◎蹊 1 同一人物なのに区別するの?蹊(こみち)・・・同一人物なのに区別するの?私は。 こそっと 先週の水曜日から職場復帰してる。 最近は。 「職務軽減制度」なんて便利なもんがあって、 しばらくは、午前中だけの勤務。 初日は。 「まぁだ。すこおし『うつ』のえいきょーが残ってまっす!」と云う調子・・で。 簡単な作業をして、 8ヶ月分溜まってた「受信メール」を、ぜーんぶ・・「ゴミ箱」に捨てた。 半年も前の「メール」なんて・・どーしろと云うの? 二日目は。 親会社?での「説明会」に出席。 「申請書」の記入要綱には 『赤色の二重線を引いて訂正する』と書いてますが、 『黒色の二重線』で訂正されてても受領してください。 なんて・・非常に高度で「難解」な説明を受けた。 これからは。 「役所の窓口」で。 『訂正した二重線』が『赤色』じゃないので受付られませんっ! って・・拒否されたら。 「受付窓口の担当者」じゃなく。 「そんな指導をした奴」を殴ってやろう・・と決めた。 そーして今日は。 昨日の「説明会」の「復命書」でも書いて半日済ませる心算だった・・のに。 いきなり。 「提出期限が27日までの『書類』が、提出されていない。」 「午前中までに作成して、先方に「メール」で送るよーに。」 と・・上司に言われた。 今月20日に。 「緊急で申し訳ないのですが、27日までに『書類』を作成してメールして下さい」 と云う・・「調査書類作成」の依頼メールが来てた・・らしい。 私が。 復職したのは・・28日。 ・・・ 如何しろってんだっ! 「緊急で申し訳ない」と表面的には謝ってるよーに。 「簡単に作れる」ってもんじゃない。 最終提出先は こ煩(うるさ)い・・「市民団体の方」。 だから 上級官庁に提出する「調査書類」のよーに どーせ、奴らにゃ判りもしないのだから と・・「てきとーに作る」って「必殺技」は・・使えない。 「市民団体の方」から、 「尋問(じんもん)された場合」を想定しながら 5冊ある「幅20cmのファイル」。 そこに ギッシリ詰まった「調書」を、 一枚一枚、捲(めく)っては、 調査対象になる「調書」を判断しなきゃなんない。 「うつ」じゃなくっても・・3日はくれっ! そして 今日中に提出できなければ。 「遅延(ちえん)理由書」を作成して、 各職場で個々に対応するよーに。 と云う・・メールまで来てた。 「担当者」が「うつ」なので。・・って。 ひょっとして「遅延理由」にはならないのじゃないだろう・・か。 十数年振りに。 午後5時過ぎの電話で 「翌朝8時半までが提出期限っ!」バージョンの 「火事場の馬鹿力」仕事をした。 ・・「うつ」回復期なのに、良いの・・か? 疲れ果てて。 午後3時に帰宅して新聞を読む。 パキスタンのムシャラフ大統領が、 「文民(ぶんみん)」として二期目の就任宣言をした・・らしい。 ご存知のよーに。 ムシャラフ氏は 軍トップ「陸軍参謀長」を兼務したまま 先の大統領選挙に勝利した。 最高裁判所が。 「そんな大統領選挙は無効である」って判断を出しかけると、 「非常事態宣言」を発令し、最高裁判事を替えた。 弱腰になった最高裁判所が。 「先の大統領選挙を認めた」ため、 目出度く、二期目の大統領に就任した・・らしい。 8年前のクーデター成功から 一応、民政移管してるよーだが。 実質的には「軍事政権」には変わりない。 だから。 クーデターを指導した「ムシャラフ氏」が大統領に再選されようが、 私にとっては・・如何でも良い。 でも。 「文民」って表現には、すこおし違和感を感じてしまった。 現在の民主主義国の基本原則は。 「シビリアン・コントロール(文民統制)」である。 だから。 「文民」とは「軍人ではない人」って安直に理解してた。 それじゃ。 「軍人」をリタイヤした人は如何なるのだろう。 軍事政権下の国ばかりじゃない。 先のアメリカ合衆国国務大臣コリン・パウエル氏は、 米軍のトップ「統合参謀本部議長」として、 「湾岸戦争」なんかを指揮した英雄である。 そのため。 彼は「大統領選挙の有力候補者」だった。 でも。 「黒人が大統領になる」と・・暗殺される。 って・・固辞したんじゃなかったっけ? 個人的に私は。 「武力による威圧」よりも「徹底的な対話」を重視する「コリン・パウエル氏」が 大好きなので・・すこおし残念だった。 我が日本国じゃ。 中曽根康弘元首相なんて売国奴が、 大日本帝国海軍主計中尉だったって過去もある。 「軍人」を辞めれば「文民」なんだろうか? 首相の「靖国神社参拝」に関して。 「公人」か「私人」か、なんて下らない論争があった。 「同一人物」なのに。 区別する必要なんてあるの・・か? 「首相」であれば間違いなく「公人」である。 「記者クラブ」での会見だけじゃなく、 「場末のバー」のホステスを口説くって場合も、 決して「私人」なんかじゃない。 どんな場所でも、如何なる発言でも。 「首相」である限りは、 「『公人』として責任を取るべきだ」と思っている。 だから。 少なくとも民主主義を標榜する国なら、 「大統領」や「首相」なんて「為政者(いせいしゃ)」は、 一切「軍とは関係がない人」じゃないと ホントの「シビリアン・コントロール」なんて出来ないんじゃないのだろうか。 かつて。 「軍のトップだった人」って 「軍」に強大な影響力を維持してるだろーし、 「軍」からの要請も・・断り難いんじゃないのか。 民主的な選挙で選出されたとしても。 就任期間中は、余程のことがない限り、弾劾(だんがい)はされない。 あの「ブッシュ猿」ですら・・二期も大統領してるし。 だから。 経歴から、如何しても「軍からの要請や影響を受けてしまう人」は、 「為政者」になっちゃいけないんじゃないのだろうか。 いや。 少なくとも、「文民」なんて言っちゃいけないんだと思う。 上下関係が統制された組織って ・・怖いよっ。 3日かかる仕事を、半日で遣らされるのだから。 |