軽薄・尻軽文化を、いきなり、再評価しちゃって、どうする?
Eテレさんで 特集していたんだ、が。 70年代の雑誌を、取り上げて ただただ、当時に流行したヒッピー文化を、褒め称えていた。 POP・EYEさんを 無思想って思想だったとか。 アン・ノン族さんを 流行の最先端で、カワイイの代名詞だったとか。 ごめん。 ポパイさんなんか読んでいる、お方は 「しちぃ・ぼーい」を気取った、単なる田舎モンで アン・ノン族さんって、おバカの代名詞でしょう? そんなの どうやったら、そんなに、美化できる? というか 軽薄・尻軽文化を、いきなり、再評価しちゃって、どうする? アン・アンさんの旅特集が それまでのガイドブックを一新して。 素敵な観光地やら、カワイイお土産物売り屋さんやら 今どきの女性目線で特集していた、ってさ。 よく判らんけど それ、一時、流行った『地球の歩き方』さんみたいな、感じ? 当時 世界を、1日1,500円?で廻るための旅行誌とかって、触れ込みだったけど。 どこに行っても 個人旅行の日本人って、『地球の歩き方』を持っていて。 ただただ 『地球の歩き方』に書かれた優先順位に沿って、観光地を廻っている。 どころか バンコクに行ったら、必ず「リクシャー」に乗りましょう!って なんだか 「リクシャー」に乗ることが、すなわち、バンコクって勘違いしちゃってる? なんだって、いいんだが。 ダレかの言い成りのまんま、旅行するのが楽しいのなら べつに パック旅行で充分じゃない?と、思ってみたり。 それに。 それでなくたって 日本人観光客は、おんなじ恰好ばかり、しているんだ。 『地球の歩き方』なんか、小脇に挟んでいたら それこそ、日本人だって、モロバレでしょう? 途上国で 裕福な日本人と、遠目でも判るって どれほど、危険が増すか、判っている? だから 『地球の歩き方』通りに旅行するヒトは ただただ、お仕着せの旅行が大好物で 危機管理って個人の責任なんか、露ほども感じちゃいない。 そう あたしは、思っていたのですが。 なんだか アン・ノン族さんにも、おんなじ臭いがしちゃう。 アン・アンさん、ご推奨の格好をして アン・アンさんが仰る通りに、観光地を回る。 それで、楽しいなら あたしに文句を言う筋合いはない。 ただ、それって お仕着せの買い物ツアーと、あんま、変んないよ。 そういう 若者を中心とした付和雷同的な…失礼、新しい個の時代の幕開けから だいぶん経って、あたしは、青春を送ったワケで。 社会自体も いい加減、ヒッピー文化の、バカさ加減に気付いちゃって すこおし、冷めた見方が広がっていた。 ヒッピー文化って、さ。 みんな、揃いも揃って 奇妙奇天烈な、最新?の装束(しょうぞく)とやらで、自慢げに街を闊歩したり。 あげく ど田舎にコミューンを創って、素っ裸で農業をしたり? それの どこら辺が、新しい、わけ? で どこら辺が、個人主義な、わけ? そんなの 前近代的な農耕集団と、一体全体、どこが、どう、違う? どれだけ、イカれた…失礼、イカした恰好だろうと 現在から見れば、あまりに陳腐で、古臭くって。 今なら ど田舎のオバちゃんだって、恥ずかしくて着られやしない。 それを 当時の「オサレ」さんは あたかも、ユニフォームみたいに 同じようなモノを、まるで同じに、着ていたワケで。 そんなくらい、なら 作務衣(さむえ)に「もんぺ」の方が、機能的な分、まだ、気が利いている。 ヒッピーさんって お百姓さんの、亜流なんだよ。 みんな、みんな、おんなじ、方向を向いて。 いつだって 自分のコトばっか考えているエゴイスト…失礼、個人主義者なのに ことさら、みんなの和が大事って、集団行動が大切って 他人(ひと)に強要して、何ら、恥じ入ることがない。 違いは ムラの掟(おきて)が、明確に示されるか?くらいのことで。 どちらにしたって 庄屋さまの、ファッション・リーダーさまの、ご意向に従わなくっちゃ 村八分で、集団からの冷ややかな視線で、排除される。 