テーマ:たわごと(26727)
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『君に届け』というアニメがある。
さわやか男子に、一途な女子に 直球ど真ん中って感じの恋愛もの、なのだが。 たったひとつの違和感は 主人公が、リングの貞子さんに、似ているってこと? あたしが見た、アニメで。 黒髪ロングが、ヒロインなのは これが 最初だった気がする、し。 巨乳・ツンデレ・めがねっ子、って 近代アニメの「三種の神器(みくさのかんだから)」が 何ひとつ、登場しない。 というか ある意味、昨今の貧乳ブームの伏線だったのかも知れない。 なんだか 椎名軽穂さんが、ギャグで描いた読み切りが 思いの外、人気が出て、連載になって、アニメにまでなっちゃった、とか。 なのか キモ・ヲタさんを意識した、ハーレム要素みたいな? そういう くっだらない予定調和が、どこにもない。 ただ、ね。 見返すと、ちょっと不思議なんだ。 というのは 最初に見た時には 純な主人公カップルの恋の成就を、ひたすら、願っていたり。 けど、見返すと そんなふたりが、とっても鬱陶しく感じちゃう。 何と言いますか。 この主人公カップルは、いわゆる、自己中なんだよ。 なんだかんだで、つまるところ、自分たちのコトしか見ていない。 そりゃ さわやか男子クンは 全校一の人気者で、充分に、気配りが出来て。 一途な女子さんは 貞子と怖れられる?逆境にもめげず、いつだって、自分より、他人(ひと)の幸せで 数少ない親友とも、ほんわかした友情を繰り広げたりする。 ただ 純なカップルを、自己中なカップルと倒置すると それら 一切合切が、息の詰まるような閉塞感に満ち満ちてくる。 なんだか 橋田ドラマを見ているように 文切り型の長台詞と、己が心情を、滔々と語るシーンの連発。 それでいて 高見順さんの『今ひとたびの』から連綿と続く、「すれ違い」の系譜。 わざわざ 一期二期、計25話も引っ張らんでも。 『化け物語』の西尾維新さんなら 一期2話目で告白して、成就している? ただ 主人公カップルを、「ぼんくら」とすると 今度は、逆に、ワキが光ってくる。 ぶりっ子で、腹黒で 戦略を張り巡らせた恋敵が、自滅すると。 主人公の親友が 「○△に、あんたは扱えない。 私が、男だったら、よかったのにね。 あんたの汚さも含めて、見てあげられるのに」って。 ずいぶん昔。 「あーぱー」女子ってのが居て。 いわゆる、「天然」と言いますか つまりは、アタマが、パーな女の子って意味なのですが。 そういうオンナ…失礼、女性に限って。 わたしは、バカみたいに思われるかも?だけど 実は、しっかり、考えているのです、とか オトコに、アピールしたりする。 申し訳ないのだけれど。 見たまんま、なら すでに、生物として生存不可なレベルなので。 当然 ダレだって、見た目ほど馬鹿じゃない、ってくらい判る。 でも、さ。 そういうオンナ…失礼、女性に対して。 どんだけ想像力を駆使して、上げ底してあげたって それでも 充分にバカとしか言いようがない。 表面的に、おバカを装って 内面の「賢(かしこ)さ」とのギャップを、気取ろうとしても。 周りは そんな「賢(さか)しさ」を含めて、おバカだと認識しているワケで。 表面も、内面も そんなもの、どうだっていい。 けど そういうオンナ…失礼、女性(ちょっと、くどい?)は そんなことすら、理解できない。 それで 底抜けのバカって思われる、わけ。 だから 「私が、男だったら、よかったのにね。 あんたの汚さも含めて、見てあげられるのに」 そう 主人公の親友その1、が言ったなら。 それは 「ぼんくら」主人公と、恋敵&親友との差異ってだけでなく あたしたちへの警鐘に、なっている? 「ぼんくら」と そう認識して、囲い込もうとする腹黒と。 その差異を きっちり認識できる、腹黒でズルい、あたしたちと。 それを 更に、囲い込もうとする、更なる腹黒と。 あたしたちは 自分で認識できる領分しか、理解できなくて。 つまりは 「あーぱー」女子が、己がバカさ加減を、正真に、理解し得ないように。 もし あたしたちに、腹黒さも、ズルさも、微塵もないなら 腹黒が、ズルイが、理解できるワケがない。 そんなで でも、判らないより、判った方が、随分とマシって、自己弁護して さらなる高みから世の中を!なんて、穿(うが)った見方をしようとも。 そんな、あたしたちを 更なる奸智な輩は、見下しているワケで。 それに あたしたちは、気付いてすら、いない? そういう 無限にループするのが、客観で。 自分の考えで完結する客観は、精々が、主観の範疇を出ない。 そう 気付かせてくれる『君に届け』ってアニメは なんて、素敵なのかしら? ほんと、知識人を気取りたいなら 朝日さんとか、お硬いモノばっか見てたって、始まんないよ? 何を、判り切ったコトを エラっそうに!って? だって あたし、「あーぱー」ですから。 でも 実は、ホントは、内面は…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年09月04日 14時46分34秒
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