テーマ:たわごと(26717)
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ぼおっとTVを見ていたら
かつて船場吉兆さんを、とても底意地悪く取材していて。 あたしは すっごく気分が悪くなった。 何と言いますか。 何が何でも、あの「ささやき女将」?さんへの取材が目的だと 出されたお料理の紹介や、リポーターさんの「美味しい」って言葉の、おざなりなこと。 お母さんが年金を不正受給した芸人さんとか、ヤバいお薬を常用していた女優さんとか ヤのヒト達と懇親だった司会者さんとか、淫行騒動のお笑いコンビの片割れさんとか。 いつの間にやら 平気な顔で復帰していたり、強引に復帰を後押ししようとしたり。 そういうトコロでしょ?TV業界さんって。 なのに どうして、職人さんの復帰・名誉回復には、こんなに厳しい、わけ? そりゃ、あたしも 旧雪印さんの関連商品を、いまだ絶対に買うことはない。 だって 真夏の野外に、原乳を放りっぱなしにしていたんだよ? あそこ しょせん農協さんの発展改良(改悪?)型の企業形態だったようで。 トップダウンやボトムアップどころか ダレも自分に責任の所在を感じない、と言いますか、責任って言葉が判っていない? そういう ど田舎ムラ社会のドン百姓意識で、加工食品を拵(こしら)えられちゃ堪らない。 むかしから、あたしは どこか一点豪華主義の傾向がありまして。 どんなに、どビンボな生活をしていても こだわるものには、それなりに拘っちゃう、と。 それは レモン・ティは絶対的にダメ。けれど、ミルク・ティは大好物だったり。 どうせ一人分しか炊(た)「け」ないからと お米は、「あきたこまち」しか買わなかったり。 あたしなりに理由はあるんだよ。 茶葉の香りを愉しむ紅茶なのに、柑橘系のキツイ臭いで台無しにして、どうする?とか。 大学の生協(大食堂)さんが、まさしく、そうなのだけど お米って、どんなにヒドイ作柄でも、大量に炊けば、それなりに食べられる? 反対に言えば 少なく炊くほど、お米は不味くなるワケで。 なら 最低限の味覚を保証するには、それなりの品種を買わなくっちゃ仕方ない。 けど、「こしひかり」さまを買っちゃうと さすがに、どビンボの風上にも置けない、って矜持がありまして。 なんだかんだで 「あきたこまち」さんに落ち着きました。 まあ レモンで茶葉の香りが飛んじゃうなら、ミルクって、どうなの?とか。 ガキのころから、地元最下級米を食べ慣れた、あたしに ブランド米の価値が判るの?とか。 仰(おっしゃ)りたいことは、山ほどあるでしょうけど。 あたしが好きで、そうしているんだ。その、どこが悪い? と、ひと言でお返ししときます。 で そういう、あたしの「こだわり」の、ひとつに 牛乳なら雪印さんが美味しいよ、って価値観があった、ってこと。 でもね。 不思議と、裏切られた、って感覚じゃないんだよ。 ただただ 盛夏の屋外に、平気な顔で置かれていた原乳を、そこから作られた牛乳を あたしは、間違いなく美味しい、と感じていたワケで。 そんな 自分自身のバカさ加減が、たまらなくイヤになった。それだけのこと。 当然 旧雪印さんを責める気持ちはあるのですが その刃(やいば)は、同時に自分にも向かっちゃった。 そんなこんなで 意地になって、いまだ旧雪印さんの関連商品を買「え」ないでいる。 だから。 賞味期限を不正表示した不二家さんとか、クズ米をお弁当に使っていたイオンさんとか あたしは そんなに気にしていない。 あんま、不二家さんを食べることはなかったし 端(はな)から、イオンさんのお弁当なんて、クソ不味くて仕方なかった。 あれで 裏切られた!って、おサル…失礼、お客さんなら 真っ当な最下級米とクズ米の違いも判らないワケで。 外国米がどうのこうの、国産米がどうのこうの、って ちゃんちゃらおかしい、と言うと、牛乳じゃ、あんたも一緒だよ、と返ってきちゃう? 漫画『キャッツ・アイ』か何かで。 ずっとホンモノばかり見て育った少女ひとりだけ 美術展の贋作を見抜くって、お話がある。 ホントか、どうか知らないけれど 他人が自由気ままに拵えた保証書じゃ言い表せない、独特な感性ってものもある? つまりは、そう。 最下級米を食べ慣れた、あたしには 最下級米未満のクズ米を、きっちりかっちり見分けられる味蕾(みらい)がある? ただただ そういう、とっても哀しいお話です。 なので 最低限、最底辺に向かっては、とっても強い、あたしなのですが。 当然のこと その鋭敏な?味覚は、高級品には向かないワケでして。 「こしひかり」さんと「あきたこまち」さんと「きらら397」さんの違い、なんか 判るワケがない。 結局 率直に感じた自分の味覚でなく、美味しいって思い込みが、美味しくしているに違いない。 それは判っている。 判っているのだけど 最高級なお料理って、ほんと美味しいんだよ。 都会でなく 地元のお店で申し訳ないのだけど。 むかし お仕事の関係で、地元じゃ一番ってお店に行くことがあった。 そういう類(たぐ)いのお店で出される、お肉の網焼きとか、むちゃくちゃに旨い。 