テーマ:たわごと(26724)
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ドラマを観たり、小説を読むと
主人公たちの行く末が、とっても気になる。 かつて アメリカの青春映画では ちっぽけだけど、何かを成し遂げた少年たちの将来を、少しコメントして 彼らの後々を慮(おもんばか)ったり。 たとえ、悲恋で終わって 大きなお屋敷が燃えちゃったとしても 私たちには、明日という日がある、と主人公の想いを残した。 最近の「かちかち山」は 最後の最後で、ウサギさんが、タヌキさんを助けちゃったり。 救った王子さまの恋の成就を見届けて 泡沫と消える運命の人魚姫が、王子さまと結ばれちゃったり。 そんなで オバアを殺されて、オバアを食べさせられたオジイは、納得するの?とか いくらハーフがモテるたって、異類間交配は、ちょっと…とか。 たとえ ツッコミどころ満載だとして。 主人公が、幸せで終わる物語を嫌うヒトは あたしを除いて、たぶん、いない。 でも、さ。 とっても素敵な結末たって。 それで 主人公は、ほんとに幸せなの?って思うことがある。 妬(ねた)みやら、僻(ひが)みやら 当然に そういう感情もある。 けど、それ以上に 素敵のピークは、次の、より高いピークを目指しちゃう。 べつに ピークを過ぎれば 決まって、次に待つは谷底!とか、言いたいんじゃない。 降るからこそ 直前の幸せを、より、愛しく感じるワケで。 むしろ だらだら上り坂よか、いきなり、谷底に突き落とされる方が 狂喜と、悲哀を同時に楽しめて、一粒で二度美味しい? そんな 人生は山あり谷あり、が 世間さまの常だとすれば。 問題は 山頂やら、谷底やら、でなく 一度、経験したピークと同程度で あたしたちは、あんま、幸せを感じなくなるってこと。 つまり 王子さまと結婚した主人公は その後、何を楽しみに生きていく?って、お話。 とあるドラマの最終回。 好きと気付いて それで、あえて、別れた男女が、偶然、再開する。 ふたりは いっとき、素敵な時間を、一緒に過ごして 我に返って、別の道を帰ろうとする場面。 振り向くと 彼の後姿が、人込みに消えていく。 あたしは 基本、悲劇を見られない体質だけど。 その後の 取って付けたような、二人のハッピーエンドが どこか、茶番に、蛇足に、思えた。 どうせなら 「彼の後姿」で終わった方が 余韻が残せて、よっぽど、主人公が幸せだったように感じる。 あたしたちって、さ。 なんでもかんでも 性急に、実を取ろうとしちゃわない? 好きなヒトができたなら 速攻で、告白して、恋人になって。 直ぐにでも結婚して、子どもを作って 一生涯、一緒にいたいと願っちゃう。 それが、悪いとは思わない。 ただ 子沢山なのに生活能力ゼロ、って、TVのヒトじゃあるまいし 人生で、何度も、何度も、結婚し直すヒトは、あんまり、いない。 たぶん 一度きりの、恋人関係、初めてのセックス、結婚、出産。 それぞれに それぞれの以前を超える喜びを感じて。 けれど 出産を最後に、人生には、何の楽しみも見い出せなくなる。 それで 子に自分を投影して モン・ペになったり、お母さんカーストを創作したり。 動物固有の鬼畜に戻って、ダレかをイジメる快感に、ただただ、浸ろうとする。 遠足の前日って とっても嬉しかったじゃない? 現実と理想は 近ければ近いほど、強烈なインセンティブになる。 乖離すれば、するほど とてもじゃないけど、今の行動に結び付かない。 そう 学生時代に、話し合った記憶がある。 きっと。 現実を理想に近付ける、たったひとつの王道は こつこつ、こつこつ、ひとつずつ目標を達成して。 その都度 それぞれの達成感を、自分に思い知らせていくに如くはない。 そうでなくて 端(はな)から、掛け離れた理想なんか手に入るワケがない。 ただ そうできるヒトは、ほんと、少なくて あたしなんか、それこそ、初歩の初歩で右往左往 まんま、今に至る、って、感じ。 そんな、あたしが 他人(よそ)さまに、偉っそうに言う資格はないのですが。 つまりは、そう もっと、肩の力を抜きませんか?と。 遠足の前日って とっても嬉しかったじゃない? 好天で お友達と駄弁(だべ)って、一緒に、お菓子やお弁当を食べて。 それが すっごく楽しくって けど、前日のワクワク程で、なかったりする。 あたしたちの幸せって 実は、実現そのものでなく、期待感、希望だったりする。 それで 遠足の当日でなく、前日の方が愉しいって、なら 毎日が充実するより、目的を達成するより 今のジタバタこそが幸せと、愉しんだっていい。 貧すれば鈍する、って 困窮すると、すべてが上手くいかなくなる、でなく 鈍する、つまり、周りが見えなくなる、って意味でしょう? 明日のお米どころか 統計では、みんな、3か月分の生活費くらい確保している。 それを持って なのに、齷齪(あくせく)して、ダンナや子どもとの今を、見失うか? それは、それとして それなりに、今を楽しむのか? で きっと、見えてくる景色が違う。 少なくとも 明日は明日の風が吹くと、ある意味、達観すれば 希望を見失うことはない。 ハッピーエンドの、ひとつ手前がいい。 予定調和な、恋の成就って雁字搦めより 「彼の後姿」の方が、余韻の方が よほどに、後々の人生を豊かにする。 ピークに、登り切らないで済ませば これから、何度だって、そのレベルで、喜べるようになる。 どうせ一度きりの人生なら そっちの方が、何度も楽しめて、お得じゃない? と 知り合いのアラフォーさんが言っていた、ような。 以前 幸せになるのは、とっても、簡単なこと。 ただ 期待値を下げればいい、と書いた。 けど、あたしや、貴方なら 期待値を下げる、たって これ以上、下げようがない、ってのも判る。 きっと 今を逃せば、コレを逃せば、結婚できなくなる。 それが あたしや貴方の、現実ってヤツでしょう。 まあ、無理して得たカレも 良くて、毒にも薬にもならぬが、関の山。 十中八九、余計な苦労を背負い込む。 ならば 焦ってみても仕方ない。 つまりは いくら、下げようのない期待値だって それでも ハッピーエンドの、ひとつ手前が、一番、幸せなのです。 せめて そう、達観しましょうよ。 どこか悲哀感満載で そういう、痩せ我慢って とっても素敵に思えません? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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