テーマ:たわごと(26727)
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楽天さんのネット配信記事で
日刊ナックルズ『在日韓国人へ 衝撃の差別と実態』って記事を見た。 ここのところ、在特会によるヘイトスピーチなどのおかげで、 在日韓国人や朝鮮人に対する風当たりが明らかに強くなった。 今回は 日本で生まれ育った在日韓国人三世(43)の人生を辿り、その実態と本音に迫る。 として 一人称を「俺」とする手記のようなモノが続くんだが…。 民族学校には行かずに日本の学校に通った俺は、韓国語の読み書きは全くできないし、 韓国人としての誇りも全くない。 それどころか、韓国人であることを認めたくない気持ちすらあって、 なるべく気付かれないように周囲と接してきた。 どうも それが、「俺」の「設定」のようで。 韓国人からの在日差別として。 小学生時代に初めて韓国に行った時、初対面となる父親側の親戚達から 「お前は韓国人なのに、なぜ日本語で会話するのか」と罵られ 「パンチョッパリ」と蔑まれたことに起因する。 ハングルもできず、兵役にもいかない在日の俺達は、彼らにとって裏切り者でしかないのだ。 そんな人間ばかりの祖国など愛せるはずがない。 日本人からの在日差別として。 最も悔しく、衝撃を受けた差別は、 結婚を前提に交際していた日本人女性の両親に挨拶に行った時、 在日であることを理由に別れさせられたことだ。 「君のような人と娘が一緒になることは、ウチの家系が許さない」 高級官僚であった彼女の父は、室町時代より続く由緒ある家庭だから 外国人と結婚させる訳にはいかないと力説して席を立つと、 泣き叫ぶ彼女を部屋に閉じ込めて俺を追い出した。 就職活動においても、嫌な思い出がある。 差別に遭わないよう国籍を記載する必要のない履歴書を用意して入社試験に挑み、 筆記試験から二次面接までを通過した俺は、最終審査である社長面接もクリアして 正式採用の内定を貰った。 「君の採用は、一番に私が決めた。 幹部候補として採用するから頑張ってくれたまえ。期待しているよ」 そうして迎えた初出勤の日。 入社式を終えて勤務地の内示を受けた後、総務課から住民票の提出を求められた。 在日韓国人に住民票はないので、その代わりに外国人登録済み証明書を取得して、 当たり前の顔で提出する。 するとまもなく社長室に呼び出された俺は、一生のトラウマとなる言葉を吐きかけられた。 「ウチは純血でいたいんだ。わかるだろう? 優秀な君と一緒に仕事ができないのは残念だけど、おとなしく辞退してくれ」 この後 法整備の問題、帰化の問題と続くワケだが ごめん、あまりにも胡散臭い。 あたしは、ど田舎の、どビンボの産まれで だから、「室町時代より続く」で、高級官僚ってのを、よく知らないけれど。 そんな名家と 一人称を「俺」とするヒトが、どう巡り合ったの? 当時は、まだ、スマホとか、ないでしょう? そして 名家の娘が、なぜ、結婚を決意したか?が、まるで判らない。 べつに 結婚には、氏素性とか、国籍とか そんなモノが重要だなんて、微塵も思っちゃいない。 ただ あたしだけでなく、日本に産まれれば 日本人同士でも、歴然と「格」ってモノが存在していて みんな、無意識のうちに、それに従って生きていると知る。 それは 差別ってより、それぞれの生活慣習や「常識」の差異で それを無視して 名家?と一般家庭が婚姻すれば、お互いが不幸になる? なので ハーレム・アニメでもない限り ただの成金でない限り 大金持ちと、庶民は、結婚したりしない。 深窓のご子息・ご令嬢は、そう育てられるだろうし それ以前に、庶民の子どもの方から、拒絶する。 だから 「室町時代より続く」で、高級官僚って家の娘が 在日かどうかでなく、一般庶民を相手にするとは思えない。 それに 「筆記試験から二次面接までを通過した俺は、最終審査である社長面接」で 社長自らが「君の採用は、一番に私が決めた。幹部候補として採用する」って、さ。 それ どこの零細企業? いま43歳の四大卒なら その就活で、たぶん、筆記試験なんか、受けていないはず。 大企業なら 最初に、OB面接があって、担当者面接があって、人事課面接があって それで、最終的に、社長面接って「謁見」がある。 そもそも 大企業の社長が、実績もない新規採用予定者のコトなんか、気にするワケがないでしょう? 日本企業の就職差別なんて、今に始まったコトじゃない。 でも、さ。 昔っから、大企業が、本籍で差別しちゃったら、すっごい社会問題になる。 まして その就職差別を、社長自らが肯定するなんて、有りえない。 だから なんとなくデータと照合したり?こっそり探偵を雇ったり? 社長面接の前に 課長クラスが、入社のご案内と称して、実家の親元に来たり? そうして 本籍の記入欄がない履歴書を、補填しちゃったりする。 そもそもが 「住民票」とか、「外国人登録証明書」とか、そんなレベルの問題ではない。 例え 総務への「住民票」提出を止めさせられるとして でも、会社のヒトが、実家に来ちゃったら、どうする? 「調査」でなく 「お子様を、貴重な人材だと思って、まずは、ご両親にご挨拶を!」って来たら? それを 拒絶したり、追い返しちゃったら、その時点で、アウトでしょう? なんか、さ。 