19 『不登校』への考察「うつ」人の考察:「不登校」について考える。平成18年8月11日の朝刊を読んでいます。 文部科学省の『学校基本調査速報』によると「小中学生の不登校」が、8年連続で12万人を突破したということです。 私の『「うつ」人の考察』を読んでいただいた事のある方なら、この時点で『今回の雑文』の内容については察しが付くと考えます。 不愉快に思われるであろう方は此処までにしていただいた方が・・・。 屹度、貴方の思っている通りの結論になる筈ですから。 「うつ」で休職している私は、県内有数の進学校を卒業して、20数年前の当時、既に創立100年を越えていた関西の私立大学を卒業しました。 卒業に際して就職のため、企業訪問を繰り返した経験があります。 今は知りませんが、当時は、東証一部上場企業など、企業毎に『出身大学』の定員枠があり、会社の指定した日に会場を訪れると『同じ大学の卒業予定者』ばかりといった状態です。 『優秀な人材』を求める企業は、『出身大学』毎の『優秀な人材』を確保していた訳です。 ですから、その企業に『出身大学』の定員枠がない大学は、幾ら企業訪問しても入社出来ないシステムです。 勿論、どの大学出身者であっても、企業は訪問を受け付けます。 会社訪問だけは・・・。 そして『出身大学』毎にランクが付けられると聞きました。 東京や京都など旧帝国大学は『A』ランクだそうです。 私の卒業した大学は、何と『S』ランクでした。 旧帝国大学より上なのかと信じる程、馬鹿でもなく、話を聞くと『Soldier』の頭文字の『S』だということです。 幾らでも替わりの利く『兵隊さん』です。 東証一部上場企業に入社できる最低クラスの大学だということです。 私に内定をくれた企業があります。 金融機関志望でしたので、当時13行あった都市銀行の下位行と地元地方銀行です。 『公務員』を選択した私は、入社出来ない旨、謝りに伺い叱られました。 今では後悔していますが・・・。 そんな企業訪問をしていると、世の中には唯二つの人種しかいないことに嫌でも気付かされます。 『東京大学卒業者』と『それ以外の大学卒業者』です。 一生超えられない『壁』です。 『芸術関係』や『スポーツ関係』などは、勿論、別世界の話ですが・・・。 『東京大学』を卒業しなければ意味が無い。 当時の企業の姿勢を非難する心算は毛頭御座いません。 それどころか、私も当然だと思うのです。 何十万人の人間の中から、『生涯給与2億円』を支払う人材を選定するのです。 『人間性を見ろ!』なんて『空虚』に響くだけです。 そんなに『人間性』を評価して欲しければ、『東京大学』に入学してから主張する事をお勧めします。 『受験』は、『その世代、全ての人が、僅か数年の間にした、その人最大限の努力』を評価する唯一の機会です。 入社する時ではなく、大学に入学する段階で『人生の選択肢』は確定しているようです。 私には子供がいませんが、同年代のツレと酒を飲んで話をすることが良くありました。 自分の子供に『勉強しろ』なんて言う奴は一人もいません。 同じ様な人間ばかりが集まっているのかもしれませんが。 みんな、「『東京大学』は並大抵の努力や勉強で入学できない」ことは知っています。 そして、「『東京大学』を卒業しなければ、何の意味も無い」ことも。 長々と学歴社会の『現状とその価値』を書いてきました。 一体、何が言いたいのか。 一所懸命に『受験』した親は、「自分の子供に勉強しろ!」なんて言わない。 そして、「自分の子供に期待なんかしない」ということです。 半分は自分の血が伝わっているんです。 『天才』が生まれる訳がありません。 「生まれた」としたら、「ホントは誰の子なのか」キチッと「DNA鑑定した方が良いのでは」と心配します。 余計なお世話でしょうが・・・。 「勉強しろ」なんて言う親に限って、自分は死ぬほど勉強をしたことのない人達だと考えています。 「先生の言うことはキチッと守れ!」 「あの先生は信頼できない。」 同じ人達が言いそうなセリフです。 『演歌』ばかり聴いていた母親が、妊娠すると急にクラシックを聴きだすそうです。 (日本のヘビーメタル、パンクロックからポップス、ラップまで我が家では、『演歌』と呼んでいます。皆同じ「節回し」(メロディ・ライン)には笑わせて貰っています。) 『胎教』には良いのかも知れません。 ですが、そんな人達の子供です。 アレルギー反応が出ないか心配です。 『学校に行く』ということも同じじゃないのでしょうか。 『東京大学』を目指すなら兎も角、『学校に行かなければならない』意味が良く判りません。 「協調性」や「集団生活」の大切さを説く方も見えますが、そんなもの無くったって充分に生きていけます。 反って、今の御時勢では、そんなもの『無い方』が生き易いんじゃないでしょうか。 国民の3大義務に『教育を受けさせる義務』があります。 当然、それは承知しておりますが、『義務教育』が必要だとは、とても思えないのです。 それに、『教育を受けさせる義務』は、親権に属することで、子供には『教育を受ける権利』はありますが、『教育を受けなくてはならない義務』はありません。 物心ついた子供に金属バットでぶん殴られるなど、親が責任を取れば済む話です。 教員にも誤解している方が見えるようなので『当たり前の事』ですが書き加えました。 『晴れた日は学校を休んで』 女傑?西原理恵子女史の作品です。 何でこんなに天気が良いのに学校なんて行かなくてはならないの? 晴れた日には、学校なんか休んで『日向ぼっこ』でもした方がズッと気持ちいい。 名著です。 漫画ですが・・・。 「不登校」の解決策を『如何やって学校に行かせるか』じゃなく『義務教育なんてホントに必要なの?』という側面からも検討して欲しいものです。 本当に検討し出したら、「税金の無駄使い!」と怒ってしまいますが・・・。 「勉強したくなったら学校に行けばいい」 「晴れた日には『日向ぼっこ』の方がズッと気持ちいいでしょ!」 我が家の結論です。 因みに『妻』は不登校児で、中学3年時には半分しか学校に行っていません。 そして高校は定時制です。 ですが、「真面目に学校に通った私」より何倍も頭が良いですし、何十倍も人に好かれています。 ジャンル別一覧
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