「インシテミル」 米澤穂信
[登場人物]結城理久彦・・・主人公。車の購入代金欲しさに暗鬼館に参加須和名祥子・・・謎のセレブ。結城を巻き込み暗鬼館に参加大迫 雄大・・・暗鬼館のバイトの実質的リーダー箱島 雪人・・・暗鬼館のゲームを楽しんでいる。参謀的立場安東 吉也・・・眼鏡をかけた飄々とした男。[物 語]平凡な大学生・結城理久彦は、車を買うためにバイトを探していたバイト雑誌に、時給1,120百円という募集を見つけるその表示が正しければ時給11万2千円。しかも、バイトの内容はさる人文科学実験の被験者で24時間×7日間分の時給が支払われるらしい怪しげなバイトながら、興味本位で応募してみる結城だったが、それが当選し、人里離れたある場所に集められる時給11万2千円は、誤植ではなく、さらに条件によってはボーナスが発生する実験場である「暗鬼館」で不法行為が発生した場合でも主催者が責任を負う24時間分時給は発生する反面24時間監視される主催者側の条件を宣告され、集められた12人は地下施設「暗鬼館」に放り込まれるはたして中で何が行われるのか[観想的なもの]藤原竜也主演で映画化された作品この作者のものでは「ボトルネック」とか読んだことありこの作品は読めばすぐわかるのだが、密室殺人とかクローズドサークルとかを露骨に提示してくる普通、密室殺人などは、「結果として密室殺人になりました」って態をいかに自然に展開するかがミソだったりするのだが、この作品の場合は、もうそれは前提で、「これから密室にしますけど何か?」的な潔さが◎内容的には、たくさんの手掛かりがちりばめられ、逆に一つ一つ検証する気がしなくなる何回か読めば、もしかするとツッコミどころも出てくるのかもしれないが、まぁそこは作者を信じるとしてw全体の雰囲気はカイジとかDeath Noteみたいな頭脳戦が展開し、自分的には結構好きな部類ただ、各人物の掘り下げがもっとされていればもっと面白くなりそうだったのに、もったいないこれが映画化されるとストーリーはさらに薄くなってしまうだろうし、原作以上のものはできないんだろうとか思う思うけど、見に行くけどwそういえばカイジもDeath Noteも映像化されたとき、藤原竜也だっけDeath Noteはよかったけど、カイジは見事に映像化失敗してたしね。1勝1敗かたぶんダメそうだけど、念のため見てきますどうでもいいことだけどインシテミルの映画の主題歌って「シンジテミル」なんだよね。これはかなりハマった。むしろ主題歌のタイトルありきなんじゃないかって