テーマ:たわごと(26727)
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今季アニメを見て
久しぶりに、吹いた。 冒頭で。 大賞を受賞した作品を 酷評、いや、誹謗?してくるお爺ちゃんを、いきなり、グーで殴る。 それじゃ 書道家として以前に、人間としてダメダメだからって 高名な父親に、辺鄙な孤島へ送られて。 そこで 執拗に絡んでくるガキを、問答無用で、玄関から放り出すわ、唐突に、海に突き落とすわ。 ほんと とっても、あたし好み。 まだ、若いのに、型に嵌った字を書くね。 手本のような字と言うべきか、賞の為に書いた字と言うべきか。 君は、平凡という壁を乗り越えようとしたか? 長いこと運営していると、眼が肥える。 実に つまらん字だ。 そう 書道界の重鎮に言われて グーで殴っちゃっうワケだが。 絡んでくるガキにも 上手だね、学校の先生が書いた字みたいだもの と言われて、怒鳴って、紙クズを投げつけたり。 先生の字は、手本みたいだから と言われて、いきなり、海に突き落としたり。 なんだか この作品は、平凡ってことが、キーになっているような。 wikiさんで調べたら。 主人公は 子供の頃「成績は4と5しかとったことがない」で、料理は恐ろしく下手。 猫が好きだが、猫アレルギーで、幽霊や虫は苦手。 植物を育てるのも苦手で、サボテンすらまともに育て上げたことがない、とか。 なんだか あたしや貴方みたい? ほんと とっても普通を極めた、ただただ平々凡々さんに違いない。 べつに レトリックを弄(ろう)しているワケじゃない。 こういう設定って アニメにも実社会にもゴロゴロいて、特に目新しいコトなんか、ひとつもないじゃない? それより、脇役さん、の。 中学生の時、成績表で「オール3」を取って落ち込んで そこに、両親から凡人扱いされたことで荒れちゃって、不良になった。 けど 料理がうまいって特技があり 主人公にそれを指摘されて、料理人になることを決めた。 このヒトの方が よほどに「平凡でない」と言いますか。 いやはや 他人(ひと)から言われたくらいで、不良になったり、将来を決めちゃったり なんだか、とっても可愛いらしいね、と。 あたしたちは オンリー・ワンなんて甘言に、上手く乗せられちゃって いつしか、商業主義の片棒を担がされている。 あたしだって ベスト・ワンなら、バカにしたりしない。 たとえ 暴力でも、おミズの世界でも、房中術でも 何事においても、他人(ひと)を抜きん出るってコトは、並大抵の努力じゃない。 けれど 貴方だけの結婚式?貴方だけの化粧品?貴方だけのオトコ選び? そこに どういう貴方自身の努力が、ある? そんな お金を払えば、ダレにだって出来るコトを。 今の自分を全肯定して そういう貴女でも、飢餓状態から喰い付いてくるオトコを、そんな恋愛を。 オンリー・ワンなんて言われても、ねぇ。 ほんと バッカじゃないの?とか思っちゃう。 あたしだって みんな、大変な努力を払って、お化粧しているくらい判っている。 けど、それって 精々が、中学で「成績は4と5ばかり」ってレベルの努力でしょう? 申し訳ないけど それくらいの努力なら、あたしも貴方も、みんな、やっているワケで。 でなきゃ こんなに、お化粧品会社が儲かっていないし、大学も繁盛していない。 そういう あたしたちレベルの努力を、遥かに超えたトコロに 間違いなく、ベスト・ワンとかって境地があって。 それは あたしたち平々凡々さんが、高望みしていい世界じゃない。 せめて 羨望やら、妬(ねた)みやら、僻(ひが)みやら、ジクジクした己が内面を隠し切って。 妙に明るく、すっ呆けた笑顔の外面(そとづら)で あたしたちは、ただただ、ベスト・ワンさんを称賛していれば、いい。 それを勘違いして お金を払って、ベスト・ワン気取りなんて ほんと、哀しいと思いません? だから 成績表で「オール3」って、いいね。 「オール3」なんて 少々、努力したって、なかなか、狙って取れないでしょう? なんだか 原付免許の二者択一問題で 頑張って95点より、直感で10点未満の方が、よほどに難しいのと、おんなじで。 意識しなくって、10点未満が取れるなら 間違いなく、それ、才能だから。 よほどに 神さまに、愛されていると言いますか、毛嫌いされていると言いますか。 どちらにしたって すっごい確率の結果に違いない。 なら 90点以上ばかりでなく 神さまのご加護を受けた?「10点未満」にも、免許証を交付したっていい。 まあ、事故って。 満員電車に、大型ベビーカーで乗り込んで平気なお母さんに向け、突っ込むとか。 たまたま出かけた、ヒッキーさんに限って、轢いちゃうとか。 あたしたち凡人の 斜め上を行く?吉報…失礼、厄災を、引き起こさなきゃいいです、が。 ひどく、短絡的なんだ、が。 子供の頃「成績は4と5しかとったことがない」って、平凡さ。 中学生の頃「成績表でオール3」を取ったって、平凡さ。 ヒトによって、何を「平凡」と思うか?は、それこそ、千差万別で。 極論すれば 自分の、それまでの人生が 自分にも出来たのだから、決まって「平凡」に違いない。 たぶん そういう思考回路で、ヒトって「平凡さ」を定義する? とすれば 非凡なんて、ダレも、自分の人生の中に、感じたりしない、かと。 あたしは、高校時代に 庄司薫さんの『赤頭巾ちゃん気をつけて』を読んで。 世間さまには 東大に入学するが、普通で「平凡」って世界が、階層が、あると知った。 それは あたしに取って夢物語で、そんなもの、小説の中だけのこと。 自分との格差に愕然としながら そう、逃避することも、できた。 けれど 生臭さを感じさせない小説だからこそ あたしは「平凡さ」ってヤツは、ヒトそれぞれで 他人(ひと)と比べたって、どうしようもないと、静かに納得させられた。 大した努力もせず、オンリー・ワンと、自分を誤魔化すのも そもそも、人の数だけある「平凡」なのに あたしって「平凡」で、つまらないと悲嘆するのも。 おんなじくらい、バカバカしいに違いなく。 そんなもの 所詮は自己陶酔で、ドMの自虐で、ただの勘違いに他ならない。 だから、高望みせず あたしたち、ひとりひとりのオンリー・ワンって「平凡さ」を、満喫しましょうよ。 べつに、あたしたちレベルの人生なんか 他人(ひと)に誇れなくたっていい。 すくなくとも 意味なく僻んで、他人を誹謗中傷する言葉の暴力より、よっぽどに、まし。 そう 社会の底辺で、平々凡々を極めた、あたしは思います。 だから あたしたち平々凡々さんは。 小賢しい、お爺ちゃんが、こましゃくれたガキが いきなり殴られるのが、大好物?って。 そういう 「平凡さ」を大切にしていきましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月06日 11時35分47秒
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