たとえ、既得権益でも、庶民さまって名札が付けば、ご満悦な、わけ?
NEWSポストセブンさんの 『年金70歳受給開始で現在50歳の会社員は1197万円減額の試算』って記事を見た。 「政府の社会保障制度改革推進会議は 現在65歳の受給開始年齢について『引き上げることもあり得る』と発言した。 『年金博士』として知られる社会保険労務士さんがいう。 『政府は2019年に行なわれる次回の財政検証までに 受給開始年齢を67~68歳あるいは一気に70歳へと引き上げることを狙っています。 そうなれば、月々の受給額が“確保”されても トータルで、国民は大損することになります』 実現すれば、段階的に受給開始年齢が引き上げられることになるだろう。 過去の例から見て 現在50歳以下の世代からが「70歳受給開始」になる可能性が高い。 ちょうど国民年金保険料を65歳まで払わなければいけない世代と重なってくる。 それによって、受給月額が8000円増えたとしても 70歳まで1円ももらえないなら、損する額のほうが大きい。 70歳受給開始で総受給額がいくら減るのか。 現在50歳の平均的サラリーマン(平均月給45万円)であれば なんと『1197万円』も減額されることになる」らしい。 国民年金やら、厚生年金やら 年金額の算定は、複雑怪奇に絡み合って そもそも、おバカのあたしに、判るハズがない。 そういう時は 大雑把に単純化して、大元を捉えた方がいい。 図書館の書籍で、そう、読んだ。 もともと 大雑把な性格のうえ、さらに大雑把に思考しようすると… もう どうしようもないほど、どうしようもなくなる。 それが あたしの経験則だけど。 それは、それ 懲りもせんと、年金を、大雑把なモデルで考えてみたい。 いくつか前のブログに書いたけど。 国民年金で、単身世帯(独居老人)の場合 支払う年金保険料は、一月約15,000円で、受け取る年金額が、月に約80,000円。 その金額比は、約5倍。 だから 25年間、きっちり、年金保険料を支払ったとして 5年間、しっかり、年金を受け取ったなら、プラマイ・ゼロ。 おバカな、あたしには 平均余命を考えりゃ、ダレが、どう考えたって、年金制度は破綻すると思うのですが。 さすが 悪名高い…失礼、小賢しい…失礼、とってもアタマが良い厚労省の役人さん。 こんなものが あと、数十年も維持できると、本気で考えていらっしゃる? これこそ 現行年金制度が、自分で支払った年金保険料を積み立てて、老後に受け取る、と なっていない理由であり。 現役世代が支払う年金保険料で、お年寄りの年金を支払っている、と なっている理由なんだと思う。 それにしたって 現役世代が、お年寄りの5倍いないと成り立たないワケで。 あと、数年で 現役世代と、お年寄りの人口比が、フィフティ・フィフティ。 ほんと これから、一体全体、どうすんの? 恒常的な年金制度を考えるなら 2つの方法しかないと、あたしは思う。 ひとつは 自分が支払った分を限度に、年金受取額を考えるか? もう、ひとつは 現役世代の支払い余力を限度に、年金受取額を考えるか? 年金受取開始から、5年を超えて長生きするなら 「自分が支払った分」で足りるワケがない。 だから 「現役世代の支払い余力」に頼るしかないのだが 人口比フィフティ・フィフティだと 必然的に、現行年金保険料の約15,000円が、年金受取額となる。 どう違うか?と言えば 25年(支払った年数)を超えて長生きすれば その分、お得ってこと。 これが たぶん、現行年金制度の、精一杯。 なのに 年金の受取開始が5年延長される!だの、なんと『1197万円』も減額される?だの そういう、枝葉末節な議論は、どうだっていい、ような。 支払った対価以上を、受け取ろうとするなら 不当利得に違いなく。 それを 数に頼って、無理強いするなら 既得権益の死守に他ならない。 そういうの 市民団体さんも、ネット住民さんも 大っ嫌いじゃなかった? なんだか たとえ、既得権益でも 庶民さまって名札が付けば、ご満悦な、わけ? いい加減 あたしたちは、きっぱり、決断したっていい。 それは、年金を 自分の損得と捉えるか? 国民全体で、お年寄りを支えるボランティアと捉えるか?で。 損得を言うなら 自分自身が、年金の受取開始から、5年を超えて長生きしちゃいけない。 