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「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

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12 『世襲』への考察

 『世襲』への考察

 先日、『ハウルの動く城』をテレビで放送していました。
 『妻』「見たい!!!」と主張するのでテレビを点けます。

 今日は『ハウルの動く城』ではなく、その前に放送されていた爆笑問題が司会『二世議員の是非』など『世襲』について考えてみたいと思います。

 賛否二つのグループに分かれて討論形式番組が進みます。
 結局、憲法第22条の『職業選択の自由』が問題になります。
 二世だといって国会議員等に立候補できないというのは、上記憲法第22条に抵触するという結論に落ち着いたようです。

 私は、貧乏サラリーマンの子倅で、勤め先の人員整理に父親が巻き込まれたという幼少の記憶から、『首になることはないので、飯の喰い逸れは無いだろう』と考え、公務員を選択しました。

 その公務員も今、首になりかけてますが・・・。

 私は、二世議員については賛成でも反対でもありません。
 選挙で選出するのは、国民なのですから。
 昔にヤクザの杯を受けたことのある某ハマダコーイチなど腐った人間選出する千葉県民は馬鹿だと思うくらいの事です。

 ただ、国家公務員の世襲化と言ったら皆さん吃驚するでしょうか?

 英国貴族院が残る非常に保守的な国です。
 勿論、貴族は世襲します。
 英王室の子供や孫出来損ないですが、英国の国会政府が、変な方向を向いたと聴いた事はありません。

 米国移民の国で、漸く建国200年を超えた新しい国です。
 しかしながら、国家の中枢には『パワーエリート』と呼ばれる『世襲エリート層』が存在します。

 戦前の日本然りです。
 国会議員高級官僚、高級軍人子弟は、東京帝国大学などに進み、親たちの職務を世襲していました。

 世襲は全て悪いことなのでしょうか?

 現在東京大学法学部を卒業して、旧大蔵省の主計局に入局し、旧大蔵事務次官を目指すというのが一昔前の日本の超エリートの姿です。
 ですが、貧乏人の子倅50年後100年後日本国を想定して国家運営ができるのか不安です。

 地域利権を最優先する有力代議士の言うことばかりを聴いています。
 岐阜県など豪雪地帯東海道新幹線を敷けば、当然、雪のために運休します。
 日本国中に高速道路網を造る計画では、一般国道が一直線に地平線まで伸びる北海道にまで必要なのでしょうか。

 『代議士に認められて、将来はその後釜に』目先の事ばかりを気にするようになっているようです。

 何処かで読んだ記憶ですので、誤謬があるかもしれませんが、戦前高級官僚は、自分の子供幼少から、こう諭したと聞きます。

 「君は将来この国を背負って立つ人間だ。」
 「自分の損得より『国家百年の大計』を考えて行動するように」と。

 毎日そう諭される子供ゴク自然に勉強します。
 そして、東京帝国大学に入学し、『国家百年の大計』を考えながら高級官僚の道を歩き始めます。

 先進国であれ何処の国でも、こういった『国家百年の大計』を考えながら育つ『世襲エリート層』を持っています。
 そんな連中と、『独力で勉強した人間』ブツカリ合い、先の先を見た国家運営がなされています。

 戦後、日本国が経済を最優先し、将来の国家像を描けないのは、占領軍『世襲エリート層』打っ壊したためだと言われています。
 そして、「『努力した人』も『努力しなかった人』も平等に扱われなければ成らない」といった『悪平等』=『結果平等』の考え方の蔓延です。

 平安貴族のように長子というだけで、『氏の長者』になる世襲は真っ平御免です。
 しかしながら、現在の官僚選出方法は『試験』です。
 どれほどの家柄であっても、馬鹿は合格できません。

 ですから、いい加減『努力して成功した人』を妬むのは止めにして、世襲、世襲と目くじらを立てず、『国家公務員(上級職)の世襲』=『パワーエリートの養成』をして、彼らに国家の運営を任せるのも一つの方法だと考えています。

 但し『林家こぶ平』襲名には大反対です。
 『海老名家』に婿養子として入った、『林家彦六』(前『林家正蔵』)孫弟子『春風亭小朝』継ぐのが筋だろうと怒っています。



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