「木暮荘物語」 三浦しをん
【送料無料】木暮荘物語[登場人物]坂田 繭 「喫茶さえき」店員。並木と別れ、別の彼氏と半同棲中瀬戸 並木 繭を置いて、撮影旅行にうつつを抜かしているうちに繭から愛想を尽かされる木暮 木暮荘の大家。友人の残した言葉からある行為を行わなければと焦る峰岸 美禰 最寄駅にあるものを見つけたことから、非日常的な出来事に巻き込まれる佐伯 「喫茶さえき」のオーナー。夫の不審な動きにいら立つ神埼 木暮荘住人。自分の境遇への不満から下の住人の生活を覗き見るようになる光子 木暮荘住人。ふとしたことから友人の子供を預かり、途方に暮れる北原虹子 瀬戸と同居する変人[物 語]世田谷のぼろアパート木暮荘を舞台に繰り広げらる少しだけ非日常的な出来事たち3年間彼女を放置した揚句、別の男と同居している彼女の元に突如舞い戻り、結局三人で共同生活を始める困った人たち [シンプリーヘブン]友人の最後の言葉に囚われ、死ぬ前にもう一度セックスをしなければと焦る老人 [心身]いつも使う駅から男根のようなものを発見し、見守るうちに似たような境遇の男と出会い、心を通じ合わせるが、うまくいかない話 [柱の実り]夫の浮気を確信し、追い詰めていく妻 [黒い飲み物]自らの境遇に満足せず、不満のはけ口をアパートの下の住人に向けるうち、温かく見守ろうと改心する若い男 [穴]生まれつき子供が産めないことがコンプレックスだった女に押し付けられた友人の赤ん坊。徐々に情を感じるようになるが [ピース]繭のそばを離れた並木が身を寄せることになった虹子の秘密 [嘘の味][観想的なもの]またまた、三浦しをんの作品淡々とストーリーが進み、エンターテイメントというよりは文学に近いのかも特に夫の浮気を疑う[黒い飲み物]は展開がそのままでどんでん返しもなく、妻の心理を淡々と描いていく[柱の実り]を除いては、どれも設定が奇抜なわけでもなく、ある程度予定調和の範囲悪くはいないけど、良くもないヒマつぶしにはいいのかもしれない