だから、みんな 同じようなモノを、まるで同じに着て 同じ話題ばかりを、さも、面白そうに繰り返す。 そんなで ヒッピーさんの行き着く先が農耕だ、なんて ほんと、何の、悪い冗談かしら?って思う、わけ。 所詮、先祖返りと、言いますか 人間さまから、おサルさんへの逆行と、言いますか。 それも 社会の在り様(よう)を、変えるに違いなく ある意味では、変化なのでしょうけど。 それを 進化って言うのは、どこか間違っているような気がします。 そういう、バカバカしい世代・集団が 親になって、子を育てて。 それだけで 充分、社会の大迷惑なのに。 己が青春時代を、懐かしがって いきなり、昔語(むかしがた)りを始めちゃう。 あたしは 戦禍すら、戦場でのヒト殺しすら 懐かしがって自慢するヒトに、辟易している、けれど。 それでも 彼らは、戦後、一心不乱に働いて 豊かな日本の礎(いしずえ)を築いてきたのも、また、事実なワケで。 豊かさに関しては…あんま、満喫しちゃいませんが 平和・安寧を享受する、あたしとしては、全面的に、否定していいと思わない。 けど、さ。 ヒッピーさんって、何をした? べつに ヒッピーさんのオカゲで、農業が、飛躍的に発展したワケでなく。 なんでもかんでも 集団でしか行動できなかった彼らから 個の責任を前提とする、「個人主義」が産まれ出(いづ)るワケがない。 結局 個人の時代って美名を掲げた、単なる個人のワガママが、罷(まか)り通る社会。 それどころか お仲間倶楽部の正義感やら、常識やら 手前勝手な価値観で持って、ただただ、他人(ひと)を誹謗中傷する社会。 その源流を拵(こしら)えたのこそ 身勝手で、それでいて、排他的なヒッピー文化そのものでは、なかったの? 富津第1海堡でバーベキュー?ってニュースがあった。 ごめん。 あたしは、思わず、吹き出しちゃったのだけど。 千葉日報さんによると 「富津岬から約1キロ沖合に浮かぶ第1海堡で 21~23歳の男女10人が戻れなくなり、漁協の船に救出された」らしい。 勝手に上陸したのが良いか?悪いか?は、ひとまず、置いて。 とにかく みなさん、助かったのは、微笑ましい限りです。 それに 漁船に助けて貰ったのでしょう? なら 海難救助って、税金が投入されたワケでなく あたしには、どうだっていい、いやいや、批難される事案とは思えない。 でも、この国では 非難轟轟なのでしょう。 成人式を終えて、やっていいか、どうかすら、判らないのか?やら。 これだから 最近の若者は、無責任で仕方ない!やら。 ほんと、彼らを 物の道理を知る、大人として叱っているか? 物の道理を知らない、ガキとして叱っているか?まるで、判らない。 つまりは 他人(ひと)がすることなら、なんだって、気に入らなくて ただただ、叱りたいから、叱っている。 そうとしか あたしには、思えない。 スマホの自撮で、自爆だって、そう。 それで、死んじゃったら 日本では、事前に防げなかった社会が悪い!やら 法規制に問題がある!やら、って、とっても、喧(やか)しい。 けど 海外の報道を見ると ほんと、バッカじゃねぇ?って。 ただただ 死んじゃったヒトに、呆れ果てる、だけ。 べつに それで、そのヒトを、非難しないし そんなもん、ダレも社会のセイにしない。 個人の行動は、あくまで、個人の責任でやればいいって、お話で 成功しようが、失敗しようが、どうだっていい。 ただ どうしようもなくなったら、すこおしくらい、助けてあげたっていい。 そういう 法規制とか、社会的制約とか、で 個人の行動を、事前に抑圧しようとしない社会。 それこそ 真の個人主義だと、あたしは思ったりします。 だから 公共放送さんなら。 ヒッピー文化の、再評価うんぬんでなく。 自分の自由は、身勝手に、権利、権利と主張して それでいて 他人の自由は、一切合財、認めようとしない。 そういう ヒッピー文化から繋がっている、あたしたちの価値観を 跡形もなく破砕する方が、よっぽど優先順位が高いんじゃない?かと。