さすがにしつこいな>俺
ネットオークションについて調べていたら、「特定商取引法」というのに行きついた
この法律がネットオークションを直接管轄する法律らしい
この中で、「事業者」は「住所・氏名・電話番号」を表示しなければならないとされているので、ヤフーオークションの考え方もここからきているのだろう
問題は「事業者」の定義
いろいろあるのだが
・過去1か月で200点以上の出品
・落札額が過去1カ月で100万円以上
・落札額が過去1年間で1000万円以上・・・
後は個別の取り扱いについてどうとかいろいろあるのだが
事業者と認定されると、落札の有無にかかわらず、出品段階で事業者情報を求められるが、それから漏れるとこの規定は適用されない=個人情報の表示義務がない
法的に「住所・氏名・電話番号」を表示しなければいけない義務はなさそう
あとは、出品時にヤフーの「規約・ガイドライン」に同意して出品している手前、そこに規定があるかどうか
規定の中には、前述の通り、補償を受けるためには相手の「住所・氏名・電話番号」が必要となるという規定がある
ただし、補償の対象外の商品についてはこの規定は適用されない
他のページでは、ヘルプページや手続きの流れ、使い方ガイドのようなページには、さも当然のかのように「住所・氏名・電話番号」を提示する必要があるとされている
これらのページの位置づけが問題となるのだが、体裁としては、絵や写真をふんだんに使い、わかりやすく解説しているページなので、これを「規約」ですというのは、正直違和感がある
さらによくわからないのが、規約の中のこの一文
Yahoo!オークションガイドラインのほかにも、Yahoo!オークション内には利用にあたって守っていただきたいルールが適切な個所に記載されていますので順守してください。
適切な個所とはどこか、Yahoo!オークション内とはどこまでをいうのか明示がされていない
読み手によって判断が分かれてしまうのでは、規約としてはどうかと思う
これだとヤフーの判断でいかようにも対処できてしまう
これをもって、使い方ガイドも規約だと判断する人もいれば、あれは規約ではないと判断することも不可能ではない
オークションのルールを規定する規約なのに、オークションのページ全域が規約扱いでは、循環してしまう
まあともあれ、現状での結論としては
1 補償の対象(カテゴリ&5000円以上)の出品の場合は、ヤフーの補償の審査の関係で「住所・氏名・電話番号」の表示が必要
2 補償の対象外の出品の場合は、とたんに根拠が薄弱となるのだが、使い方ガイドやヘルプページが規約の一部であると解釈するなら「住所・氏名・電話番号」が必要
3 補償の対象外の出品の場合で、使い方ガイドやヘルプページが規約の一部とは解釈しない場合は「住所・氏名・電話番号」は不要
4 補償のいかんにかかわらず、「特定商取引法」でいうところの「事業者」に当たる場合は、出品時に「住所・氏名・電話番号」の表示が必要
ということかなぁ
とりあえず「常識」「社会通念」「一般的」「当たり前」といって切り捨てるよりはすっきりした
でも、これから取引する際にいちいちこれを説明するのはめんどくさいなぁってことで今回の頭の体操は終了・・・。