後日 親戚連中と、神戸牛か何かの超有名店で、お肉を食べたけど そんなものとは、比べものにならないくらい美味しいんだよ。 お肉の品質なら きっと超有名店さんの方が上なのでしょう。 けれど どこか大味(おおあじ)に過ぎる、ど素人さん大歓迎の超有名店さんでなく お仕事がらみの、一番のお店は、焼き方から何からして、全く違う。 どう焼けば、どう食べれば、最も美味しいか?を 間違いなく熟知している美味しさ、と言いますか。 お仕事で使う、接待で使うお店って たぶん、そういうトコロなのでしょう。 和食だって、そう。 職場の忘年会やら、新年会やら それなりのお店で食事する機会は、それなりにあった。 けど なんだか、あんま美味しかったって記憶がない。 ただ たった一軒だけ、抜群に美味しいお店がある。 そこは まあ、何と言いますか。 あんま、あたしレベルの人間は近付「か」ないお店。 と言いますか、存在すら知らなかったりする。 べつに 内緒でごちょごちょやっている秘密倶楽部じゃない。 料理学校に通った知り合いは 卒業生が一番に勤めたいお店、とか言っていたので 知っているヒトは知っている? 常連さんとか、それなりの接待に使うお店なのでしょう。 とうぜん あたしは、接待をする方でも、どこをどう間違ったって、される方でもありません。 ただ ひょんなことから、半ば、否応なく付いていった、ってだけ。 ほんと もう、盛り付け方から、味から、全く違うんだ。 どうして こんなに美味しいの?って、呆気に取られっ放し。 最後の水菓子まで ひと手間も、ふた手間もかかっていた。 お料理って、職人さんの芸術だと思うのです。 有名な産地、旬の素材。 それも大切に違いありません。 けれど そればっかじゃ、どうしようもない限界がある? 食材や素材の良さ そういうの、超越したトコロに職人さんの力量がある、ような。 それって ある意味、文化でしょう? あたしは4年、京都にいたけど 吉兆さんには、一遍も行ったことがない。 ただ 入学祝に買ってもらった万年筆を質に入れて、最愛の人を、そこで迎えた知り合いがいる。 きっと 関西人にとって、そういうお店なんだよ。 産地偽装やら、食べ残しの使い回しやら 茶店のパセリか?それとも、タイの屋台?って気もしないではありませんが。 それって たぶん、一見(いちげん)さんに「だけ」でしょう? いまだ 常連さんの好みを、全て覚えている「ささやき女将」さんが 常連さんに、そんなことをするワケがない、もの。 同じ食事に、同じ料金を支払うのに それは差別だ!許されない!って息巻くのもいいけれど。 あと 謝罪と賠償を!って付け加えれば、まんま、韓国人さんなワケで。 べつに 大人の対応を!なんて、クソ忌々しい良識論を語りたくもない。 ただ、ね。 分際(ぶんざい)を知れ。己が分際を!ってこと。 申し訳ないのだけれど。 船場吉兆さんに騙された!と、鼻息ぷんぷんのヒトって どうせ、サービス・ランチか、まんま、一見さん同士で行ったんじゃない? それで 産地偽装や使い回しが発覚するまで やっぱ、吉兆さんは美味しいね、美味しかったね、って自慢し合ってたんでしょう? なら 船場吉兆さんに怒るのもいいけれど、まずは、てめぇの味覚のなさを恥じ入ったっていい。 そういうレベルなのに 評判「だけ」で、美味しいが判った気になっちゃう、てめぇのバカさ加減を嘆いたっていい。 反対に言えば そういうレベルのヒトが我先に押しかけちゃったから 船場吉兆さんは、ああなった。それだけのことでしょう? あたしは、ブランド米の味も価値も判らない。 いまだ 「あきたこまち」さんが、幼いころの食卓より美味しいとも思えない。 そこには家族がいて、お母さんがいて そういう 海馬の創りだすノスタルジーを、現実の味は、決って追い越せない。 けれど あたしは、意地になって「あきたこまち」を食べる。 それが、現実の味だと、それこそが、いまのあたしだと 現実を噛みしめながら食べ続ける。 そこに 産地偽装も、表示不正も、何の関係もない。 自分自身で気に入らなければ 別の現実を、違った現実の味を追い求めればいい。 その尺度を 他人(ひと)の評判に置きたくはない。 あたしは、あたしだ。 コーヒーが飲めなくって レモン・ティが絶対的にダメで、ミルク・ティが大好物で。 どビンボなのに 「あきたこまち」ばかりを買っている。 その尺度を決めたのは、あたしだ。 なら あたしの「こだわり」を捨て去るに、他人の評判なんて、それこそ、どうだっていい。 お料理って職人さんの芸術を認めようとせず たった一回きりの不始末で、文化とも思(おぼ)しき価値の復活を妨げようとする。 そんな マス・メディアさんの、あなたの心底の 底意地の悪さ。 そういう見苦しいのは いまだ雪印さんを許さない、あたしだけでいい? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月13日 02時06分17秒
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