冒頭の「作文」みたく 記者さんって、ほんと、何も知らないで記事を作っちゃったりする。 知って書いているなら 庶民を、よほどにバカにしている? けれど 哀しかな、このレベルの「作文」で涙しちゃうヒトも、少なくないワケで。 それで、後から、その欺瞞に気付くと 「わたしが流した涙を返せ!」って、正反対の方向に、大きく振れちゃう、と。 それが 今の、あたしたち一般庶民の反韓感情だったりする。 韓国人も、中国人も、ベトナム人も、米国人も、ロシア人も あたしにとって、それぞれに異人さんで。 だから 彼らを、みんな「日本人と思え!」って、それは、「暴論でしょう?」と思う。 いくら 流暢な関西弁を喋ろうと、金髪碧眼のヒトを、関西人ネイティブとは、思えないもの。 それを、差別とか言っちゃったら 異人さんだけが親友で、日本人の大半は、その他大勢になっちゃわない? 肌や眼の色なら、ともかく。 カソリックも、ムスリムも、民主主義思想も、共産主義思想も…チュチェ思想も そんなもので、ヒトを差別してはいけません! それこそ、日本独特の似非ヒューマニズムな「ガラパゴス思想」で どこの国だって、明確に制限したりする。 仏国は、ムスリム女性のスカーフ着用を禁じるし イスラム国家は、礼拝中の寺院に、決まって異教徒を寄せ付けない。 その国ごとに、それぞれの考え方があって とっても大切で、どうしても守りたい!って伝統・信念がある。 例え、一時(いっとき)の旅行者ですら、それを犯すことは許されず まして、そこに住むなら、当然に、制約される。 そもそも なんでもかんでも、自由で平等だからと、みんなが、好き勝手を始めちゃったら 国家自体が、維持できない。 けれど どこの国にも、良いヒトがいて、悪いヒトがいて。 それは 日本人も、異人さんも、まるで関係ないでしょう? それこそ 国籍とか関係なく、気の合うヒト同士で仲良くやればいい。 なんか、さ。 国家レベルの政策・外交と、個人レベルの交友を、まるで「一緒くた」にしていない? 韓国を旅行して。 田舎で、日本語を話すお爺さんから、今の若者は礼儀を知らん!と愚痴を聞いて 片言の英語と中国語をチャランポランに話す若者が、美術館を案内してくれて テジョンでは、酷い民族的差別を受けて、あわや、ケンカになりかけた。 それで あたしは韓国って国家を、韓国人って民族を、語ったりしたくない。 ただ もう、顔すら覚えていないけど あのお爺さんと、美術館のヒトなら、あたしは、喜んで日本を案内したい。 でも、テジョンのヒトとは、口も利きたくない。 あたしは 前大統領が、竹島に上陸した時から 選んで、韓国産を食べなくなった。 でも 中学で、ほとんど話した覚えがないんだが。 成長して、その仲間を思う、在日の同級生と その苦労なんか理解できずに、ただ、彼の中学時代の粗暴を嗤う日本の同級生と 困っていたら、たぶん、あたしは、在日の同級生の肩を持つ。 あたしにとって 国家レベルの悪行は、それは、それとして 個人レベルの交友は、ただ好き嫌いが中心で、あんま、国籍とか関係しない。 それが、良いか?悪いか?は知らないけれど それは、それぞれ個人で考えれば良いコトだと思っている。 冒頭の記事じゃないけど、さ。 マス・メディアさんも、零細メディアさんも、読者コメントも、あたしのブログも どれも、所詮、個人レベルの「作文」に違いなく ヒトである限り、万全の知識を持つハズがないので、知識不足をウソと非難しても仕方ない? けれど 書き方に、すこおしばかり、気配りがあっていいと思う。 それは 過半が、ウソでいいから、根拠だけは、しっかり押さえとけ!ってこと。 あたしは、それを肯定するワケでないけれど 結婚差別とか、就職差別とか あまりに使い古されたフレーズで、まるで新鮮味がない。 日本人同士の、いや、ヒト同士の差異、暗黙の格差を、まるで考慮せず ただ表層的に、差別、差別と叫んでみても、あんま、意味がないのと違う? それでも あたしは、浪花節が嫌いでないので、それは、それでいい。 けれど 日本社会じゃ有りえない差別の「設定」では、一気に興醒めしちゃう。 いくら 劇場型効果を狙ったって 一人称「俺」が、名家との結婚に破れて、大企業のエリートに成り損ねたってのは すこおしばかり、無理がある。 韓国では半チョッパリと馬鹿にされ、 日本では在日や第三国人、帰化者、チョンなどと呼ばれて忌み嫌われる。 韓国籍を捨て、日本人のフリをする必要がなくなった俺はいま 無国籍人として生きている。 そう 冒頭の記事は、締めくくっている。 国家に忠誠を誓えないヒトを、帰化させるって問題は、とりあえず、横に置いといて。 でも 「無国籍人として生きる」ってのは、とっても格好いい。 たぶん 「無国籍人」という発想が、現実的な、在日さんの心情を物語っているのだろう。 だから ヘンに脚色したりせず、ありのままを書いた方が、共感できた? そう、あたしは、残念に思ったりします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年10月13日 07時02分19秒
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