ボランティアで良いなら 必然の、年金基金の莫大な不足に ガバガバと、福祉目的税(消費税等)を注ぎ込む覚悟がいる。 そう、総合的に判ずるでなく。 年金保険料を支払ったって事実だけで 既得権益者さんと比べ、得だの、損だの ほんと、浅ましい限りと言いますか。 それを 殊更に煽る、おバカさんを『年金博士』だなんて ほんと、どうにかして欲しい。 他人(ひと)より、すこおしだけ、年金に詳しいなら 年金の、恒常的な制度設計を、考えてみなさいな。 そうすりゃ 「1197万円の減額」じゃ済まないってくらい、判るでしょう。 あと 厚生年金と国民年金を、あえて、混在させて ミス・ディレクトしようと、するな。 ど素人の、あたしが考えるに。 政府は 少なくとも、ふたつ、やろうとしている。 ひとつは 国民年金と、企業年金やらの一本化。 ゆくゆく、企業年金やらの加算部分を圧縮して 全国民の基礎年金部分を、どうにかこうにか、確保したい? もう、ひとつは GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による基金運用の多様化。 そもそも、年金保険料で、年金支払総額を賄えるワケもなく どうせ、不足するなら バクチで、あわよくば、支払額を確保したい? バーツ崩壊が発端となった、20年前のアジア金融危機。 タイ王国政府と、ハゲタカ・ファンドが激突して 結果、政府が負けちゃって、バーツが破綻した。 あの ハゲタカ・ファンドの膨大な資金って、米国年金基金でしょう? だから EUを始め、世界中が金融規制をしようとしても 絶対に、米国は認めやしない。 米国政府としては 世界中が飢え死にしたって、米国のお年寄りが、豊かに暮らせればいい? そんな覚悟を あたしは、あんま、悪いと思わない。 リップ・サービスでなく 政府が、真剣に国民の老後を守りたい!ってなら それくらいの泥を被りなよ、と。 自分じゃ、何も、せんかったのに 改正しようとすると、なんでも、かんでも反対する民主党さん。 案の定 「GPIFによる基金運用の多様化」に、年金基金が毀損する!って噛み付いた。 旧態依然を是とするが、保守とすれば この国の革新は、保守より、よほどに保守的で。 破綻するが決まっている年金基金に いまさら、毀損がどうやら、運用損がどうやら、って、アタマだいじょうぶ? ほんと ピース・ボート絡みで大迷惑を掛ける?ヒマがあれば なら、どうすりゃいい?の解を見付けたら、どう? なんとなく、政府は 高額な年金受取予定者さんを犠牲にして あたしたち、どビンボの老後を救おうと、し始めた? それが 平均的サラリーマンさんへの、総額「1197万円」もの年金減額であり 「GPIFによる基金運用の多様化」であり。 たとえ 平均的サラリーマンさんが、「1197万円」減額されたって 彼らは、一月最低80,000円の基礎年金を、受け取るワケで。 それがイヤなら ただただ、個々の企業年金を死守すればいい。 そうして 企業年金が財源不足で破綻しちゃったら、それから、1円も受け取れない、と。 高額な年金額を確保して 破綻するが決まっている、個別の企業年金に頼って 1円も年金を受け取れなくなるか? 年金額の減額を受け入れて 破綻するが決まっている国民年金制度だけれど それなりに存続を期待して、最低限の年金額を受け取るか? そういう岐路に あたしたちは、立っている。 てか もう、決っちゃったんだが。 そんな時期に ぶつぶつ、ぶつぶつ、どうだっていい損得を ここど!とばかり、念仏する、おバカさんたち。 それを 有難がって、受け入れて来て 今の、あたしたちの悲劇的な現実が、ある。 ねずみ講や、原野商法じゃないけれど 世間さまには、寝ていて、得することなんて、ない。 それを、きっぱり、自覚して みなさん、身を切る覚悟で、年金改正に臨んでください。 あたしは、って? はぁ?月に15,000円で我慢しろ? ふざけんじゃないよ。 あたしが、何のために どビンボな中、こつこつ、こつこつ、年金保険料を支払ってきたと思っている。 老後くらい 若いモンのツケで、豪勢に生きたいに決まってんじゃん。 あと あたしの老後のため、何があっても、年金基金を毀損させるな。 毀損させたら 運用責任者さんの一族郎党合わせた資産・給料で補填する、ってことで。