカを中心信仰されている「コプト正教会」は、
 「原始キリスト教の姿」「今なお受け継いでいる」と云われている。
 その「コプト正教会の教義」なんて、現在の「カソリック教会の教義」とは、
 大きく異なる・・し
 最初の「福音書」すら「イエス死後百年以上」経ってから書かれたものである。

 某「エホバの証人」は、一体何を「正確に訳する」と云うのだろう?
 「そんな発想自体」が、根本的に間違っている・・と思うのだ

 それに。
 「神の名」は、ヘブライ文字で「YHWH」記されている
 ヘブライ文字「母音」を記さず、そして「古典ヘブライ語」が死語になってしまった為
 「その正確な発音」は、今では全く判らない
 だから「神の名」は、「神聖四文字(テトラグラマトン)」と呼ばれ
 「古典ヘブライ語」を推定した「ヤーフェ」って発音が一般的である

 なのに・・「エホバ」?
 「聖書を正確に訳する」なんて以前に、間違った「神の名」を如何にかしろよっ!

 吉本隆明氏の代表作「共同幻想論」よりも、
 「転向」なんてモノから読んだ私は
 基本的に「Canon(正典)」よりも、
 「Apocrypha(外典)」の「薄暗い蜜の味」愛するのだろう。
 でも、「唯一の聖書」って「冗談」なんて・・私の「日記」レベルじゃないか
 とてもじゃない・・付き合ってはいられない

 今の社会では、一体何が「Canon(正典)」で、何が「Apocrypha(外典)」なんだろう?
 彼方此方(あちこち)にガタが出てすこおしづつ「狂い始めている社会」では
 私のような「うつ」患者なんてが、「Canon」になるってことも・・あるの?

 まぁ。百年やソコラでは
 ・・無理なんじゃねーか


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